テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

朝の情景(アカマツの撒き散らかした花粉を拭い、カラスにケンカを売られる)

2014-04-20 17:06:12 | 日記
昨年も同じような時期に、アカマツの花のお話しを致しましたが、今年もアカマツは盛大に花粉を飛ばしています。ベランダの手すりや全ての上に、黄色い花粉が降り積もり、雨上がりなどは、ちょっと見た目によろしくないのもあって、雨上がりの朝は、拭き取り作業をしています。

一週間ほどは毎日沢山降り積もり、拭った雑巾も黄色くなります。

そそくさとベランダまわりを拭いていると、カラスが一羽、枝に留まります。例の大きなカラスではありませんが、どうも、近所のヒトがプランターで栽培している何かの実に狙いをつけたようです。実だけを掠め取っていくスズメなどと違い、カラスは植木鉢を倒し、下手するとそこら中にちぎった葉などを散らかしていくコマッタさんです。

拭きながら、カラスと視線があったような気がしました。バチッと視線がぶつかるような感覚でした。思わず手に持った雑巾を投げつける真似をして、追い払おうとしましたが、ある程度距離があるので、平気な顔で無視しています。
それでも、私がそちらを見ているのは理解したようで、枝の上でせわしなく身体の向きを変え、狙うつもりを無くしたようです。私は、花粉拭き取り作業に戻りましたが、ふいに、そのカラスが背後から私の頭の横を小さく羽ばたいて通り過ぎて行きました。
昔、大阪南港に住んでた頃、オフロードバイクでコアジサシのコロニーに入ってしまい、怒ったコアジサシたちが斜め45度以上の急峻なダイブを繰り返す威嚇攻撃を披露してくれたことがありましたが、鳥、に威嚇、ないしは示威行動を取られるのは久しぶりで、思わず持ってた洗剤入りのスプレヤーのノズルを緩めて霧ではなく水鉄砲のように洗剤が飛ぶようにして二次攻撃に備えましたが、件のカラスは、最後っ屁のような感覚だったのか、どっこかへ飛び去ってしまいました。

朝から、カラスと友好的でないコミュニケーションに興じる休日の始まりなのでした。

フライパンの手入れ

2014-04-19 22:44:45 | 日記
かなり前に買った、某ブランドのフライパン、それまで使っていたのが、主に私の好みにより、鉄製の重く深いフライパンだったので、買った当時は、「軽い、こびり付かない、キレイ、楽しく料理が出来る」と好評だったのですが、最近では、「コーティングが剥げたのか、ちょっとこびり付くようになった」とか「汚れてきた」とかランキングダウン中でした。加えて、ちょっとまえから、持ち手にわずかなガタが生じ、私が気付いたときに、持ち手を固定してる部分を確認したのですが、汚れと焦げの付いた固定ビスが、頭の形状からするとリベットのように見えたので、こりゃいかんわ、増し締めできん、とそのままにしておきました。
今日、久しぶりに使って、確かに、こびり付くようになっているので、良く洗浄すべく、キッチンのシンクでなく、リビングに持ち出して、しっかりと洗浄しました。
まず、ガタがきている持ち手です。焦げを落としてよく見てみると、リベットではなく、ヘクスローブ(トルクスねじ)でした。これならなんとかなる、と、以前は常時携帯していたレンチ類を取り出します。トルクスのビットは、欧州車に乗っている場合は必需品で、まだ工具専門ショップでしか手に入らない頃から揃えていました。


そのままでは、締まらなかったので、一旦外して、持ち手の付け根のなかで、焦げとも錆とも言えない汚れがこびり付いたネジ山を洗浄し、ネジだけを深めに締め込んで、汚れていた部分のネジ山も充分使えることを確認して、改めて持ち手を取付け、締めます。ナメる心配の殆ど無いトルクスですから、強めに締め付け、フライパンを振っても強固なことを確認します。


洗浄は、油汚れ用の界面活性剤をお湯で薄めたものをメラミンスポンジに含ませて、まんべんなく何度もこすります。こすりながらよくみてみると、家人が言ってたように、コーティングが剥がれた、のでは無いような様子です。もともと、金属ヘラ、レードルでも大丈夫、というふれ込みですから、その昔のテフロンコーティングのようなことは無いだろう、と思っていたのですが、やはり、特徴的なコーティングの模様が、汚れを落とす最中、濡れた部分で少しハッキリとすることから、コーティングの上を薄く覆った汚れがあるようです。かなり洗浄してもさほどキレイにならないので、方針を変えます。こびり付かない(汚れない)コーティングというもの、例えば、ツァイスの双眼鏡などでLotuTecコーティングと称するものや、雨傘、レインウエアの撥水は、微細な毛羽立ちが、水や汚れを表面に密着させる面積を減らすことで付着を弱くしているのですが、おそらくは、このフライパンのコーティングもそれと同様、言わば、微細な固い毛羽立ちがあることでこびり付かなくしているのではないか、と想像します。となると、以前に拡大写真で紹介したように、メラミンスポンジの洗浄性は極細メラミン樹脂の不規則な格子の間に汚れを取り込んで剥がしていく仕組みなので、固い微細な毛羽立ちの谷間の汚れには、効果が薄いはずです。


メラミンスポンジの拡大写真、格子の間に汚れを取り込んでいくので格子間よりも狭いミクロなスキマに引っ込んだ汚れには効果がない。

で、一旦すすいで乾かしたフライパンにこんどは油(出来るだけ粘度の低いもの、本当は灯油などが良い)をなじませ、不織紙でこすりました。するとあれほど念入りに洗剤で洗ったフライパンから、結構汚れが取れます。

やはり、ミクロな谷間に汚れが結構残っているようです。
実際、このような構造ですと、確かに金属ヘラなどでは、剥がれないコーティング、という謳い文句に間違いはないのですが、コーティングが剥げない=初期のこびり付きにくさが維持される、とは云えないことになります。もともと、最近のこびり付かないフライパン類、いくら洗っても直後にお湯を沸かすと微妙に油膜が浮くのはずっと気付いていて、おそらくは、今日確認したような事なのだろう、と思っていましたが、図らずも実証できたような感じなのです。



体をひねった黒猫

2014-04-15 23:50:21 | 日記
今日、道を歩いていると奥まった路地に差し掛かったところ、大きめの黒猫が路地から飛び出してきました。私は、その路地の開口部を横切ろうと歩いていたので、丁度、前に出した左のつま先で猫を蹴りそうになったのです。あっと驚く私の前で黒猫は上半身(前半身?)を横にねじりながら捻り、勢いの付いた下半身(後ろ半身?)だけがそのまま直進するような、えもいわれぬ体勢になり、結果的にもんどり打つようにして斜め前方へ駆け転んでいきました。
猫を裏返して落とすと、きちんと脚から着地する動画で、猫はまず頭から着地点を向きはじめ、前足から体を順にねじって4本足を踏ん張ることの出来る体勢になって着地する様子を見たことがある方も居られると思いますが、あれの水平面移動版、斜め屈身付き、着地は乱れた、ような具合でした。

ただ、真っ先に思い出したのは、下の動画にあるM561ガマゴート。


米軍が使っていた6×6の軍用装輪車で、通常の4×4がカーゴを引っ張っているのとは違い、上下左右に曲がるジョイントを介してドライブシャフトで繋がれていて、同じような車体サイズの4×4車が腹がつかえて踏破できないような極端な悪路でも体節を曲げて進む昆虫のような軍用車を目指して開発され、正式採用されていたものです。実はこのクルマ、ソフトスキン(装甲を持たない軍用車)マニアの間では有名なクルマで、連結された構造が、男子特有のメカフェチ精神をくすぐるのか、変に人気があります。昨年ようやくまともなプラモデルがタミヤから発売され、その筋の人たちによって、ベトナム戦争やグレナダ侵攻のジオラマが多数製作されました。


実車は動画にあるとおり、お世辞にも軽快に悪路を踏破しているとは言い難く、さらにはものすごいエンジン騒音とメカノイズ、そしてリアカーゴへすさまじいエンジン排熱がおしよせるため、評判は芳しくなかったようです。またジャングルなどでは、そのあまりの騒音のため、歩兵が自分の方へ向かってくるガマゴートにいくら怒鳴っても運転手に声が届かず、轢かれた、なんてこともあったようです。現在では、4×4でもトランスアクスルとサスペンションの進歩により、悪路走破性能が向上し、このガマゴートもかなり前に退役しました。容易に察せられるように、整備性も極悪で、本当のもの好きなマニアさん達が動かしている以外、放出車両もそんなに多くはないようです。

閑話休題、何が言いたかったのかというと、あの黒猫さん、自分では優れた身体能力と柔軟性を発揮して華麗にヒトに足蹴にされるのを回避したと思ってるかもしれませんが、とっさに足を引っ込めながら上から見下ろしていた私からすれば、バタバタと無様な様子はガマゴートが横倒しになる姿を彷彿とさせるほどみっともなかったですけど、ねんざしたりしていないかい?
と言うことなのです。

艦これ 雑感

2014-04-07 23:33:50 | 日記
家人から話しかけられました。青森県で艦これのイベントがやってるニュースをみて、「そいえば、艦これ、ってアニメになるらしいけど、見るん?」とたずねてきました。
私としては、家人のお薦めアニメについては話題の共通項を増やすために観ることも多いのですが、艦これ、っていうゲームがアニメ化されても、ゲームの内容(シミュレーション)はアニメのストーリーにそぐわないと思うのです。まあ、昔と違って、アニメの人気上昇に伴いゲーム化、という図式ばかりでなく、例えばポケモンやFate等のように、ゲームソフトのキャラクターや設定がアニメ化され人気を博すケースも多々あるのです。まあ、暇つぶしという建前で艦これをプレイしていて、さほど傾倒しているわけではないので、おそらく見ないだろうという旨を伝えました。ところが、「・・の割りには、レアな艦娘持ってるんちゃうん?」と突っ込みを喰らいました。確かに、休日の朝から、いわゆる、浜風掘り、卯月掘り(両方とも、レアな駆逐艦を探し求める行為)に勤しんでいる姿を見られていますので、まあ、もっともな質問かもしれません。個人的には、艦これ、の設定や背景には大いに違和感を感じることもあって、確かにスペックは優れていても、実際の戦力としての評価や戦績には疑問の多い艦上航空機にやたら高いステータスが付いている割りには、九九艦爆や九六艦戦が雑魚扱いだったり、そのくせ零観(零式水上観測機)やカ号(オートジャイロ)などが異様に高いステータスを持ってたりする、ご都合主義的なちぐはぐさなどがそれです。なにより、1/700ウォーターラインシリーズ(プラモデル)の傑作であり、そのスマートな船体から、もっとも好きだった空母のひとつである隼鷹などは、艦これの中では「ヒャッハー」として、云われないひどい扱いをされているのには、ちょっとおかんむり気味です。姉妹艦の飛鷹は、グラフィックも洗練された美少女になったのに、隼鷹はそのままなのも不遇です。すでに登録者数が180万人を超える、PCオンリー(携帯、スマホは非推奨)としては、ものすごい数のプレイヤーが居るゲームだけに、ヒャッハーさん、として隼鷹が認識されていくのは、残念なのです。
まあ、とはいえ、暇がないくせに、あくまで”暇つぶし”という建前で、レアな艦娘を使って、演習していたりもするのですが。

春告げ鳥 その2

2014-04-02 22:12:40 | 日記
今朝方、最初のひと鳴き以来なりを潜めていた朝のウグイスがまた鳴き出しました。
折しも近隣の櫻は満開で、いかにも春爛漫な雰囲気、温かさも日増しの様子です。
最近、ベランダから手の届く範囲に掛けてあるミザールのSW-550を取り出して、声の主を捜します。滅多に姿を見ることのないウグイスですが、まだ樹々の葉がさほど生い茂ってはいないため、比較的すぐに姿を見つける事が出来ました。忙しそうに数本の枝を跳び回っています。俗に言うウグイスの谷渡りです。ジッジッと地鳴きして、高らかな囀りがより遠くへ響き渡るような良いポジションを探しているかのようで、微笑ましい姿です。
俗に鶯色、といいますが、梢にいるときは、さほどその色合いを感じません。メジロたちのほうが、よっぽどキャッチーな彩りだと思います。
その鳴き声故に、メジロなどよりよっぽどメジャーなウグイスですが、これからしばらくは、もうお腹いっぱいになるほど鳴き声を聞かせてくれるに違い有りません。

クロツグミ

2014-03-28 21:07:16 | 日記
今朝はいつもの鳥の声に新顔が加わりました。
よく通るホイッスルのような美しいさえずりは、姿は確認できませんが、クロツグミのものと思われます。
転がるような涼やかな音色の声は、朝の空気を優しい雰囲気にしてくれ、爽快です。
家の中でする小さな家事の音さえ無粋に感じられますが、云わぬが華です。
クロツグミは、自分自身のオリジンのさえずり以外に、周囲の他の鳥のさえずりに合わせるようにして鳴いたりもするのですが、ヒヨドリに影響された、真似をしたと思える節回しであっても、クロツグミの声はヒヨドリとは違って、全くうるさいとは感じず、却って興趣が大きく膨れます。
非常に美声の鳥です。

大阪市長選の結果を受けて

2014-03-24 23:57:10 | 日記
今更ながら、といいますか、大阪市長選では順当に橋下氏が再選を果たしました。
対抗陣営としては、〝不戦勝〟を狙った、対立候補無し、の図式でしたが、投票率こそ異例の低さでしたが、得票数は38万票に届こうとする数で、個人的には、対抗陣営側の〝不戦敗〟に近い結果ではなかったかと思います。
思うに、橋下氏以前の、大阪府、大阪市の施政は、まずいところ、辟易する対応ばかりが目立ち、糜爛した官僚組織の汚れっぷりをあからさまにされて、嫌気が射していたなかで、陰陽で云えば、陽の雰囲気のある橋下氏の政策に対する人気がいまだ衰えていないという証左ではなかったか、と思います。
確かに彼の言葉には、デマゴーグすれすれのものもありましたが、前を向く姿勢を見せ続ける政治家としては、非凡な方だと思います。
無理矢理、双眼鏡にからめた話をするなら、彼の決めた方針の一つに大阪南港野鳥園の予算削減というものがあり、バーダーや環境保護論者から、バカ扱いされてるのを、良く見受けます。確かに現在の南港野鳥園は、シギ・チドリ類の渡りの中継点として、広くその価値が認められており、それを経済的事由で損なうのは、愚策にも思えます。
以前にもココに書きましたが、野鳥園、インテックス大阪、ATC・WTC等が出来る前の南港は、いまの野鳥園など及びも付かない、野鳥、野生生物の一大繁殖エリアでした。
高層住宅のみが建設され、まだニュートラムすら満足に通っていない頃に南港に住んでいたのですが、鬱蒼とした雑草と人の背丈ほどの低木だらけの上記のエリアは、またとない湿地帯となって昆虫、カエル、ネズミ、果ては潮が被るところでは、数々の海生生物までがうじゃうじゃとおり、それを餌とする鳥類爬虫類小型ほ乳類まで、ここは本当に大阪市内かと疑うほどにひしめき、小型渡り鳥のコロニーをいくつも維持できるほどの規模でした。本来なら、そのまま、なにも開発していなければ、いまの野鳥園の比ではない自然環境であったことは間違い有りません。そういう状態から、まるで言い訳か、悪い言葉で言えばお為ごかしで造られたかのような印象を南港野鳥園に対しては持っており、そもそも人の経済生活圏で野鳥と共存しようという試みそのものにも疑念がないわけでもありません。また、大阪市という地方自治体が、財政的には、放漫な過去からの姿勢がたたり、末期的症状を呈しているのは否めません。このように、彼の打ち出す数々の方針は、暴論のように見えるものであっても、停滞したさまざまな問題に反論や議論を呼び起こします。
たとえ、財政的に苦しくても、あるいは、昔の自然の栄華の残滓に過ぎないようなものであっても、野鳥園は残すべきだとは思うのですが、なんとなく停滞したまま、存続するのではなく、現在とこれからにおけるその意義を充分に見極める必要は有るはずなのです。
問題提起のやり方が非常にあざとい橋下氏の政治手法は、反面教師にしたいほどえげつないやり方ですが、決して、後ろ向きではないところには共感を持っています。

春の朝ぼらけとイスのくつしたの話

2014-03-23 22:23:27 | 日記
休日の朝に、ちょこっとお出かけするのは、気持ちの良いものなのです。
今のところ、趣味の買い物としては今年最高額のウォークスツール、下手をすると、幾種類かでばらけがちなどの双眼鏡よりも、出撃機会が多いかもしれません。
今朝、ある場所で、いつも固い地面で使うとき用に履かせているゴムチューブの靴下を取って、軟弱地面用のステディを装着して使っていました。
朝の陽光の中に木の枝が少しずつ芽を息吹かせながら風に揺れます。チッと燦めくのは、先日まで無かった枝を渡る蜘蛛の糸。まだ、足下の下草にも、茂みの上にも虫たちの姿は殆ど無いのですが、蜘蛛が活動しているということは、夜の間は既に虫たちの世界なのでしょう。ほけーっと座って、鳥の声を聴き、ゆったりしてから帰ります。
ふと気付くと外して置いていたチューブの靴下が一個足りません。
もともと、フローリングの部屋などで使うイス用に、フェルトや毛糸で出来た靴下が100均や雑貨屋などで売ってますが、それを参考にし、滑りやすい地面で滑らず、コンクリートにも、元々の硬い足よりブラックマークを残さないチューブの靴下です。予備はいくらでも作れますが、足りないのが気になって、1~2分探していました。
1,2,3、一個足りない、と考えて、もともと三本足のイスだったのに気付き、丁度、市販品のイスの靴下のことを考えていた所為でもあるのでしょうが、春、なんだろうなぁと、気分の良いため息をついて帰りました。

洗面台清掃

2014-03-22 21:02:18 | 日記
20代のころから洗面台清掃には何故か執着する性質で、諸事情で短期間独り暮らしになった拙宅に訪れた方も、洗面所とか水回りが綺麗だったと、のたまっておられたそうですから、それなりに習熟しているつもりです。
洗面台や蛇口周りは極細繊維のクロスや、メラミンスポンジで磨き、排水口も中まで掃除します。
今日、いつものように排水口を覗いたら、いつもの黒カビとは違うカビ状のものがありました。いつも洗面台付近に置いてある古い歯ブラシでこすると、カビのような触感ではなく、幾分ブニュウとした物体でしたので、カビや菌類の群体だったのではないかと思い、結構しつこくこすり洗いしていると、歯ブラシが折れました。
我が家では、というか、私は、排水口用のストレーナーブラシなどは使わず、古歯ブラシの首の部分をミニトーチで炙って適度な角度と傾斜に曲げ、排水口洗浄用にしています。

クランク状に曲げ、柄との角度、そして、ブラシの毛先を若干外側に傾けてあるのが、長年この洗面台を洗ってきた経験から培われた特徴で、横側の逆流防止のエア抜きの部分や段差のある部分などを、効率的に清掃できます。

過去にはケース付きのストレーナーブラシなども使ったことがあるのですが、自分の使いやすいように細工した古歯ブラシがもっとも良いのだと勝手に思ってます。
家人も、時折このブラシで掃除しているようですが、先日、中に落とし込んでしまって取れなくなった、と泣きついてきました。私は自転車工具の中をゴソゴソ探して、先の折れたスポーク(自転車のホイールの放射状の針金)を一本出してきて、丁度クイっと曲がった先に引っ掛けて、引き出してあげました。曰く、以前私の留守中にも落としたことがあって、二人がかりで色々と試し、かなり苦労して取り出したらしく、あっさりと引き上げてしまった折れたスポークはなんかステータスが急上昇し、洗面台横のキャスターボックスに常備されることになりました。



自転車のスポーク達、曲がった先の丸くリベット状になったハブに固定する部分が折れることがある

消費税増税前需要極大な日々

2014-03-20 22:09:57 | 日記
世間一般は、消費増税に向けて、いろいろ買いだめする動きが著しいようです。
先日もふと立ち寄った大型ホームセンターにて、日用消耗品の類に、大きく、「一家族様、12箱まで」と書いてあり、煽動目的のPOPでないとしたら、実際にそれ以上の個数を買いに来た購入者が居ると云うことで、恐ろしい限りです。というのも、大きなトイレットペーパーの箱詰め品にその文言は書いてあり、確かに毎日消費するものかもしれませんが、あの大きさの箱を12個というのは、保管スペースの問題があるとおもうのですが、一体どうしているのでしょう。また、倉庫型量販店では、平日だというのに、駐車場待ちのクルマの列が幹線道路まで伸びて、大渋滞を起こしている様子でした。駆け込み需要というか物欲というか、どこの店舗でも、買わなければならない気持ちを惹起するような宣伝文句が並びます。

根元の話になるのですが、私、消費税導入の折りには、直間比率を変えるという趣旨には賛成でした。付加価値税という外国のしくみについては、翻訳小説のおかげで馴染みがあり、また、所得累進課税というしくみは、行き過ぎれば、希望や野望を削ぐものだと思っていましたので。でも、今回の消費税率アップには、直間比率というそもそもの消費税導入の意義は、微塵も語られません。税収が足りない、福祉や景気対策に必要、そんなことばかりです。日本の経済の仕組みは、結構特殊だと思っていて、実際に、国債等の政府の借金が1000兆円を優に超えても、まったく脆弱さのカケラも見せないことが、その特殊さのひとつの証左だと思っています。思えばバブル期に、インフレーションする日本の経済の価値に一喜一憂したその経験が、グローバルな圧力に屈さざるを得ない経済政策を助長しているのだと思うのです。

東奔西走して買い漁る人たちを見ていて、そんなことを思うのです。

物干し台

2014-03-19 23:19:29 | 日記
まあ、お察しのことかと思いますが、最近、双眼鏡に関する記事が減少しています。
それにつれて、記事の更新も滞りガチになっていますが、日課のように、書き始めても、なかなかに脱稿出来ず、ほんにすいません。
いきなり訛ってますが、今日はそのような口調の方と半日過ごし、その影響を受けて、ちょっとコテコテになっているのです。
タイトルの物干し台というのは、某三脚が寝袋干し台と化しているという記事のあと、今日まで星見に参戦することがなく、一脚や、椅子のみで、ちらちらと合間に夜空を眺める日々が続いていて、ふとベランダのサッシの近くにそびえ立つ三脚君の勇姿をみるに、すまない気持ちが涌きあがってきた、その印象が、今日一日でもっとも悔悟する事だったからなのです。
もう少ししたら、一層活躍してもらうからねぇ、と無言で励ましてあげました。

春告鳥

2014-03-16 21:07:16 | 日記
弥生半ばの朝、鶯(うぐいす)の声、が聞こえだしました。
まだ、暖機運転のような頼りない鳴き方で、軽やかに歌い上げてはいません。
数回さえずりを繰り返して、メスもいなかったのでしょうか、鳴くのをやめてしまいました。

しばらく、聞き耳を立てていましたが、もうさえずることはなく、思うに、発声練習みたいなものだったのかなあ、と、ちょっと申し訳なく思いました。
思うに、春告鳥(はるつげどり)という語感の典雅さは相当なもので、詩歌にもよく登場します。歌謡曲でも、そのものずばりのタイトルの曲があったり、山口百恵のアルバムのタイトルになったり。


ウグイスの声、と表現するより、春告鳥の声と云った方が、雅な感じがしませんか?

早春の月

2014-03-15 21:17:06 | 日記
出かけた帰りにふと暗くなった空を見上げるとすっきりと晴れて、星が見え、明るい夜空を煌々と満月が照らしていました。
この時節、霞もなしに夜空が晴れるときはさほど多くなく、月見にはもってこいの夜空です。
月、は観望対象としてはわがままというかバリエーションの多い天体で、このような満月の時は、天体望遠鏡などで見ると明るすぎて、フィルター等が必要になり、低倍率の双眼鏡で見るよりは、肉眼でみたほうが風情がある場合も多いのです。
歩きながら、東の夜空を見上げて、「ああ、この月が、西にあって夜半には沈むのなら、星空観望日和なのになぁ」などと、独りごちていました。
もっとも、月齢、月の入出時刻などの天体の運行は、夜空の澄み具合などよりも根源的な事象なので、このように思うのは、本末転倒なのです。本来なら、天体の運行に日時を合わせて観望できる、天候や大気の条件の良い場所を融通するべきなのかもしれません。便利な都会の日常に浸りきっている不如意な夕餉前なのでした。

ホワイトデー

2014-03-14 22:34:05 | 日記




これは、善良で無辜の消費者に向けられた大いなる陰謀だと思っています。

別に、私がホワイトデーに艱難してるわけではないのですが、いまの日本ではホワイトデーという習慣が蔓延しすぎています。その元兇でありもう一方の悪の猿臂であるバレンタインデーと同様、十把一絡げで身近な人への思いを顕わにするという、平坦で特徴や煌めきのない、代償行為だと思っています。

お気に障りましたら、申し訳ありません。

ホットメルト

2014-03-13 23:27:24 | 日記
一般には、ホームセンターなどで売ってる、グルーガン、趣味の工芸などで使われている接着剤が、ホットメルト型接着剤というものの身近な例となります。
接着という物理現象は非常に奥が深くて、実際著名な接着メーカーでも、理論的に接着強度を設計出来る場合は少なく、例えば、ある樹脂、液状から固体へと相変化する樹脂が有ったとすると、その樹脂に下手な鉄砲のようにいろんな素材を組み合わせて、良好な被着性を示した場合、その樹脂の硬化方法や、速度、各種特性や耐久性をいじって、接着剤として製品化するのが基本になります。
接着剤の硬化方法にはいろんな種類がありますが、樹脂に含まれる揮発成分(有機溶剤や水など)が蒸発して固まるのを乾燥固化、硬化剤の成分と化学反応(架橋)する反応固化、熱を加えて、液状の樹脂の分子同士が強固に結びつき架橋する熱固化などが有りますが、ホットメルト型接着剤は、熱で樹脂を柔らかくし、熱い状態のまま被着剤(素材)に塗布、接合し、冷えて固まると同時に接着するという方式で、固化に要する時間が極めて短いのが特徴です。グルーガンのように溶かしたものを直接塗る方式以外に、ズボンの裾上げテープのようにあらかじめ素材(布テープ)に溶かした接着剤を塗って固めておき、接合する素材とサンドイッチした後、再加熱、圧力を加え(圧締)して冷やすという方式もあります。さらには、再度加熱しても融けないように、熱や空気中の水分により化学反応硬化し、強固に接着するものなどもあります。
身の回りでも、ホットメルト接着剤によって接合されたモノは沢山あって、スナック菓子やレトルトパックの袋を綴じているのは、袋の素材自身にラミネートされたホットメルト型接着剤です。同様にセメント袋や小麦粉などの紙袋にも、内張と一体化したホットメルト接着剤が使われ、タバコなどの外装フィルムもホットメルト型接着剤で留められています。
グルーガンをお使いになった事がある方ならご存じでしょうが、このようなホットメルト型接着剤が液状になった熱い状態では、表面が非常に粘っこく、盛大に糸を引きます。例に挙げたテープ、シート状に加工する時や、あるいは外装フィルムに少量塗布するような場合もその糸引きを解消するのが必須で、下手な接着剤と機械の組み合わせでは、蜘蛛の糸のような糸引きが大量にに発生し、硬化剤などが含まれているものでは、その大量の糸引きのくずが自然発火することすら有ります。それを解消するために、数々の工夫が凝らされた機械(アプリケ-ターといいます)がありますが、手もとのタバコを見ていて、とあるメーカーの見事な構造と仕組みが、外装フィルムを貼っている様子を思い出したのです。ショートホープを吸っている方にたまに居られたのですが、上側のテープを切って開けずに、下のフィルムを剥がして開け、下側から中箱を取り出して、フィルムを中に折り込んで逆さに入れ直して取り出せるようにするやり方がありました。テープを切らないので、灰皿などに捨てにくいフィルムのゴミが出ず、ある意味スマートな開け方だったのですが、もう10年以上前になるでしょうか、その接着剤とアプリケ-ターが更新され、容易にフィルムの接合部を剥がすことが出来なくなりました。タバコに限らず、薄い外装フィルムは素材の丈夫さもさることながら、その貼り合わせ接合部分の強度がある時期に大幅に上がりました。ホットメルト型接着剤とその周辺機器の進歩によるものなのです。