テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

季節の変化を知る

2014-05-25 00:38:32 | 双眼鏡 望遠鏡
通年で星空観望をしていると、天体の移り変わりに併せて、勢い季節の移り変わりに敏くなります。
最近は、大型の18×70を三脚に乗せて使っている場合が多いのですが、時折、手軽な低倍機である6×30や、6.3×40の双眼鏡も持ち出して、星空を流し見するのも、またおつなものなのです。そんな風にしていて気付いたことが一つ。
上記に挙げた3機種は、よほど厳しく見ない限り、例えば超明るい満月や、木星のギラつきなども気にならない、殆どの恒星が見事な点像に見える解像度と色滲みの少なさが特徴です。低倍機の場合、その点像は充分に鋭いながらも、低倍故の合焦範囲の奥行きの深さにより、逆説的に云えば、最後のピントの追い込みが必要ありません。それと比較して、18×70の場合、大気の条件の良い時にきちんと固定してやると、低倍機よりもキリキリとピントを追い込むことが出来ます。これは似たような倍率、口径のスカイマスター15×70ではあまり得られない感覚で、天体望遠鏡の微動合焦に近いシビアな工程です。で、その合焦位置は、目のコンディションにもよるのですが、いままではほぼ一定で、そのおかげで、付属の回転するツノ型目当てでなく、固定式の業務用目当てでも、不自由なく使えていたのです。ところがこのところ、きちんと焦点を追い込むといままでの位置と微妙に違います。目のコンディションが変わった、もしくは遠視が進行したかとも思い、低倍機でも出来るだけピントの追い込みを行って、そのディオプター目盛りの位置を確認してみますが、こちらは、以前に勝間光学機のみ6機を比較観望した時と変わりません。要は、18×70のみで合焦位置が微妙にズレたとしか考えられないのでした。何度かそのようなことを繰り返している内に、原因に思い当たりました。天体望遠鏡の場合もそうなのですが、同じ筒、同じアイピースでも、温度(鏡筒内の空気の温度)によりピントの位置が変わることがあります。ガラスが、その組成や比重により屈折率が変化するように、気体も、ガラスほどではありませんがわずかに屈折率が変化します。天体望遠鏡とは違い、窒素封入された防水の双眼鏡ではあるのですが、おそらくは18×70の鏡筒内の温度変化により、いままでと微妙に合焦位置がかわったのでは、と思うのです。まあ、合わせれば済むことなのですが、固定式の目当てを使っていなければ、明確には気づけなかったであろう、季節の変化の一面なのでした。

路線廃止

2014-05-18 18:31:03 | 日記
GW明けに入院していた身内が退院しました。喜ばしいことなのですが本人は浮かぬ顔です。要は、退院後のリハビリ通院が億劫だと。確かに、弱ってきた体力と覚束ない足腰のうえに怪我まで抱えては、その気持ちは良く分かります。加えて、先頃より、住まう地域の公共の路線バスが廃止になったとのことで、より不安に感じているようです。その地域の人は口を揃えて路線バスの廃止とそれを決定した為政者について文句を言います。以前にこのブログでも、高齢者の無料パス廃止に関連して、公共交通の有用性を指摘したことがありますが、今回のバス路線廃止については、きつく反対する気にはなれません。というのは、公共交通にあるまじき、というか公共交通だからこその境遇にあぐらをかき、増長し、そのあぐらのしたに厚い座布団を積み重ねてふんぞり返っているような実態の一端に接したことがあるからです。

もう20年以上前ですが、私の乗っていた車がバスに当て逃げされたことがあります。
ほんのちょっとこすった程度だったのですが、相手は知らぬ顔で走り去り、追いかけて停めようとして無視され、次の停留所でやっとつかまえ、文句を言いました。
その後、後続のバスに乗客は乗り換えて検分となりましたが、運転手が電話で、こっちのことを、○○○○〔車種名)にちょっと傷が付いたくらいで云々と説明しているのが耳に入りました、当時乗っていたのは、身内の遺品だった4ドアハードトップで、古くもなくキレイでしたが、確かにありふれたクルマではありました。ただ、被害者であるこちらの気持ちを逆なでするようないいよう、そしてぶつけた運転手からは謝る言葉一つ無く、横柄な担当者と事後処理の話をしました。どうも、向こうは、こちらが言いがかりを付けたとでも言いたげな態度で、頭に来ましたが、こちらの損傷も軽微だったこともあり、馴染みの車屋さんに処理を頼みました。で後ほど聞いた話なのですが、車屋さんと横柄な担当者との会話のなかで、むこうは不意に陸運のどこそこに知り合いが居る云々という話が出たそうです。車屋さんは気に掛けずに見積もり金額等を伝えて終わったそうなのですが、暫くして、懇意な損害保険会社のアジャスターさんが来て、普段の話をしている際、そういえば、バスにぶつけられたクルマが修理に入ったんだってね~と云われたそうです。ようは損保会社の別部門を通じて、自動車事故担当にも根回しをしてきたらしく、ここに至って車屋さんも陸運云々の話は圧力のつもりだったんだと思ったそうなのです。車屋さんの話によれば、お互いの当たった部位とその具合からして気付かないとは考えにくいし、担当者もそれは分かった上で、いろいろと余計なことをしてるんだろう、とのことでした。

そんなことを当たり前にしていて、民間の路線バスとは段違いの厚遇、そのうえ勤務シフトは歯抜けで、暇をもてあます。私の知っている頃からは、変わっているのかもしれませんが、現在でも、市内などの一部で公営と民間が共通して走っている路線では、特に昼間など、高齢者割引のある公営は満員でも、民間は空いているので民間に好んで乗りますし、たまに公営に乗ると、運転手の運転の荒さや、音声ガイダンス以外に運転手は一言も喋らない無粋な態度を目にしています。

以上の事柄より、路線バスの縮小、廃止には反対、という態度が取りがたいのです。



お詫び、ここしばらく記事の更新が遅れておりました。実際、日々の記事を推敲、更新するのが難しい状況でありますので、このブログの唯一の特長であった毎日更新遂行を終わることに致します。折角記事を書き始めても、更新アップできないようではダメです。猛省しておりますが、お許し頂けますよう、お願い申し上げます。


野菜MVP

2014-05-10 23:32:38 | 日記
3人で、一番の野菜は何か、雑談しました。
私の一押しはキャベツでした。生でも煮ても焼いても(炒めても)蒸しても食べられ、主菜、副菜、付け合わせ思いのままで、献立も多く、栄養価もそこそこ。歯応えなど食感も良く無駄になる部分も少ないなど、その理由はたくさんあります。
他には、ニンジンやジャガイモ、そしてもう一つの本命、タマネギを推す意見も頻出しました。どんな料理にもしっくりと溶け込む懐の深さは他の追随を許さず、唯一弱点は生で食べるときの苦み、でしょうか。ただ、他の食材と組み合わせてその苦みを活かすサラダにすれば弱点にはなりません。トマトと大根は信者というか、特段に強く推す方もおられましたが、トマトは栄養価は高いものの、和風のトマト料理は一般的でなく、大根は煮炊きする料理では他の野菜を圧倒しますが、サラダやおろし等の生食では、味の深みに乏しいということになりました。
とそこで、外野からも意見が飛び込み、曰く、モヤシが一番、とのこと。理由には、価格が安定していつでも買えること、適切に火を通すと、生のような食感で風味も良いこと、などを挙げておられました。賛同するにやぶさかではないのですが、モヤシ生産者の方のブログ等によると、太めのモヤシはエチレンガス等の成長ホルモンを使ったものが多く、モヤシ本来の風味があるのは、黒い豆(ブラックマッペ)の細モヤシらしく、歯応えの良い太モヤシよりも、細モヤシの方が好きなのでした。
その方は、わざわざ生産者直販(2kg入り)で購入してるモヤシに心酔してるらしく、曰く、細くて短いモヤシが一番美味しいとのこと。
閑話休題、結局キャベツ、タマネギが2強、その他特長のある野菜が猛追、というありきたりの結論になったのですが、ナスのサラダ等、面白いメニューもいくつか話題に昇り、実り多い雑談になったのでした。

カミキリ君の拘束旅行

2014-05-10 21:52:36 | 日記
記事タイトルに偽りありです。
先日のキマダラミヤマカミキリ君、近所の木に巣くわれても気分が良くないので、拘束したまま遠方へ移動し放つことにしました。小さな容器にいれたままで、カリカリカリ囓ろうとする音をずっとさせていましたので、給餌することにしました。成虫は樹液が主なお食事らしいので、硬めの綿(使用前のタバコのフィルター)に砂糖水を浸ませて与えると気に入ったのか食らいついています。移動中に適当なところが見当たらず、カミキリ君との連れ合い道中も二日目となったので、今度は蜂蜜を浸ませて与えました。すると砂糖水の時より明らかに反応が違い、むしゃぶりついています。加えて、しきりに体節をこすり合わせて、キューキュー鳴いています。まるで母乳をむさぼる乳児か、初めて裸体の女性に食らいつく少年のような、とんでもない勢いです。もうはなさないぞ、とばかりに綿を抱え込み、これでもかこれでもかと舐め尽くす勢いです。取りあえず、容器を囓ろうとはしなくなったので良し、として翌日、適当な木に放してやりました。まあ、もともとこの種類の幼虫は生木にはあまり見られないらしいので、不要な行為だったのかもしれませんが、蜜にキューキュー鳴きながらくらいつくカミキリ君の様子が興趣深く、印象に残りました。

遅めの筍

2014-05-09 22:21:13 | 日記
筍(タケノコ)は俳諧では春の季語ですが、数日前、ふと生えていたタケノコです。
見渡すと、一回り小さいのや、既に数mの高さまで伸びたのやらがあって、今年は無いのか、と思い、見過ごしている内に遅ればせながら生えて来たようです。
私の住まう地域から隣県にかけては、あまり有名ではありませんが、竹林の密集地帯で、遊びや仕事で様々な地域に出掛け、移動中に余裕があるときには、窓の外の景色を眺めるのが趣味の一つであるワタクシでも、この近辺ほど、道路沿い、線路沿いに竹林が繰り返し現れる地域にお目にかかったことは、あまりありません。その割りに、タケノコ掘りが盛んでないのは何故だろう、と、お店で国産と海外産のタケノコの価格差をみて思います。また田舎では、太い孟宗竹のタケノコでなしに、細めの真竹のタケノコは、写真のような地面から充分に突き出た状態のものを掘って、持ち帰るとすぐさまアクも抜かずに刺身で食べるのですが、これが、おいしい。竹林はその林全体が一つの個体と考えることも出来るので、どこの真竹でも刺身がおいしいとは限らない(個体差があるらしい)らしいのですが、刺身というだけあって、新鮮さがなにより重要らしいので、近くでタケノコが採れる方しか食べられない日本の味覚です。

キマダラミヤマカミキリ

2014-05-08 22:38:28 | Outdoor
まあ、身近な昆虫シリーズとでもいいましょうか、自宅近辺で捕集したムシの紹介です。
全長2~3cmの小さめのカミキリで、鞘翅が、毛足の長い体毛に密に覆われていて、そのビロード状の表面が光の当たる方向によって、金色に見えたり、茶色に見えたりするキレイなムシです。


最初、小さめのポリ袋に入れてたのですが、しばらく置いておくと厚手のポリ袋を大きな顎でボロボロになるまで噛んでました。
身の危険を感じると、体節をこすり合わせて、キューキュー鳴くのは、なんかカワイイのですが、前述の顎には気をつけないと、かなり凶悪な威力を秘めています。
カミキリムシの類は、幼虫が生木を食い荒らす為、綺麗な成虫(ルリボシカミキリ等)でも、農業、林業関係者には嫌われていますが、かなりの種類は倒木などの腐朽した木を食べるので、一概に害虫というわけではないのです。

締切

2014-05-07 23:28:40 | 日記
世の中には、締め切り、という現象があって、出版業界はじめ、応募や納期やさまざまなものを含む概念だと思います。かくいうブログなどにも、例えば毎週、とか毎日とかの更新を標榜してるようなところでは、同様に締め切りに囚われているでしょう。
拙ブログもそのはずではあるのですが、なぜかブログ主のタイダをクリティカルに反映していつのころからか、締め切られないブログになってしまっています。
というわけで、明日締め切りの文章作成真っ盛りなブログ主が、プリンターのトナーが無くなって、コンビニ印刷する方法を調べている最中なのでありました。
まあ、便利な世の中になったものなのです。

Potato Starch

2014-05-06 21:44:22 | 脱線して底抜け
ポテトスターチ、って何のことかと言いますと、イモのデンプン、つまりは片栗粉のこと。
コーンスターチっていうのはお菓子作り等にもよく使われているトウモロコシのデンプンなのですが、あまり和風や中華の料理では馴染みがなく、逆に洋風料理で馴染みのない片栗粉の英名には、ちょっと戸惑うのも、然り。
で、何の話かと言いますと、寒い時期に汁物なら何にでも片栗粉でとろみを付けることがあるという話を致しましたが、それ故、結構な量を使うので、200~300g入りの細長い袋の北海道産片栗粉、というのでは足りないな、という感じでした。で、何軒かある、スーパーマーケットの内、一軒で、大きめの500g入りを売ってるのを発見。熊本県の火乃国食品という聞き慣れない製造元ですが、原産国にスウェーデンと記載。そりゃ、スウェーデンでもジャガイモ作ってるでしょうが、わざわざ輸入して、しかも熊本の会社が極太勘亭流フォントで片栗粉なんて書いてる商品に使っているその距離感にちょっと驚きました。まあ、興味を持って買ってみて、さしたる違いは感じませんでしたが、同じ会社で〝国産〟と銘打ったちょっとだけ高い片栗粉もあり、また、先日同じ商品を見たら、原産国にドイツ、と記載してあったので、大手商社経由の安く入手できるジャガイモを国内加工した商品なんだろうな、と納得しました。

で、話はスターチ、に戻るのですが、私の汁物とろみ増進運動に協賛したかたが、同じようにラーメンなどにとろみを付けることを試してみて、気に入ったそうです。で、さらにとろみを強化、かつ、ラーメンにはイモよりコーンだろうという考えで、コーンスターチでとろみを付けることを思い立ったそうなのです。恐らくは、量が多すぎたんだろうと言ってましたが、汁ではなくコロイド状の何かに変貌したラーメンつゆに具と麺が捕らわれた半固形食物が出来た、とのことでした。まあ、外観はともかく、味は良かった、との仰せでしたし、人の味覚と視覚のギャップは乗り越えられないものではありませんので、ご当人が納得しておられるなら良いでしょう。ただ、ポテトスターチ、片栗粉と違って、コーンスターチでついたとろみ(というか、ゲル化)は温度がさめてもとろみが少なくなることはないらしく、洗いものが面倒だった。かつ胃がもたれた。との事でしたので、自分でやろうとは思いません。もしどうしてもコーンスターチで汁ものにとろみを付けないといけない局面においこまれたら、量、だけには充分留意することにします。

去年の買い物一等賞

2014-05-05 23:45:40 | Outdoor
今年の買い物一等賞は、何になるだろう、と考えていたのは、現状の最有力候補、ニコン18×70をのぞいていたときです。バカでかいだけで、何故そんなに高いのか分からない、と言う人もおられましたが、じっくり見てもらうと、その見え味に感心しておられたようなので、贔屓目無しに、よく見える双眼鏡の筆頭格でしょう。
で、そんなら、去年の一等賞はなんだ?と考えて見た時、長い間に渉って拙ブログにお付き合い頂いている方なら、恐らくは、年頭からミニ連載を企画した、勝間光学機械さんの双眼鏡、WP7×50RB-Dか、HM6.3×40SK-Dのどちらかじゃないの?と思われることでしょう。
実際、両機種はその見え味と信頼に足る堅牢性から、文字通り、座右の双眼鏡になっていますし、今後もその扱いは変わらないでしょう。タフな外装のおかげで、枕元にいつもむき出しのままぶら下がっているWP7×50RB-Dは、たまに頭をぶつけて、イテッとなりますが、なんかそのイテッというのがごく気に入っているのです。もちろん、ぶつけるための道具ではないので、星空の様子を確かめるために夜空を見上げるとき、肉眼の次に持ち出すのがこの双眼鏡で、大きな瞳径ととびきりシャープな中心像、広い視野が、夜空の状態(星が綺麗に見えるかどうか)を如実に教えてくれます。HM6.3×40SK-Dの方は、いままであまり強調してこなかった長所を挙げると、外装の色です。これからの時期、日中にアウトドアで使う場合、黒、というのは昆虫などにとって警戒色にあたり(厳密には人間の目に見える黒ではなく、IRもしくはUV領域での色合いも考慮しないといけないらしいのですが)、特に小さな野鳥にとってはカラスを、ハチにとってはクマや大型甲虫類というライバル、天敵を想起させる色らしく、例えば、セレブなバードウォッチングの代名詞、スワロフスキーの上級機には、黒、がありません。まあ、好みを優先させても問題ない程度だとは思うのですが、実際にベランダ等で野鳥を観察するとき、サッシのガラス窓に映った自分の姿を見て、黒い双眼鏡(特に金属+皮革外装のもの)を持っているときと、カーキ色の双眼鏡を持っているときとでは、同じようにガラスに映る背景の草木との溶け込み方が異なるように見える場合があります。そういう観点でもこのHM6.3×40SK-Dは評価できると言うことです。

で、それらの双眼鏡を押しのけて一等賞になっているのは、GO-KOT(ゴーコット)です。
先日、昨冬の寒い時期を全て寝袋で就寝したと書きましたが、その際、一番寝心地のヨカッタのがマットや厚い布団じゃなく、ゴーコットなのでした。また、日常で幾度となく酷使しても、フレームや脚はもちろん、張り布やその縫い目まで、全くヘタリが見えず、この軽さ(4kg)でよくもまあ、と思わせる耐久性と頑丈さが、実は最大の評価ポイントです。このブログ、トップページでなく、それぞれの記事タイトルをクリックして、単ページの記事を表示すると、このブログの人気記事、というのが下に現れますが、このところ、昨年のゴーコットの記事がいつもランクインしています。これから、アウトドアシーズンですから、さもありなんと思いますし、私も、これから何度もアウトドアで使うことになる(ごろ寝星見主体)はずです。ローコットとして、価格は高めですが、それに見合う価値のある製品だと思います。いままでは、専ら家の中で使う、それも結構な頻度で使っていたので、折り畳まず、ベランダのサッシのカーテンレールに脚を引っ掛けてぶら下がっているのが私の部屋の風物詩でした。「何、これ」と疑問を感じた方には、心ゆくまで寝心地を味わってもらうと、欲しがる方も多い(?)のです。



EDレンズの双眼鏡

2014-05-04 23:01:47 | 双眼鏡 望遠鏡
昨年より、中華ダハ双眼鏡の中~高級クラスにEDガラス(異常分散ガラス)を使用した機種が増えており、ここでも軽く紹介したり、店頭で覗いた感覚をお伝え致しました。
当ブログとしてはおおむね中華ED機については、高評価を与えていません。その第一の理由は、従来EDレンズの長所とされていた軸上色収差、色滲みの程度が、それなりでしかなかったということにつきます。ツァイスのFLシリーズ、ニコンのEDG等、超高級機の分野では、EDレンズの特長を高精度な光学系に上乗せして、非常に色収差の少ない見えになっていたものが、一部の中華EDレンズ機では、そこそこの精度の光学系の補填にしか特長が活かされていないように感じたのが大きな理由です。以前にも申し上げたように、単純な一枚構成のレンズでは、軸上色収差は大きく、補正のしようがないのですが、複数枚を貼り合わせた構成のレンズでは(アクロマート)レンズの加工と光学系の精度を高めることで、お互いのレンズの色収差を打ち消す方向に持って行くことが出来、特に低倍率の機種では、事実上、本来のEDレンズの特長に相当近い効果を得ている場合もあり、その代表が勝間光学さんの6×30シリーズなどだと思っています。
また、日本の有名ブランドや老舗望遠鏡ブランドが発売し、好評を博しているEDの40mm級ダハ双眼鏡については、最大限の高評価を惜しみなく与えているレビューも多いのですが、さほどたいしたものでは無いという評価もあり、その清濁混交している様子に、ありがちな、製造工程の品質ブレを疑ってしまいます。実際、他の分野の製品でも何度か取り上げたように、たとえ日本の企業による品質管理が励行されていたとしても、それを上回る暴れっぷりを示してくれるのがかの国の製造品質です。双眼鏡では、早くに中国に生産拠点を設け、ほとんどの生産を移管したK光機さんでさえ、生産コストの安さを売り物にする中国企業には苦戦を強いられて居る様子ですし、日本に生産拠点を残した製造メーカーさんは、市場価格を破壊したChina勢に手も足も出ず、業務用の光学機器、スポーツ用など、光学機器製造の技術を活かし、まだ生産コスト安競争に侵されていない分野に活路を見いだそうとしているようです。
そういった状況の中で、面白い製品を発見しました、made in japanの40mm級EDダハ機、ハイエンド($1000)クラスとして製造された○○光機製の双眼鏡が2機種、以前に紹介した双眼鏡倶楽部さんで数量限定販売されています。このような製品は以前はなんらかの催し物の際、少量ずつ出品され、そのイベントに行った人のみが恩恵を享受できる正規販売ルート外品として入手できたのですが、双眼鏡倶楽部の店主さんが、ある程度サンプルを使い込んだ上で、上述した中華EDダハ等とも比較した上で紹介されています。凄く興味があるのですが、つい先日18×70を入手した身としては、見送らざるを得ません。もしこれが○○光機さんでなく、○○○光機製だったとすれば、自分の持っている8×42ダハと較べてどう異なっているか気になって仕方なかったでしょう。以前に紹介した○○○光機製の6×30ダハはもう扱っておられないようなのも残念です。ともかく、私と同じように中華ED機に期待して、肩すかしをくらったひとにはクリティカルヒットな商品なのは間違いないでしょう。勝間光学さんや一二三光学さんのWeb販売ページの活性が乏しい昨今、応援したいと思っています。

艦これイベントにて

2014-05-03 22:26:28 | 日記
2月より、興味を抱いてやっている、ウェブブラウザーで遊ぶフラッシュのゲーム、艦これ、ですが、一周年記念イベントということで、新しい艦船も登場し、賑わっているようです。そのなかに、軽巡洋艦として建造され、実戦には間に合わず、復員船、そしてその後、クロスロード作戦(米軍の原爆実験)にて標的艦となった酒匂(さかわ)があります。重い史実とはうらはらに、ご覧のルックスに「ぴゃん}が口癖の艦娘(かんむす)なのですが、そのセリフの中に、クロスロード作戦に触れるものがあり、ちょっと驚いてしまいました。復員船としてのエピソードにも、最期の時にも、現代にも通じるようないろんな問題があり、この悲運の船を知ってる方など少ないはずなのですが、こうして、形は全く違うけれど、広く知られるようになったのは、皮肉っぽくもありますが、良いことだと思います。
一週間以上残してイベントをクリアーしたので、色々と関連のトピックを読んでいたところ、山形新聞のコラムで、50代の方が、私と同じように、旧日本海軍の艦船の話が若い世代の間で飛び交ってる、その原因である艦これをやってみて、いろいろと感じたことを書いておられましたが、文章の最後に「名取(軽巡洋艦)は俺の嫁」と主張して締めておられたのは、笑ってしまいました。

中盤戦

2014-05-02 23:47:56 | 双眼鏡 望遠鏡
連休中に双眼鏡活用強化を実施し、星見では序盤の劣勢を取り戻しつつあります。
空が暗くなったら、まず木星です。18倍の威力は、条件さえ良ければ、コンスタントに木星の縞を感じさせてくれます。腰を据えての星空観望スタイルは、三脚+ウォークスツールの組み合わせで、座った姿勢で天頂まで探索するのが定着してきました。三脚の手前二本の脚の間に、ウォークスツールの三角形の座面の頂点を押し込むような位置、つまり下半身が三脚の脚のしたにもぐり込むようなスタイルです。これで向こう側に突き出たV4ユニットにパン棒よろしく手を掛けてやると、三脚自身にも私の体重が均等にかかり、私がのけ反っても、三脚が支えてくれる体勢になります。45度以上違う方向を見る時は、向きを変えて座り直す必要がありますが、天頂付近の観望の場合は、結構同じ向きのままでも広範囲に見ることが出来ます。
傍から見るとオカシナ姿勢かもしれませんが、緩い地面以外では、やってる側はごく快適です。V4ユニットの角度を変えたときのアオリというか上下移動量を、ヒトが前を向いたときと上を仰ぎ見たときの目の位置の上下動と合わせるようにしてやると、エレベーターを使わずに連続して天頂から地平まで追うことが出来ますし、双眼鏡の角度は、固体潤滑剤入りの摺動面用グリースをボール部分に塗った自由雲台のおかげで、ビノホルダー部分を片手で持っていれば、いちいちロックを緩締することなしに任意に変えることができ、手を離しても安定しています。
願わくば、更に条件が良くなり(あるいは、良い場所へ行き)、双眼鏡のみならず、肉眼やテレコンビノなどで、降るような星空を観望したいと、欲求は募る一方なのです。

ロドトルラ対策

2014-05-01 22:53:55 | 日記
俗に赤カビ、といわれている、風呂場のピンク色のぬめりです。
良く洗浄しても、乾拭きせず、濡れてさえいれば、翌日にはうっすらとピンクになっていたり、調度がクリーム系で目立たない浴室でも、キッチンペーパーで拭いたりするとピンク色に汚れる、暑いときには、たまった水滴の形にピンクの輪ができている、あの正体がロドトルラと呼ばれる酵母菌の一種なのです。
同じ真菌類でも、カビ、と違い、菌糸を張ってコロニーを作るのではないので、こびり付くことは少なく(こびり付いていたら、それはロドトルラ以外の他の真菌、カビです)、どすピンクの色とぬめりが気持ち悪いのですが、カビほど人体に悪影響はないようです。石けん、シャンプーの残滓やヒトの垢などの養分がなくても、驚くほどのスピードで繁殖し、ぬめります。実はこいつら、地域にもよると思いますが、水道管の中にも居ることがあります。悪質な菌では無いため、問題になることはないようなのですが、水道管から供給されている場合(シャーレがあれば簡単に確認できます)、対策は、乾燥と殺菌しかありません。風呂場を洗ったのち(あるいは最後に重曹水を吹き付けて流す)に乾拭き、最近の浴室暖房(乾燥)も有効です。ただ、いくら洗ったり乾かしても、浴室内には常に水が溜まっている箇所が幾つかあります。排水口?もちろんです、でも排水口の汚れは、他に影響を及ぼさず流すことが出来ます。浴槽の裏側?、ここもいつも湿っています、でも、時々掃除していれば、さほど濡れることはありません(カビがついていない状態を保つ)。さらにあと一つ、潤沢に水がある場所、シャワーのホース内、ここがロドトルラの温床になる場合があります。
以前、夏場に数日家を空けたとき、帰ってきて、ホース内から、ピンクっぽい水が滴り落ちたことがあり、それ以来、浴室を使ったあとの最後には、シャワーヘッドを床まで下ろして、ホースに勾配を付けて、中の水を抜くようにしてます。ゴポゴポと結構な量がでてきます。丁度その時期、近辺ではピンクのぬめりに困っている家庭が多かったらしいのですが、水を抜くようにしてから、ウチではさほど気にならなくなりました。その後、上水道側で何らかの対策がされたらしく、近所でもマシになったということだったのですが、私はホースの水を抜くのがクセになったようで、ゴポゴポやってます。