テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

大罪

2011-10-31 21:23:50 | 脱線して底抜け


何か? と思われるでしょうが、なとり謹製、
いかフライである。


枚数を変え、並び方、重なり方を色々と吟味した結果、左から順に、上に来るいかフライの端が中央に重なる、この配置が最も優れていると結論した。

商品パッケージからもおわかりの通り、6枚入りではあるが、惜しむらくは、2枚に損壊が見られ、悪魔の数字の6枚はともかく、星の深淵の真理の数である、5枚重ねを試行できなかったのが、悔やまれる。

実際並べた順に、
・一枚では孤独だった
・二枚は二律背反の畏れがあった
・三枚はそれぞれがすくんでしまった
・四枚で調和の兆しが見られた
ので、4枚と相成ったが、もし5枚、それも五芒星にならべたら、宇宙の深淵たる闇の真理が開闢したかもしれないと思う。

以前、小売りギョーカイの中の人に聞いた話によると、このいかフライのような”割れる”商品は、配送泣かせらしいが、色々と工夫と細心注意を重ねて、店頭に並ぶ際に割れているのはまずないはずだと云うことなので、
七つの大罪のうち、傲慢と嫉妬と強欲の3つに囚われた悪漢が割っているに違いない。

もし、オモシロ半分に店頭のいかフライを割って回るのが趣味だというヤツがいたら、生まれ変わって有孔虫か粘液胞子虫になるに違いない。


2011.11へ

復旧作業中

2011-10-30 22:14:03 | 日記
常用、メモ帳、予定表、その他業務に関することすべて、であるところのノートパソコンが、ドックから帰ってきました。
この会社の神戸サポはいつも優秀で、以前のノートの時もそうだったんですが、心地いい対応に好感が持てます。

ただ、HDDの業務上データはとことん消してからドック入りさせていたので、最小化したイメージを書き戻し、待避してあったデータを、この機会に取捨選択しながら戻していく作業に没頭しておりまして、申し訳ありませんが、先週からヒソヤカに始めた今日のサザエさんのジャンケン結果は、2回目にしてお休みです。

KTS自由雲台

2011-10-29 19:40:00 | 写真機 画像

KTSの自由雲台である。

自由雲台といえば、文字通り雲の上のお値段のアルカスイス、
財布に優しいフォトクラムやマーキンス、日本のスリック、ベルボン、
梅本製作所等々、いろいろ使ったり触ったりしてきましたが、
最近知って、即刻購入したのがこのKTS。

製造直販しかないので、いくぶん躊躇はしたのだけども、それまでに検討していたRRSも、
購入するとしたら海外通販になるので、ま、いいかと思って購入。

ダブルハンドルでもないし、フリクションコントロールもないし、クイックシュー・クランプシステムもない、
ナイナイヅクシなのですが、キホンの性能は十二分にあって実に使いやすい。
しかもお値段もとんでもなく安い、6500円!
注文後、「調製・磨きをして出荷します」っていう案内が届き、
実際に届いた商品(多少余分なグリスは拭き取ったが)は期待以上でした。

あちこちのブログ等でも紹介されているように、もともとは中のヒトだったKTS、
おそらくは、直販のみではそんなに数のでる製品ではないでしょうが、
カラフルな多色展開もあるので、2~3個買いたい自由雲台ということで
是非ともオススメしたい逸品です。

なにより、この高精度な製品を手作りで少量ずつでも直販しようという、
KTSのモノヅクリの心意気に感銘を受けました。

わがままな遺伝子

2011-10-28 23:52:24 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等


某ニュース番組で、小海途銀次郎さんと、その著作の紹介をしていた。
以前、日本放送協会の番組でも紹介されていた使用済み鳥の巣コレクターのヒトです。

野鳥をのぞき見する趣味を擁するワタシにとって、”巣”は不可侵領域なので、
「あ、その手があったか!」と感じてます。

なぜ、”巣”が不可侵領域かと云うと、特に営巣中の巣では、ヒト等の外敵の接近は場合によっては親鳥が巣を放棄する直接の原因になるからです。
バーダーなヒトにとって、双眼鏡、単眼鏡、超望遠レンズ、デジスコ、等は必須のアイテムで、要は、いかに大きく見たり撮ったりするかを競う風潮があります。
近づけば逃げる鳥と違って、巣や卵は、いったん見つけさえすれば、逃げることのない観察対象です。
で往々にして、近づきすぎてしまい、警戒した親鳥は巣を放棄する、ってコトが起きたりします。
鳥は、身近なツバメやカモ等に見られるように、ヒナに対する愛情が深く、子煩悩なように思われています。
なぜ、放棄するのか?
実は、遺伝子に組み込まれた本能のなせる技だと考えられています。
鳥に限らず、イキモノは子孫を残そうとします。
子に対する親の愛情は、その表れなのですが、根本のメカニズムは遺伝子を残すことです。
つまり、親鳥にとって、外敵に迫られ、きちんと孵して育てることができるかどうか危うい巣に固執して、その対価(親鳥による交尾、産卵、抱卵、世話)がむなしい徒労に終わる可能性が高まると、本能の命ずるところにより、巣を放棄し、別の機会にむけて準備をする。
効率的に、数多く、遺伝子を残そうとする機構の発動なのです。

似たような例で、さらに極端なのは、産まれたばかりの仔猫を食べてしまう母猫の話です。
昔々に読んだ「綿の国星」という少女漫画に、主人公のチビというかわいらしい少女猫が近所の仔を食べた母猫になぜ食べたのか尋ね、自分自身も、他の母性の強い猫に食べられそうになるというオハナシがありました。
そのなかでは、母猫にとって仔が奪われてしまいそうになる(≒遺伝子が残せなくなる)と、ワタシが喰わなければ、取られてしまうという情動が生じ、食べる。という描写になっていました。

母猫にとって自らの生活の大部分を注ぐことによってようやく産み育てることのできる仔猫を捕食者に捕られるなどの生死が不確かな状況におくくらいなら、自分の栄養にすることによって次の機会に生かす、これが母性愛の根底にある遺伝子による本能だというわけなのです。

ちなみに、記事タイトルは当然ですが、ドーキンスの「利己的な遺伝子」のもじりです。

グローバル

2011-10-27 21:45:42 | 脱線して底抜け
生物学的にヒトは数万年前と何も変わっていないと言っていい。
採集と狩りで暮らし、闇におびえ、寒さに凍える、そんな時代のヒトと、現代のヒトで交配可能である。

生物学者のドーキンスらは、ミームという概念(文化を個体生物に準えたとき、遺伝子の役割を果たす情報と、その移動)の作用で、現代のヒトは古代のヒトより社会生物学的に発展、進化しているとした。
それは、例えば、生物学的にはシロアリやハチより遙かに劣る社会性しか持ち合わせていないヒトが、慣習や律令や組織、文明などという文化に依って集団社会を維持運用しているのを一例として、挙げたい。
文化的に発展する必要のない土人(最大級の敬意をもってあえて土人と云う)が、ほぼ例外なく数十人までの規模の集団、一万年前のムラと同一規模なのに対し、文化的に発展してしまった社会は、はるかに多数の集団となっているのを証左としよう。
 
ムラは様々な理由で栄えたり、衰えたり、滅びたりする。
ムラの発展系である文明も、然り。
自然災害や疫病、不作、他文明との争い、都市疲弊、文化の崩壊、幾多の文明が滅びてきた。
現代文明は、科学と産業で栄華を極め、過去に文明を滅ぼしてきた様々な要因に十分な耐性がある。
自然を改造し、病気を克服し、農作物を品種改良し、養殖、牧畜を営み、争いを回避する抑止力や組織を整備し、都市開発し、文化交流する。

このまま地球規模の超文明ともいえる状態が訪れ、発展はさらに進むのか。
交流し、等質化した文化、価値観は盤石なのか。

不安はある、航空機によって地球上すべてに高速移動する保菌者、インターネットによって飛び火する民主化という名目の破壊を伴う反体制活動。

ヒトの生物学的社会性は、なんら進化していないのに、地球規模の文明繁栄圏を作ろうというのなら、それに見合ったかつてないミームの精髄が必要でしょう。
宗教という戒律のために争いの絶えない現代の社会に期待できるとは思えない。

マヤ、シュメール、どんな文明もその栄華の時代には、自分たちの都市がその脆弱性において小さなムラに劣ることなどないと信じていたはずなのです。


あえて問う、グローバル化?

おいしいの?それ。

OLYMPUS

2011-10-26 23:09:11 | 写真機 画像
以前から、株式市場の企業情報関係の一番底辺に黒い噂が絶えなかったOLYMPUSであるが、とうとうメディアで大きく報道される事態になった。

勘違いしてはならないのは、O社が行った行為が悪いかどうかが問題なのではなく、O社が悪いという状態を作り出したい何らかの動機が、まず欧米のメディアに火をつけ、FBIを動かしているという点です。

その昔、ハネウェル社のサブマリン特許に、ミノルタはじめオートフォーカスカメラを製造していた日本のメーカーが手痛い目にあったときから表面化している、世界にそびえる山脈たる日本の光学機器メーカーに対する羨望はいまもって根強いモノです。

いままでは、結構小規模な光学メーカーが経営危機に陥り、身売りや合併で存続を図るようなことはありましたが、最終的には国内企業どうしの連関で収まっています。

今度の事態はその推移によっては、今までと違う結果をもたらしてしまう、そんな懸念を感じています。

血統

2011-10-25 22:12:33 | 双眼鏡 望遠鏡
新旧、そろい踏みしてみました。
といっても、いわゆる双眼狂な方々とはちがい、何十台も持ってません。

この他にもう2~3台、双眼鏡、単眼鏡があるのみです。

記事タイトル通り、この4台は中の人が一緒。
一番上は、Seekブランドの単眼鏡、4×13、光学ガラスレンズ、Bak4プリズム使用(!)のパンフォーカスタイプです。
外見はオモチャそのものですが、仕様からわかるように、本格的な光学機器で、見え味は抜けがよくシャープで明るい、文句のつけようがないモノです。
パンフォーカスタイプなので4~5m以遠にしかピントが合いませんが、数倍の価格のニコン、ツァイスの単眼鏡と較べて、そう悪くないっつーか、コストパフォーマンス高すぎ。
定価は元々7K付近ですが、最近Kenkoから、カラフルになって、6×18ともども再発売されてまして、Kenkoブランドの光学機器の順当な流れ通り4Kほどまで安くなってきています。
とあるウェブショップではSeekブランドのものを3K以下で投げ売りしてますし・・・

二番目は、どこにでもお供させている、8×24、よくブログにも登場してもらうオナジミさんです。
先日、某イベントで、同クラス品の市価の半値以下で売ってたので、知人用にもういっこ買いました。

三番目はニコンのスピノザ10×25DCF、長年の連れ添いです。

四番目は8×24と同ブランドの8×42、星見や鳥見の主力です。
私見ですが光学性能と見え味でニコンHGLとタメを張る、これも最高のCPを誇ります。

日本の双眼鏡のブランドは欧州御三家に較べて、個性がないというか、ブランドごとの特徴が薄いように思われていますが、こうして中の人が同じ双眼鏡を参集させてみると、その見え味には個性があり、ブランドの価値の作り方が違うにすぎないことがよくわかります。
そういう意味も含め、いまでも光学機器のトップは間違いなく日本で、このブログをごらんの皆様が光学機器をお求めの際には是非とも日本製をオススメするのであります。

ドック入り

2011-10-24 23:23:54 | 日記
とうとう、いつものノートがフル整備となりました。

替わりにと、どこからか引っ張り出した古い巨大ノートPC、役に立つどころか、パッチあてや各種更新作業でおもいっきり足を引っ張られてます。

革命? Meet the Lytro.

2011-10-23 18:33:34 | 写真機 画像

新しい写真機である。 レンズはひとつなので、立体カメラではない、
が、PC画面上で、 焦点の合う位置を自由に変更できる写真を撮るカメラである。
いまひとつ分かり難いと思うので、デモHPを参照願いたい。

デモを見る限りでは、解像度が全然追いついてないのが残念。
結構以前から紹介されている新技術で、紹介動画を見ても、
いまひとつ、凄さを生かし切れていないような、物足りない感じを受ける。

是非とも解像度や、画質の最適化されたタッチスクリーンのフォトフレームとセットにして販売するべき。

実を言うと、他のものを買おうとしていた予算を、この写真機に充てようかと思っているのであった。


窓2

2011-10-22 23:07:33 | 写真機 画像


解説なし!

にしようかと思ったけど、とある、公園美術館での写真。

意図して、手前の壁まで前ピン気味にして、窓の風景画っぽくしました。

雨模様で手持ちだったので、もう少しむこうまでピンがいってればいいなとは思うのですが、まあ雰囲気はそれなり。


写真機雑感その4

2011-10-21 23:08:37 | 写真機 画像
撮った写真をプリントしてアルバムに貼り、何冊も何冊もアルバムが増えていく、なんて云うのは過去のこと。

今は、ヒトに頼まれた場合でも、写真はCDやDVDに焼いてくれ、或いは、
USBメモリやSDカードでちょうだい、というのがキホンで、どうやって観賞するかというと、スライドショー形式のスクリーンセーバーにしたり、フォトフレーム、スマホ等の液晶画面で見る場合が多いという。
ナカバヤシ等のアルバムやさんも苦労しているだろうと思いきや、意外にそうでもないという。

要は、デジカメとインクジェットプリンタが底辺を広げ、インクとインクジェット対応の印画紙含め、結構、ビジネスとしてある程度上手く回っているらしい。
加えて、DTPが普及したおかげで、ワタシが写真の次にメシのタネになるかも・・と考えた校正とゲラ刷り運びライダー職も消滅したので、個人的には、好ましい趨勢ではないのですが・・

閑話休題、とどのつまり、写真の観賞の仕方は多様化しつつ、底辺から広がり、ネットを通じて互いに観賞し会う機会も飛躍的に増え、このようなブログでも、写真は大事にしないとなぁと感じた次第。

もやもやとしてはっきりしないもの

2011-10-20 22:45:03 | 脱線して底抜け
拝金主義ってコトバが批判的に使われる事が少なくなっているように思います。

自由主義の帰結として、グローバルな判断基準がお金に収束していくのは避けられない事実でしょう。
前回の趣味に自由にお金を掛けたいってくだりで、なんかしみじみ実感した。

ただ、過剰な拝金主義は、リーマンショックを生み、TPPを推進し、中国が台頭し、EUが崩壊する、その全ての背景となっている。

引き替えに、企業理念というコトバは希薄になっている。

写真機に絡めて云うと、645を厳然と提供し、LXというシステムを提案した旭光学が、独自の企業理念をもちつつも、HOYA、そしてリコーへと、経営活動を委譲しつつ存続を模索する。
世界の報道カメラマンの肩を軽くしたと賞賛されたOMシステムが、その後なんら発展、結実することなく終焉し、会社はオプトメディカルの利益でようやく保っている。
一方では、マスメディアと金融業界と資本家に媚びを売って、トップを競い続ける両巨頭。

丈夫で単純で飾り気がなく、全く売れない、そんな写真機をどこかが作ってくれないだろうか。


懐中電灯、双眼鏡、写真機、雑感

2011-10-19 23:18:28 | 日記

非常に現実的な話をすると、趣味以外に、生活費、扶養費、等々、支出が多岐にわたり増えてくるにつれ、趣味に費やすことの出来る金額が減ってくる。

昔からの、写真機以外にバイク、クルマにもお金がかかる。

である時期に、とうとう写真機趣味が、希薄になった。
オーディオ関連にもかなりお金がかかったし、一時期、毎月新盤が出る度に買っていた音楽CD、ゲーム類、きりがない。

で、今、このブログで取り上げているメイン3種について、頂上クラスを選んでみたのが、トップの写真。

懐中電灯からは、ポラリオン、ヘリオスPFシリーズ、約二十数万。
双眼鏡からは、ニコンEDG(7×42)、約十七万。
写真機からは、ニコンD3X+600mmED VR、約百六十万

他の2点と違って、写真機は頂上クラスを買ったからといって、終わりではなく、逆にレンズ沼とも謂われる、底なし沼にアタマから突っ込んでいくことになる。

お金を気にせず、ひたすら趣味に走ることができたらというのは、見果てぬ夢。

やはり、夜に懐中電灯持ってうろうろして、双眼鏡で星を見上げているのが、いちばん無難か・・・

首楽

2011-10-18 23:23:43 | 双眼鏡 望遠鏡


本当の名は、”クビラック”という。
大口径の双眼鏡を長時間首から提げて、フィールドをうろうろしていると、首が凝る。

ハーネスタイプのものがこの手の悩みを解消するには定番なのですが


双眼鏡のストラップごと交換しないと行けないのと、私のようにやたらと胸板の厚いヒトにとって、シャツの身頃を束縛するこの手のタイプは、なんか動きづらいし、暑苦しい。

クビラックはそういった点がなく軽快。但し、負担の分散効果はハーネス型の方が高い感じ。
あと、長時間使用していると、ズボンの後ろ側が引き上げられるような感じになってお尻に喰い込み、ヒップラインが強調されるキライはある。
ずり落ちるより、マシですけど。


定番

2011-10-17 20:29:48 | 脱線して底抜け


鍋(水炊き系)の定番つけだれはポンズである。
いままで、こう宣言して異論のあった試しがないので、おそらく確度の非常に高い有益な情報である。

で、大阪ではかなり前から、業務用を中心にこの”旭ポンズ”がおいしいおなべの定番つけだれとして認知され、食文化に乏しい地方では、わざわざ大阪の知人から、旭ポンズを送ってもらったりという、調味料文化のスパイ活動が行われていたフシがある。もっとも最近では、通販で全国どこでも入手可能になっているのですが、お店の陳列棚にズラァーっと旭ポンズが並ぶ様は、大阪でしかみれない光景であろう。

ただし、

作っているのはこんな会社です。
思ったより、ずっと小規模。

16号線を柏から春日部へ走ったとき、バイパスの手前で、プ~~ンと香ってくる醤油の香りから知られる、キッコーマンの醤油工場、製造工場から充填工場まで、東武電車野田線を横断する地下トンネルパイプラインで搬送されるあの工場に較べると、かわいらしいくらいこぢんまりしています。

商品の魅力、口コミ、評判と営業努力でAmazonでまで販売されるようになったそのお味を、試されては如何?
(けっこうスダチの風味が強く、柑橘系の苦手な方はダメかも。そうでない方には、残ったつけだれを薄めて飲めるくらい豊かなお味です)