テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

引き続き、カラス

2014-04-30 23:39:59 | 懐中電灯
何で? と思われる記事タイトルと写真ですが、相変わらず、近所に居着いた数羽のカラスがうるさいのです。
おそらくは、ご近所でゴミの出し方などに不備のあるところが有って、それにつけこんで居座っているものと思われますが、折角本調子で鳴き出したウグイスや、他の野鳥もカラスが我が物顔で跋扈していると、なりを潜めてしまい、替わりにカラスのうるさい鳴き声が聞こえてくるので、興ざめなのです。おまけに、私にちょっかいを出してくるのも変わりない、というか、他の方にも示威行動、威嚇行動しているようです。よく、郊外の工場などで、カラスの死骸に似せた黒いビニールの作り物をぶら下げてカラスよけにしているところがありますが、何か対策がないか考えてみました。
音(破裂音、爆発音)には敏感だそうなので、先日の連発鉄砲が脳裏に浮かびましたが、クレバーな彼らはすぐ慣れてしまうでしょうし、何より、家の外で使うのは、気恥ずかしさ満点です。よって、他の方法を模索します。レーザーポインターが効果があるようですが、昔は海外通販で香港などから買えていた高出力タイプ(といっても1W以下)が買えなくなってるようなので、取りあえず、ウチに山ほどある懐中電灯の中から、焦点調節の出来る高出力タイプを持ち出しました。写真はかなり露出アンダーにしてあるので、LED素子に並んだ発光体の様子が、コリメーターレンズでそのまま投影されているのが分かります。普通の懐中電灯はこのようなLED素子の光を上手く散乱し、ある程度収束させるようになって、実際、その方が使いやすいのですが、こういうコリメーターレンズで投影するようなタイプは、より遠くの狭い範囲を強く照らすことが出来、ほんの少しレーザーポインターに近い特徴です。普通に写すと、下のようになる、強力な懐中電灯です。肉眼ではこの状態でも、充分に素子の形がわかるのですが、流石にデジカメには、ヒトの目ほどのラチチュードの広さはないようです。



まず、私自身の姿を見せつけ、近くのアンテナまでやってくるのを待ちます。いつもは私が後ろを向いた隙に頭上へと飛来してくるのですが、そのまま数十秒対峙し、手に持った懐中電灯を振り回して気を引きます。こっちを見てるな、と思った瞬間、あらかじめ焦点を絞って置いた懐中電灯をカラスに向けて照射します。疑いようもなく、アンテナの上でずっこけたカラスは、遠くへ飛び、30mほど離れた電柱のてっぺんに留まりこちらをうかがっています。ただ、それぐらいの距離ならこの懐中電灯は充分射程内です。良く狙って照らしてやると、さらに遠くへ逃げます。離れた家屋のアンテナに留まったカラスは、クチバシでしきりにアンテナを叩くようにこすっています。目がくらんだのか、怒っているのかわかりませんが、この懐中電灯が奏功するしばらくの間は、カラスも寄ってこないでしょう。

Photon Freedom-micro Covert Nose UV-LED

2014-01-19 22:00:53 | 懐中電灯
以前、フォトンもどきを幾つか持っていますという記事を書きましたが、今回は本家のフォトンです。ストラップ、クリップのついたホルダーが付属しています。
本家のフォトンは、単に灯くだけでなく、明度調整やストロボ、自動オフなど制御チップによって様々にコントロールできる、おそらくはもっとも小さなインテリジェントライトです。
もっとも、今回買ったのは、UVタイプ。紫外線LEDなので、明度調整など、さほど意味がありません。最大照度でも肉眼では暗いままですが、紙幣の蛍光インクや時計の夜光文字などを照らすと盛大に明るく反応します。以前から持ってるフォトンもどきの紫外線タイプは、波長が高めで、肉眼でよく見える割りには、蛍光インクなどの反応はやや控えめです。このフォトンは、先端がカバーされ、横へ光が漏れないようになってますが、いかにも強い紫外線を発しているようです。夜光・蓄光塗料へ僅かな時間照らすだけで、強く反応します。また、レンズについたホコリ、コーティングの傷なども如実に分かりますが、反射光を長時間見ないよう、気をつける必要があります。以前、木工用のUV硬化塗料(非常に硬く傷つきにくい被膜になりMDF材などの仕上げに使われています)のUV照射炉は、発光源自体が大きく、遮光壁含め大きな図体でしたが、昨今では、高い効率で発光波長帯域が良く収束されたLEDを発光源にすることで、炉というよりゲートのような形状になったものもあります。赤外線LEDも昔の巨大な赤外線ライトを驚異的に小型化したように、特化したLEDの進化を感じられる製品です。

PETZL PIXA3

2014-01-10 21:35:09 | 懐中電灯
自分でも何を今更と思う、ヘッドランプの紹介です。
2011年に、まだ日本に殆ど入ってきてなく、海外でも安かった頃に買ったので、円高のおかげもありUPS運賃込みで\5,526-でした、現在の価格なら、恐らく買いません。

最近よく使うヘッドランプ4つです。

このなかで、PIXA3が良い、優れていると思う点を挙げます。
・頑丈
 踏んでも壊れない、耐薬品性がある、防塵防水(IPX67)、耐衝撃性
・スイッチが優秀
 本体を反転させた位置では物理的にロックされ、
 使用位置では厚い手袋越しでも容易に操作でき、操作感も軽い

この2点です。
重いわりに額への据わりがよいとか、ベルテックスなど同社のヘルメットにクリップマウントできるとかもありますが、比較的明るくなく(55lm)、照射範囲も狭めで、例えば登山用などには使いにくいこのヘッドランプの長所は上の二つに尽きると思います。例えば赤く灯っているSILVAのNINOX(ニノさん)は、軽く(上のデルタピークと同じ単4を3本使用するにもかかわらず、装着感は断然軽い)、照射範囲も広く、暗中模索向きですし、以前に紹介したIRIX2は無段階照度変更とフラットな光が、読書向きです。デルタピーク143は、独特のタッチレススイッチモード(手をかざせばオンオフする)が特徴ですが、豪雨のなかでは、電池蓋内に浸水することもあります。PIXA3以外の3機種はオンオフと光量の変更がややまだるっこしく感じます。PIXA3は軽いスイッチで、ことさら意識せず軽くひねるだけでアジャスト出来ます。
IRIX2は廃盤ですし、NINOXは後継のNINOX2になって明るくなりましたが、バンドに収納できるコクーンシステムが廃されました。デルタピークも後継の343になっても、使用感が向上したとは云えません。PIXA3にも、充電式になったPIXA3Rがありますが、あまりに高価なわりに同価格帯の機種よりスペックが見劣りし、日本にもまだ入ってないようです。
まあ、高価といえばPETZLには、周囲の明るさと使用状況に応じて自動で光量などを調整し、しかも専用ソフトでその動作プログラムを任意に変更調整できる NAOという突き抜けた製品がありますので、この記事同様、今更、なのですが。


そう言えば、最初の写真でも分かりますが、PIXA3の電池残量警告の赤LEDが点灯しています。この中には2009年に買った、100均充電池のボルケーノが入ってます。2012~13年に買った同じボルケーノが次々にヘタって容量低下してゆくなか、この古い電池はがんばっています。やはり、最近のロットになって、品質が低下しているように感じるのです。

BF-642

2013-12-04 20:36:54 | 懐中電灯
もうLEDランタン全盛のいまでは、全く必然性のない製品です。
もともと定番だった単一乾電池4個の電球ランタン、BF-122が重すぎるために、地磯巡り用として購入した製品で、ヘッドライトだけでは、よく見極めることの出来ない複雑な形状と勾配の足もとを見やすく照らす、フラットな光源として、重宝しました。
防水構造ではないのですが、パーツ同士の嵌合精度が良く、継ぎ目にカーワックス等を塗り込んでおくだけで、波しぶきにも充分に耐え、すぐにも折れそうなスタンドも、充分に固いまま使用可能です。


必然性はない、と書きましたが、実用性は今でもあり、単三電池4本で点灯するランタンとしては、最近のLEDランタンにランタイムこそかないませんが、フラットな白い光は、例えば、寝ながら、文庫本を読むときなどには好適で、いまでも、たまに使います。
また、4ワットの蛍光管は、静電気の実験、帯電した物体に電極を触れさせ点灯する、にも使えます。

ほんとにこの頃の製品は、前述のBF-122などもそうなのですが、丈夫です。
実用性があり、堅牢です。BF-122はLEDマニアの方々が、MOD(改造)してLED化するベースにもよく使われていますが、うちのは、電池を抜いたまま、静かにご隠居されています。


HDS社のEDCシリーズ

2013-09-01 23:34:58 | 懐中電灯
今まで、個別に何本か紹介してきたHDSのEDCシリーズのLEDライト、拙ブログの得意技、集合写真にしてみました。
もっとも明るいのが、左端のHDS EDC R1B 200で、200ルーメン、同時にこの機種はデフォルトの設定のままで、数ルーメン、かすかに明るい程度の暗さまで、後部のリングを回すことで調整できます。他の機種も全てカスタムセッティングが可能で、CR123サイズの電池を一個使うライトとしては大型ですが、個人的には、このEDCシリーズが現時点でのEDCライトの完成型のひとつだと思ってます。
このシリーズの母体であるTwisty TR-85(右端)ですが、とある日本の懐中電灯WebshopがHDS社に打診、分厚いレンズ組み込み用の部品の金型代、コンセプトなどを提供して、産まれました。どの製品にも共通するのがタフネスさで、外部からの衝撃で壊れることのないよう樹脂で封入された3枚の基板、+-両極ともスプリングを用い、確実な導通と、電池を衝撃から保護する接点の構造、先述した分厚いレンズと頑丈なステンレスベゼルなど、過剰とも思えるほどです。
同時に、様々なカスタマイズが可能になっていて、どれもが一つのスイッチの1~2ステップの操作で実行できます。



全てを発売当初に入手しているので、この7本で14万強、懐中電灯としては破格の値段ですが、個人的には全く納得できる製品で、”どれか一本か二本でいいんじゃない?”という外野の声には、その機能、耐久性を余すところなく、時間を費やして説明することで対抗しています。

夜のセミを騙す≒近所迷惑

2013-07-31 22:53:42 | 懐中電灯
セミの日中の大音声を、野鳥のさえずり(生き物としての渾身の叫び)と捉えた場合、夜更けや朝ぼらけに、ジ、ジ、ジゥと間断まみれで鳴くのは、地鳴きとでも喩えられるかもしれません。

で、窓を開けて寝ていると、当然そんな声もよく聞こえてくるのです。

また、ウチには、私の寝床の周りに10数本、小型のライトがあり、寝静まった頃にふと窓の外を照らしてみます。
よく集光された光束が、ウラの木々へ飛んでいき、枝葉を浮き彫りにします。すると、地鳴きしていたセミたちが、光に反応するようにざわめきます。

またウチには、天井を照らすとその反射光でリビング全体が読書できるほど明るくなる強力なライトが幾つかあります。以前にも紹介した、HL-193Super Stormを持ってきて、同様にセミの舞台である木々を照らします。

セミのざわめきが明らかに動揺をした様子になり、そのうちに、ジャンジャンジャンと日中の声で鳴き出すヤツが顕現しました。

近所迷惑千万です。

ライト没水計画

2013-07-24 23:16:45 | 懐中電灯
水中にライトを沈めようと思いました。

潜水用ライトとして私が持っているのは、LEDLENZERのD14とWolfEyesのPilotWhale。

D14は最新型はLEDが新しくなり、150ルーメンの光量ですが、私のは、80ルーメンの旧モデルです。
AA(単三)電池4本を使い、レバースイッチはマグネットスイッチなので、Oリングとフランジシールで二重に水密されたヘッド部分以外には、ボディーに接合部がなく、屈折率の高い水中でも光が拡散しないよう、コリメータレンズで集光されています。私は下の図のヘッドユニット内側に、蓄光塗料(ルミナス)を塗り、消灯後もしばらくコリメータレンズは薄くグリーンに光っています。



PilotWhaleも現在はLEDが三灯になったPilotWhaleIIになってますし、私のは本来潜水用でないTacticalタイプですが、潜水用との違いはテイルスイッチが10m以上の高い水圧で戻りにくくなるクリックスイッチであることだけで、水密構造は変わりません。レンズもSchott B270 ARコートレンズに替えた時にシール部分をキチンとメンテ済みです。

またLEDも当初のOSRAM OSTAR LEUW E3B QY GSを奢ったモデルで、現在の比較的安いCree XMーL2ではありません。

ただ、この二つとも、大きく、重いので、浮力とのバランスを取る関係上、使えません。
で、ある程度大光量、長いランタイム、小型ということで、シングルセルの定番モデル、ZEBRA Light SC600を選び、不安のある耐水性は下のように工夫してみました。

SC600の場合、ヘッドのレンズ取り付け部分、サイドスイッチ、テールキャップが接合箇所になります。ゴムチューブでボディーを覆い、前後端を二重にしてさらに締め付けています。本体とチューブの間は耐水性のあるグリスを塗り、その状態で本体を冷やし、没水して熱くなるまで点灯し、気泡の漏れなど無いことを確認しました。

いつ、どこに、なぜ、沈めるのかは、ナイショです。



お肌とLED照明

2013-06-10 22:56:39 | 懐中電灯
スマホに限らず、ガラケーでもカメラ機能のついた携帯電話には、ストロボ代わりのLEDライトがついてます。
iPhone5も4Sからカメラ機能が強化され、結構明るいLEDを採用していて、懐中電灯モードにすると、ちょっと前の高輝度砲弾型LED並の明るさで、広範囲を照らします。
ただ、光色は、懐中電灯趣味の世界で鼻水色と呼ばれる、高輝度のLEDによくありがちな色で、色再現性はよくありません。

上は、手元にあったWOWOWプログラムガイドの表紙ですが、左がiPhon5、右がSunDropXR-Uです。
LEDライトのなかでもトップクラスの色再現性を誇る機種と比べるのも大人げないのですが、印刷物などでは分かりづらい比較も、肌で比べれば、一目瞭然です。

ホワイトバランスを曇天相当で撮ったので、より差異が出てますが、赤みを再現した(白人のような肌)SunDropXR-Uとの色再現性の違いがよく分かると思います。
少なくとも、iPhoneの光では、歯茎の充血など、粘膜の状態を医学的に判別するのは難しそうです。
また、懐中電灯を使った、応用(医療分野というか、知己の看護師さんに教えて、感謝された)に、もっと高照度のLEDライトを直接肌に押し当てて、見えない静脈を照らす、というのがあります。

写真に撮ると非常に分かりづらいですが、左端に一本、真ん中あたりに二本、太めの静脈が明瞭に見え、細い静脈もいくつか照らし出されています。
波長分布にムラのないフィラメント電球や、それなりにこなれて、ある程度の色再現性を持つ製品が多い蛍光灯などと違い、LEDは(特に高輝度を狙いすぎた製品で)色再現性に乏しいものがまだまだ多く、照明として使う場合は、よく吟味する必要があります。
おすすめは日亜、オスラム、フィリップスのLEDを使ったそれなりの価格の製品です。

NITECORE Intellicharger i4

2013-04-11 23:33:33 | 懐中電灯
充電器です。
見ての通り、多数の規格の充電池を充電できる多機能充電器で、パッケージに書いてある対応形式は

Li-ion
26650 22650 18650 17670 18490 17500 17335 16340(RCR123) 14500 10440

Ni-MH/Ni-Cd
AA AAA C

と、単4~単2の長いヤツまでのサイズのニッカド、ニッケル水素、リチウムイオンに対応しています。

逆相に電池を入れても安全に警告が出るようになってますし、写真のように各スロットに定格電圧、定格容量の異なる電池をいれても使えます。
ツクリは高級感がなく、クイックエコと同程度の仕上げ、大きさです。
一応本体のみでAC100~240V対応なのですが、PSEマークの付いたACアダプターがあり、国内法に対応して販売されています。何本か試しに充電してみましたが、充電時間は標準的です。
とりあえず、手持ちのLi-ion充電池なら、15270以外、なんでも突っ込めそうなので、多芸歓迎なのです。

用途別の光の色

2012-12-28 19:46:44 | 懐中電灯
極私的なオオムカシ、銭湯の脱衣場からガラス越しに見える小さな庭に、こぢんまりした池とリュウゼツランがありましたが、夜になると、緑の照明があてられていました。地方の旅館などでも、庭の照明にこのような緑の光が使われている場合もあり、視覚的な効果とともに、昆虫(羽虫)の走光性を惹起しにくい、つまり、ムシがたかりにくい光の色という理由もあったようです。
懐中電灯でも、ストリームライトのパックメイトの様に、メインの明るい白色LEDの他に、緑のLEDを2種類使用し、夜間に昆虫や動物を刺戟しないよう考慮された製品もあります。
以前から、4Sevensのプリズムキットにセットできるカラーフィルターは使ってたのですが、

色替えが面倒なのと、細身のライトにしか使えないので、OLightのキャップフィルターを、用途別に買いました。拡散光、緑、赤です。
元々はOLightブランドの特定機種用なのですがSUREFIRE社のE2系の製品などと同径のインチ径なので、HDSのEDCシリーズや、EA1その他、所持しているライトの多数に流用できます。


硬質ゴム製なので、着脱も便利で、実用的です。

ZEBRALight H502d High CRI

2012-12-23 23:29:51 | 懐中電灯
AA(単三)電池使用の非常にコンパクトなヘッドライトで、特色はLED剥き出し、集光せずエミッタの設計そのままの照射角を持つことです。
クールホワイト版はCREE XM-Lを使用してますが、HighCRI版はフィリップスの Luxeon Rebelを使用し、光量はやや控えめになっています。
とは云っても、フラッドな光が有用な近接照射では充分明るい170lmで50分、110lmで100分以上、実用的な20lmで半日、下の写真のような0.01lmで2ヶ月以上という電池の持ちも、LEDの進歩の賜物であり、ZebraLightのファーストプロダクツにして、傑作だったH30を殆どの点で大きく凌駕しています。

明るさを犠牲にしてもこだわった演色性もかなり良好で、フラッドな光と相まって、藍色の微妙な染めムラまで、判別できます。
手の届く範囲での近接作業用として、現在最良のヘッドライトでしょう。クリップの向きが逆なら、最良の胸ポケットライトにも成れたのに、惜しいトコロです。

ちょっと、おいてけぼり

2012-12-18 23:58:08 | 懐中電灯
一時期、高価なカスタムモデルや、LEDチップ更新毎に、同種多様な製品まで渉猟していた懐中電灯ですが、あまりの大光量ライトの実用性の疑念や、増え続けるリチウムイオン充電池に躊躇して、先夏のNitecore EA-1や、写真のブタさんライト以外、食指を伸ばしていません。
流石に、LEDチップそのものや、駆動回路などは、ずっと進歩していて、数年前に18650リチウムイオン(3.7V2400mAh)の電池で実現していた光量とランタイムが、単三エネループ一本で可能に成ってしまうような状況になり、光色も、限られた製品しか、演色性に優れたモノがなかったのに対し、多種多様に選べる様になってきました。
当然、価格もこなれてきて、以前なら6チップのオスラム OSTAR LEUW E3Bなどを使用した40Kもするようなカスタムライトでしかあり得なかった光量も、通販なら1/10以下の価格で入手出来るようになってきました。付加機能も、無段階光量調整、電子スイッチ、USB充電など多岐に亘ります。
ただ、お買得な懐中電灯は、質感や信頼性もそれなりのものが多く、日常使うのは、ちょっとおいてけぼり感のある、HDSSUREFIRE、新しめでもZebraLightSC600、先のEA-1などが主流です。これらEDCを追い落とすような傑作ライトがでてきたら、おそらくまた買っちゃいます。 

懐中電灯の高級品?

2012-11-26 23:09:30 | 懐中電灯
以前に紹介した、GatLightや、McGizmoは個人工房やそれにに近い限定生産の高級品、HDSはこだわりの技術者が興した企業での、小ロット量産品でした。
それ以外に小型懐中電灯の勃興に多大な功績、実績のある米国のブランドがSUREFIREです。

いわゆるLED以前、キセノンバルブでの懐中電灯ではマグライトも有名です。
専用のキセノンバルブを用い、リフレクタで集光するところは,
シュアファイアと一緒なのですが、汎用の雄を目指したマグライトと、軍用の標準を目指したシュアファイアで、両者は互いに際立った特長をもつに至りました。
シュアファイア社は、電池にCR123タイプのリチウム一次電池を選びました。
高出力と長寿命、低温下でも動作し、軽く保存性も良く、高価。
軍用としての信頼性と軽量化を目指し、筐体はアルミ合金に何重にもハードアノダイズド処理を施し、戦術的な用途に使えるよう、多数の機種を開発し、従来のグリップストラップに代わって長いランヤードを標準装備するようになりました。
LED時代になって、趨勢には乗り遅れたのですが、それでも初期のL4などは、その独特の照射配光故に、いまでも愛用者が大勢います。

上の二つは、L4とおなじようにいまでも愛用者の多い二本です。
上のE2DLは、フィラメントのE2シリーズのディフェンダーモデルをLED化したもので、コリメーター(TIR)レンズによる集光された光条が特長です。
後継モデルは、滑らかなデザインになり、こちらを好む方も多いようです。

下のA2はLEDとフィラメントの複合機です。最初に3つの砲弾LEDが灯り、次に中央のキセノンバルブが灯ります。光量に応じて、配光、光の質まで変わる珍しいライトで、他にはストリームライト社のツインタスクシリーズにも似た機種はありますが、このA2シリーズは3つの砲弾LEDが白、赤、黄緑、青と色違いのモデルがあり、全種揃える猛者もいるようです。

両方とも、現行最新の懐中電灯に比べて、スペックでは全然劣るのですが、それぞれの特長は、現在でも充分実用的、逆に優れている部分も多い逸品です。
ただ、二本合わせて45Kほどする(正規流通品)のがネックではあります。

LEDランタンよもやまバナシ

2012-11-25 18:59:02 | 懐中電灯
EX-777XPという、単一電池(Dcell)を三本使う大きめ、といっても小型ガスカートリッジランタン程度の大きさの製品です。これも発売当初に結構高価(4,8K)で買ったのですが、いまでは定番品として2.5K以下で買えるようです。
現行品では変わってるかもしれませんが、初期のこの製品には、日亜化学のNS6L083ATというLEDチップを3つ使っており、実はこのLED、SunDrop XR-UのNS6L083B-H1と同系統のLEDで、適度な暖色、演色性の高いもので、流石にSunDropの様にbin(製造ロットによる特性)選別したものほどでは無いでしょうが、結構使える照明です。
他にもDL-L60AVも同系のLEDを使用していて、ワタシ的に、評価が高いのです。
この083系に限ったことでは有りませんが、LEDエミッタをリール買いしたときに、日亜の場合、不良品比率というのは限りなく0に近いし、そうでない場合も容易に対処できるようなのですが、米国CREE社の場合は事情が異なり、不良、というか規格外があるのは当然という姿勢で、ハズレ?それが何か?という対応も、まったく日亜とは異なるようです。ただ、当たりの製品については、とんがった性能故に魅力も大きく、懐中電灯のような(ワタシにとって)趣味性の高いものではCREE社のLEDの製品、照明器具などでは、日亜やオスラムのLEDの製品、を選ぶことが多いのです。083系も当初は一個あたり0.5K近くしていたバラ売り価格も最近では半値くらいになってる模様でJD1708ACという083系を3灯使ったE17口金のLED電球も半値くらいに値落ちしてきています。
ランタンに話を戻しますと、電池、Dセル本来の高容量充電池は海外製や東芝IMPULSEなどしかなく、充電器も大きなものしかないので、ニサク 電池スペーサー No.6000などというものを使って、単三タイプで運用しています。実は、エネループのC、Dセルは、それぞれAAA、AAセルを組み合わせただけの製品なのでこの使い方のほうがずいぶんお得です。
また、百均でちょうどいいサイズのケースがあると、とあるブログで知り、真似して元々のブリスターパックを中仕切りに利用して、専用ケースにしてます。

LEDランタン

2012-11-22 23:59:33 | 懐中電灯
既に四年以上使ってるLEDランタンです。

アウトドアでは、コールマンのワンマントルをずっと使ってきましたが、テント内、車内、室内で使える灯りとして、大型のものや、コイン電池を使うキーライトサイズのものまで、蛍光灯、LEDランタンを幾つか持ってます。なかでも、このEX-737NXの使用頻度が最も高いのです。
既にディスコンで、よっぽど場末のホームセンターでも漁らない限り、後継の837しか置いてなくて、837も追加で購入してるのですが、こっちのほうがお気に入りです。と、言うのは、このサイズのランタンは適度に暗い明るさと、電池の持ちが重要なわけで、カタログスペックでは、倍以上明るい、837のほうがランタイムも若干上なのですが、LOWモードで使ったときの実使用時間は737のほうが長く使えます。またPWM制御故のフリッカーも暗めの737のほうがずっと目立ちにくく、優しい印象です。
アルミの電池ケース部分とポリカのホヤ、上下のラバーっぽいカバーは頑丈です、ただ中の樹脂部分は弱いので電池交換時に斜めにコジってしまわないよう、注意が必要です。上部のホヤのカバーを外して、底にフックをつけてぶら下げると、影のないダウンライトにもなります。また、スイッチ下のほのかに明滅するポジションライトも良くできた機構です。
因みに、前記事のパーマラックス、このホヤなどを磨くのにも、極めて適しています。