テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

樹脂用潤滑剤

2013-03-24 20:09:19 | シロートの戯言
樹脂やゴムなど、石油系溶剤、潤滑油に侵される部品は多いのです。
ゴムの場合は溶け出してニチョニチョになったり、樹脂の場合、膨潤してクラックが生じ、割れます。
素材の種類にもよるのですが、シリコーン系、ポリアルファオレフィン系の油剤を基油にしたグリース、潤滑油が王道なのですが、高い。昔より小容量での入手が楽になり(ミニ4駆やラジコンのおかげ)、さほど困らなくはなってるのですが、シリコーンゴムなど、なかにはこれらの潤滑剤に適さないモノもあるので、私の場合、素材の正体がはっきりしない場合、フードルというスプレー式油とポリFMグリースというグリースを使う場合が多いのです。
FMはフードマシナリーの略で、双方とも食品機械用の潤滑剤です。食品用機械は、金属の粉や錆びの粉が混じるのを嫌うので、摺動部、組み合わせ動作部が樹脂製、シリコーン製の場合が多く、それらの機械の潤滑に適し、かつ経口しても毒性の無いように製造された潤滑油剤なので、応用範囲が広いのです

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
パラダイムシフト (分子力学研究者)
2013-05-22 20:33:22
 つい先日も、日刊工業新聞社のブレス技術という雑誌にSLD-MAGICという新型工具鋼の自己潤滑性能が発表されていたが、いま最先端技術といわれるDLCコーティングと同じ機能を示すことが書かれていた。プレス金型業界へのインパクトはもちろんのこと今後、自動車、金属・建設機械、船舶、発電機、航空機、鉱山機械、鉄道車輌などの摺動、摩擦部品材料としても熱い目が注がれている。
返信する
はじめまして (NSU)
2013-05-22 21:44:05
分子力学研究者さま、はじめまして。
拙ブログにご来訪、コメントを頂き有り難うございます。

S-MAGICというと安来鋼の伝統を受け継ぐ日立金属の冷間ダイス鋼ですね。
DLCコーティングされたものとしては腕時計しか持ってませんが、それに匹敵する自己潤滑性というのは、あらためてS-MAGICの優秀さを示していると思います。

ただ、私の個人的感覚では、潤滑は、突き詰めると、接着と同様に、知識、経験による予測では説明のつかない事象に出くわすことがあり、潤滑剤の需要は絶えることがない、と感じています。非常に優秀な自己潤滑性をもつ昆虫の外殻にも、中には分泌線から潤滑剤らしき成分を出しているものもあるそうです。
返信する
神の領域・温暖化に朗報 (オイル交換不要)
2013-09-23 13:09:58
それにしても日立金属の高性能工具鋼SLD-MAGIC(S-MAGIC)の評判高いですね。少し前にこの自己潤滑性とかいう話を日本トライボロジー学会で聞いたが、モリブデンとかカーボン、それにDLCコーティングなどの怪しげな論説とも整合し、油中添加剤の極圧効果にも拡張できる話は面白かった。そのメカニズムをひらたくいえば世界初かつ世界最小の本格的ナノマシンであるボールベアリング状の分子性結晶(グラファイト層間化合物)が金属表面に自己組織化されて、すべりが良くなるということらしい。
返信する
ブログ管理者としてお願い (NSU)
2013-09-23 20:35:17
オイル交換不要さん、こんばんは。
従前の分子力学研究者さんのコメントもそうでしたが、
今回いただいたコメントとよく似た投稿がWebのあちこちに数十件以上見受けられます。
アンダーカバーマーケティングにしては、カウンターとしても朴訥過ぎますし、
何かの市場傾向調査なのでしょうか。
いずれにせよ、マルチ投稿といわれても仕方のない投稿は、
当ブログではこれっきりにして頂きたく、よろしくお願い申し上げます。
返信する
グリーン社会を目指して (ナノテクウォッチャー)
2014-02-23 23:57:02
 しらべてみたら、PV値は900MPa・m/minで通常の鉄鋼材料の6倍もある驚異的な素材のようですね。。しかしながら、低燃費を追求して、オイルの粘度を下げるとエンジンにダメージが出てしまう問題この材料を用いるとダメージも回避できるということは理解できました。このような摩擦機構は自動車だけでなくあらゆる機械に備わっているため、社会的なインパクトも大きくなる可能性がありますね。
返信する
この現象の社会的意味 (摺動物理ファン)
2014-05-14 18:09:57
 それにしても日立金属製の高性能冷間工具鋼SLD-MAGIC(S-MAGIC)の自己潤滑性の評価が高い。塑性加工金型のカジリを防ぐメカニズムが最近わかったようで、摩擦面に自動的にナノベアリング状の結晶が生成されるとのこと。耐かじり性の指標であるPV値も通常の鉄鋼材料の6倍と世界最高水準と報告されている。
 これはどういうことかというと、例えば自動車のエンジンや動力伝達系部品のしゅう動面積を1/6にすることを意味し、大幅な軽量化による低燃費化が期待できることを意味している。トライボロジー技術にはまだまだ発展する未知が多いように思われる。
返信する

コメントを投稿