テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

シンクロニシティ

2012-08-31 21:35:21 | シロートの戯言
共時性とも云い、あり得ないほど明示的な偶然の一致、因果律を逸脱したようにさえみえる事象のことです。


もう10年以上前の話ですが、以前勤めていたところのお隣の会社の陽気なすちゃらかオジサンが病に伏せっていて、もしかしたら、危ないかもしれないということを、偶然にも滅多に会わない先輩から聞きました。

数日して、車で走っていて、信号待ちの際、滅多にないことですが、荷室の様子が気になり、さっと降りて、荷室を確認しようとしたところ、後ろのクルマがクラクションを鳴らします。オジサンの会社のすちゃらかでない人たちが3人乗っていて、これからお通夜に向かうところだとのことでした、
日本でも有数の交通量を誇る幹線道路で、このタイミング、この配合、しかも、おそらくは私がクルマから降りてなければ、お互いに気づくことなど無く、渋滞に紛れていたはずでしょう。
なぜこんな奇妙な偶然の一致があるのか、と疑問をいだくところから始まった心理学の研究対象です。


結論めいたことから云うと、偶然に意味など無く、疑問を抱くことこそが、間違っているのです。


偶然に起こった事象にどのような意義が明示され、暗示されていても、その意義に理由を見出そうとするのは観察者の意図であり、その意図が働いた時点で、偶然性は失われていることに気付かなければ、それは超心理学的に思えるかもしれません。
実際、数々のシンクロニシティ事象は、占いや予言やその他、意図的に人を誑かそうとする手合いにごく頻繁に利用されています。特に星辰の動きと、人間の運命を共時性で関連づけようとする占星術などは、星辰と人間の三次元的な繋がりを二次元の配置図で読み解こうとしている誤謬、そして占星術の根本ができあがった頃から、現在にいたるまでの積み重なった歳差運動を考慮してない時点で、彼らの説明する太陽信仰すらまやかしであることが判ります。

閑話休題、もしシンクロニシティ事象が同一対象に頻繁に発生する場合、恐らくそれは”偶然”ではありません、個人的には偶然は二度重なることはよくあるが、三度重なった場合、偶然ではない因果があり、必然めいたものに間違いないと考えていて、いまのところその考えに反する経験はありません。反証のないことをもって、証明とする、ある意味、数学的な解釈ですが、偶然というものにシンクロニシティという概念を賦与してしまうことによって、エセ科学の暗黒面に堕ちてしまうよりはましだと思っています。

ジャストフィット

2012-08-30 22:16:30 | Outdoor
身体のサイズとバランスは、当然色々あるので、あつらえたモノ以外、道具にしろ衣服にしろ、公約数的なものでしかなく、ぴったり合った感覚にはなかなか巡り会えません。
たとえば、私は日本人としてはあるまじきハト胸なので吊るしのスーツはことごとく胸襟が外側にふくらんだアーチ状になってしまい、着られません。
アンダーシャツですら生地の伸縮性に頼らずに快適に着用できるのは、そうありません。

で、最近買ったモノで、かつてなかなかになかったほど、ピッタリなのが、アークテリクスのBlade30。使い込むほどに、「合うわ~」感が増大します。具体的には、ハーネスとバックパネルの荷重がきつめのサスペンダーのように肩と背中を圧締するのみで、重みが負担にならない。チェスト、ウェストベルトともに無いのに、ハーネスの左右間隔が私の首から肩に掛けての形状にピッタリで、歩行時に腕を前後に振っているだけで、ズレが収まってしまう。
両手で持っても重すぎなほど荷物を入れても、背負ってしまえば、確かに両足に重みは感じるけれど、腰から上はパックとの一体感があり、重みでパックが暴れるほど激しい動きをしなければ、あるいは上半身を左右に大きくひねらなければ、不思議なくらい、軽い、感じなのです。


自転車走行では、流石に荷重の方向が変わりますので、ズレが気になります。


当然ラジオ体操にも向きません。



メラミンフォーム

2012-08-29 22:38:41 | 脱線して底抜け
ホーロー、釉薬のかかった陶磁器、ステンレス、ガラス、硬い(鉛筆硬度2H以上)樹脂、などなどの汚れ落としに絶大な効果を発揮します。特に頑固な茶渋、染みついたコーヒー滓等、驚くほど簡単に取れ、漂白剤を使えない食器には、コレしかないと思えるほどです。上の写真ではよく分かりませんが、ウレタン発泡フォームスポンジとは違い、非常に粗な構造になっていて、高倍率(≒狭い被写界深度)のルーペで見ると、驚くほどスカスカです。スコッチブライトの粗目より更に粗く、繊維の細いスポンジをミクロ化したような構造で、細かさ、メラミン樹脂の適度な硬度、粗くもろく壊れやすい構造とマクロ的な柔軟性(追従性)で汚れを掻き取り、削り、汚れを吸着して崩れることで、その類い希な機能を果たしています。





<スカスカ 30倍ルーペを使いSZ-30MRでコリメート撮影した様子です>


上記の写真のような構造が幾層にも重なり、細く脆い崩れやすさが、ヒミツです。また、メラミン樹脂なので加熱により過剰に硬化するため、ある程度の温度、例えば圧力鍋で長時間ボイルすると、指で触るだけで粉末状に崩れてしまう状態になります。
ちなみに、記事に登場頂いているのは{激落ちくん」です。

Velbon V4-unit フリーアングルエレベーターシステム その2

2012-08-28 23:24:18 | 双眼鏡 望遠鏡
先の記事では、三脚の雲台を外して、このV4-unitを取り付けていましたが、双眼鏡架台として使うなら、雲台の上でも充分な様子です。
V4-unitを充分に固定できる雲台が条件になりますが、上記の写真の場合ですと、双眼鏡を載せ、観望する角度、V4-unitのエレベーターの繰り出し量により、三脚中央よりずっと手前側に重心が来た場合でも、三脚上の雲台を90度前方に倒してよりバランスが取りやすくできることが、副次効果です。

三脚使用での星空観望では、フォーク式架台が使いやすいと思いますが、イスに座っての観望では、このV4-unit、かなり自由度が高く、お勧めです。

もっとも今回の使い方の場合、増えた自由度を任意に調整、強固に保持できるKTS自由雲台x2の信頼性が寄与する割合もかなりあります。
通常では現在お使いの三脚と雲台の間にV4-unitを挟むのが良いでしょう。


NITECORE Explorer EA1

2012-08-27 12:34:59 | 懐中電灯
以前に紹介致しました、NITECORE Explolerシリーズの内、EA1を購入致しました。
本当は2種類くらい購入する予定だったのですが、諸般の出費が重なり、心血の予算を投入して、まずは一本。
もともと、懐中電灯を集め出すきっかけというか、濃い傾倒の始まりがNITECOREのDefender Infinityでしたので、その後も1AA(単3電池一本)のライトに限っても、DI Silver、D10、D11V2そして今回のEA1と合計5本目です。
もっとも好みのデザインは最初のDIで、これは以前にも書きましたが、コピー品が複数出るくらい、1AAのライトとしては秀逸だと思います。
上記以外にNITECOREブランド1AAライトとしてはEZ AASENS AAという2種とそのバージョン違いがありますが、いずれもほぼ円筒形のシンプルなデザインで、今回のEA1とは、デザインコンセプトが違います。

EA1は、最小のボディ、ヘッドサイドの電子スイッチ、大きめのリフレクター、ヘッド周囲のヒートシンク等、以前EDCしていたZEBRALightSC50に似たコンストラクションですが、クリップの考え方、2モードのスイッチ、そしてインジケーター兼用の赤LEDなどが大きな差異です。

また、NITECOREのこれまでの傾向と違い、リフレクターがオレンジピールでなく、スムースリフになっているのも大きな特徴です。
(この次に出たSENS AAは、さらにTIR-コリメーター、となって、自動俯角減照機構とともに大きな特徴になっています)



二つの電子スイッチと、そのインジケーターとして一体化した赤LEDは、最も特徴的なところで、作動状態を列記すると
・通常消灯-赤LEDが3秒に1回瞬間点灯
・点灯/消灯-ON/OFFスイッチをクリック
・照度変更-点灯時にMODEスイッチクリックでUltraLow>Low>Mid>High、MODEスイッチ長押しでTurbo
・ストロボ-消灯時にON/OFFスイッチ長押し
・SOS-消灯時にMODEスイッチ長押し
・赤LED-消灯時にMODEスイッチクリック
・ロックアウト-点灯時にON/OFFスイッチ長押し、解除には同じく長押し
・・パワーインジケータ-バッテリー残量半分で赤LED6秒に一回、残量わずかで3秒毎に3回点灯
  またロックアウトモードになる際、赤LEDの点滅回数で、バッテリー電圧明示(○  ○○○-1.3V)します。

上記以外にもテールキャップを緩めることで、待機電流のないロックアウトにもできます。
また、バッテリーは1.2V~4.2Vの各種AAサイズ電池が使えますが、14500サイズのフラットトップLi-Ionは、+極に接触しないようで使えません。

肝心の、明るさですが、UltraLowは十分に暗く、Turboは、電池の電圧に応じて十分以上に明るい、最新のLED懐中電灯にふさわしい性能です。
スムースリフで、明瞭なホットスポットがある割りにきれいなサイドスピルのあるパターンで、XP-G独特の中心が黄色くなる弊害こそ残ってますが、小さなボディーにこの大きなスムースリフを搭載した意味は十分にあります。
また、レンズのコーティングも従来品とは違う傾向です(見た目以外の差異は不明)。

私に購入を動機付けた赤LEDも、これで必要にして十分、クリップでポケットに刺して前方を照らせるので、星見時の作業灯として使えます。

油団

2012-08-26 23:55:14 | 脱線して底抜け
ゆとん、と読みます。
古くからある敷物の一種で、装飾性を狙ったモノではなく、機能性を追求したものです。
和紙と油を独特の技法で幾重にも重ねたもので、暑い時期のみに使い、それ以外の時期は丸めてしまっておくものらしいのです。
毛羽立たせて油をしみこませた独特な構造が、体表の僅かな湿気を素早く吸収、蒸散させ、ひんやりする、今はやりの涼感下着と同様なことを、効率的にやっているようで、かなりの涼感を産む、高級敷物らしいです。
最初は白っぽい油団が、手入れしながら使っていくことにより、4~5年後から独特の飴色になり、20~40年経って最良の状態になり、上手に使えば100年もつと云われているくらい、丁寧な仕事を施された実用品でありながら、工芸品そのものです。
私も昔、京都の知り合いの家、五右衛門風呂があるような古い家で、縁側に面した部屋で、縁側のてかった板張りと同じくらいひんやりとした油団に不思議な思いを抱いたことがありますが、最近その正体を知り、調べてみると、もはや日本で一軒しか作ってくれるお店がなく、しかも、ペルシャ絨毯並の超高価なしろものだったコトに驚きました。ちょっと羨望です。



ウォーキートーキー未満

2012-08-25 23:51:17 | Outdoor
俗に言う、トランシーバーのことで、実は日本の法規制下では、玩具に毛が生えた程度のモノしか、販売、使用できません。
例えばアメリカ等では、数十ドルで数kmの見通し距離で使える製品が当たり前なのですが、日本で、個人が何の資格、届けもなしに使えるのは、特小と云われる特定小電力トランシーバー、見通し距離数百mしか使用できない製品です。

携帯電話と違うのは、一台から複数に同時に話せること、海上や山間部などでも使えること、一般的な乾電池で使えること、そしてもちろん通話料金が要らないことです。
ちょっと前までは特に山間部、海浜部で携帯電話のサービスエリア外の場所が多く、特小といえども、そんな場所では、無類の便利さを実感できます。
現在、特小が多く使われているのはコストコなどの大規模小売店(このことばもいびつな日本語ですが)で、中継器とともにインカムとして使われています。

特小以外にもデジタル簡易無線登録局、俗にデジタルトランシーバーと云われる登録制の無線機がありますが、高価(2台で10万弱)です。また、海上で使えない、5年ごとに登録の更新が必要など、制約も増えます。
実際、テレビなどで見ていると屋外イベントなどでは、コチラのデジタルトランシーバーが多く使われているようです。たまに、明らかに海外用のウォーキートーキーを使っている場合(もちろん違法)が判る場面があり、一部で物議を醸したりもしています。

写真の特小は数年前から使っているケンウッドのもので、大人数で数台の車に分乗して出掛けるときなどに便利に使っています。この機種は単三電池を3本使いますが、最近各社から1本ですむ機種が出揃い、買い足すか、それともデジタルに移行するか、考え中です。

合体ワザ

2012-08-24 20:08:19 | 脱線して底抜け
民俗紹介のTV番組で、”吹き矢”を使う部族と、その一撃必中のスゴイ狩りの様子を目を丸くし、驚嘆しながら見ていた幼少の私がありました。

長じて、音楽への興味を深め、ジャズにも傾倒しCDで発売されたBLUE NOTEをたくさん買うようになり、よだれを垂らしながらドラムを叩くオッサンの公演を見に行ったりもしました。

ある日、夢を見ました。ジャズコンサートの観客席にいて、ステージでは、ディジー・ガレスピー、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス、アート・ファーマーの大競演です。個人的にはブレイキーやパウエルが好きなのですが、屈指のサックス、ペッターに、私含め、観客は度を過ぎた興奮状態です。ガレスピーの頬がブワッとふくらみ、ペットの先から、ミュートが外れて、吹き矢になって、閃くように打ち出され、観客を仕留めました。それを合図に彼らの楽器が全て2メートル以上ある吹き矢になり、次々と観客を仕留めて、ますます盛り上がっています。阿鼻叫喚です。

同じような夢をもう一度見た記憶があり、ふいに思いだしたのでした。

空を見て、古いNOBODYの唄をふいに思いだした

2012-08-23 21:02:45 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等

このところ、夕立や雷雨もようの日々が続いています。ほどよく混んだ幹線道路で、幾つもの積乱雲を見てました。7月の積乱雲と違って、結構、高い位置にあるようで、真下から見上げると、黒い雨雲には違いないのですが、梅雨時の低くまで垂れ込めてくるような雨雲とは違います。

I just watch the sky
And the sky's so high
But the Summer's Gone, Summer's Gone

少なくとも、15年は忘れていた、懐かしい曲を口ずさんでました。
相沢行夫、木原敏雄のツインギターデュオ、NOBODYのSummer's Goneという曲です。
二人とも1949年生まれの大ベテランで、矢沢永吉と組んだり離れたり、作曲、作詞家として、アン・ルイスのLUV-YAや六本木心中、吉川晃司のモニカ、HOUND DOGの浮気なパレット・キャットなどなど、多彩で濃厚な音楽をつくっています。特に初期の作品の再評価がされ始めたようで、昨年発売のボックスセットがオクで3倍以上もの55Kで落とされたりしてるようです。
私はさほど邦楽を聴くほうではなかったのですが、ツーリング仲間の一人が、この曲と、大沢誉志幸の”そして僕は途方に暮れる”を聴かせると、酒で暴れていても、おとなしくなって泣き出す時期があり、実利的な意味で聴くようになり、抑えの効いたギターテクと渋いメロディに惹かれて自分でも聴くようになったのでした。

長い間忘れていても、その唄を聴いていた、今とはいろんなコトが違う頃の自分にするっと引き戻されてしまったひとときで、けっこういい気分でした。こんどレコード棚の奥の方をまさぐってみようかなどと思いつくのも、をかし。

アリスM6×16 シルバー vs Zeiss Conquest Compact 8×20 T* ”ポケットグラス”  (限定状況での比較)

2012-08-22 22:49:54 | 双眼鏡 望遠鏡
Google先生の便利機能によると、7.85466 km先の山のてっぺんの鉄塔なのです。
CallBack待ちの間に、微振動(クルマのエンジン)がある状態、つまり手ブレが気になる状態で遠方を見るという悪条件で比較しました。写真は600mm換算から切り出したものです。順光で明るく、それぞれの双眼鏡ではかなり鉄塔が鮮明に見える観望でしたが、とっかえひっかえ見比べました。
アリス君大健闘です、倍率による対象の大きさの差異はありますが、鉄塔の鉄骨の見分け具合は、大差無し。というか、ブレが少ない分、アリスの方が、鉄骨の本数を数えるのがラクです。より、大きく見えるポケットグラスで同じように鉄骨(というか、実際は鉄骨の間の空間を数える感じ)を数えると、数えている内にブレでドコまで数えたか分からなくなるのです。
もちろん、エンジンを切って、両肘を安定させ、ブレが極力少なくなる状況では、ずっとポケットグラスのほうが解像感高くてイイのですが、サッと取り出してパッと覗いた状況では、むしろアリスに分があるかもしれません。
ある程度の健闘は予測してましたが、まさか15倍以上の購入価格差をモノともせず、確かな性能を見せつけてくれます。

もう一台買っておくべきでした・・・

干渉虹

2012-08-21 23:12:01 | 写真機 画像
以前に虹の関連で記事を書いたとき、二つに見える虹のお話しをしました。
大小二つの虹が見える現象で、視界の開けた場所では結構見える現象です。

今日の見た虹は、通常の虹に重なるようにもう一つ薄い虹が見える、干渉虹、もしくは過剰虹という現象。
上の写真では判りにくいのですが、肉眼では内側にもう一つ虹があるのがはっきりと見えていました。

彩度を弄くって、判りやすいようにした写真がこれです。

内側の縞模様がそれです。色ははっきりとしていないのですが、コントラストは明瞭に違っていて、立体感を伴うかのように見えていました。
最近夕立が多いのですが、こんな愉しみもあるってことで。

シロートの戯言 その6

2012-08-20 15:06:22 | シロートの戯言
ここ数年、運転中のクルマが、電柱、標識、路肩、通学児童、停止車両などに突っ込んでいく事故が多いように感じてます。
よそ見、居眠り、スピードの出し過ぎ、操作ミス、発作等色々原因があります。
あきらかなのは、昔で云う、「出会い頭」系事故の割合いが減り、上記のような、「見落とし、不注意」系の事故が増えていると云う事。
その昔、自動車の運転席は、マニュアル車がまだ存在していたこともあり、手で操作するのは、ステアリングハンドル、シフトノブ、方向指示器、前照灯スイッチ、ウインカースイッチ、空調、カーラジオ(スイッチボリュームと選局ボタン)など、基本的に、手探りで操作するものばかりでした。(アナログチューナーも選局ボタンを一旦引出し、再度押し込むことで、同調位置を記憶できた)
オートマチックミッション車が殆どになり、シフトノブとクラッチペダルの操作から解放され、代わりに、多機能化したカーオーディオ、カーナビ、携帯電話やデジタル機器(ノートPC、タブレット、メディアプレイヤーなど)を操作することが多くなったようです。
当然、これらの機器、特にタッチパッドを使ったものは、確実に操作対象を見ないと、ろくに操作できません。
実際、助手席のオーディオプレーヤーを操作しようとして通学児童に突っ込んだ事故がありましたし、昨今多い、高速道路の路肩に停止中の車両にわざわざ突っ込んでいく事故の原因車両も、その前後の車両とは事故を起こさず走っていることから、操作ミスではないし、恐らくは、前方を見ずに運転していて、避けきれなかった事故が多いと思っています。

恐らくは、主犯の可能性が高い携帯電話について、実際に、黎明期より、自転車、自動車などでのながら運転が問題になってはいます。
実は、ごく簡単な仕組みで、ながら運転防止用に、基本、両手操作しないと使えない携帯端末は作れます。昨今のGPS機能付き電話なら、移動速度条件で、両手必須設定をオンオフする事もたやすくできます。なぜそうならないのかというと、売れないからです。通常、チャイルドシートのように、法、条例で強制してそのような制限をつける場合が多いのですが、この、ながら運転防止については、キャリア、ベンダー、双方からの強い圧力によって経済界が賛成せず、実現しません。

携帯電話に赤外線受発信機能が搭載され始めたとき、真っ先の要望が、学習リモコン機能でした。が、一部テレビリモコンなどで実現したその機能は有料のパケット通信必須のCMつき番組表連動の機能でした。
単純に電源のON/OFF、選局、音量だけで充分なのに、売れる便利機能と一緒でないと、実現されないのでした。

他の機器もその普及率から携帯ほどではないにせよ、充分に事故の原因になる場合も多いのでしょうが、それを認めてしまうと、主犯の携帯についても、取り沙汰されるため、実際、先のオーディプレイヤーでの事故でも、そのようなデバイスの持つ危険性についてさほど問題にはなりませんでした。

また、無免許や免停中の運転者によるやりきれない事故については、運転免許証がICカードになり、本来なら、ETCカードのように無免許運転防止機能が自動車についても良さそうですが、何故か消極的です。

ながら運転防止携帯端末や、ICカード免許証読み取り自動車、これらは僅かなコストで、大きな効果を得られます。
命が大切なら、本来真っ先に検討されてもおかしくないと思ってます。拝金主義の横行です。

血統の価値

2012-08-19 19:44:45 | 日記
この国には、他の国から見ると羨望するしかないようなもの、事柄が少なくありません
まず、何所の国からも羨ましがられるのがパスポート。ほぼ単一民族であり、過去の先達の行動、日本国の地位その他のおかげで、もっとも融通の利くパスポートのひとつになっています。その他、技術、人々、文化、自然、歴史、様々の分野で同様に価値を認められたもの、事柄があります。
また、外から見た場合にはその価値が判りにくいにもかかわらず、日本の人が見たらごく当たり前にその価値が認められているもの、事柄もあります。中でも特徴があるのが尊血主義、血統主義と云われるものです。群雄割拠の武家社会においても、ひとたび地位が確立すると、血統主義は当然のように最重要な軌範となり、現代においても伝統的な歌舞伎や茶道の世界では、家督は血統主義が貫かれています。日本の人にとって、当たり前に受け入れられる価値観なのです。

上記の双つの観点から等しく価値を持つものが、云うまでもなく天皇制度なのだと思います。万世一系とされる男系天皇の血統とその振る舞い、歴史は、日本独自のものでありながら、諸外国からもその価値を認められる日本の象徴です。
かつて昭和天皇が高齢を押して数々の行事を勤められ、今上天皇が窮状に陥った日本の人を心優しく慰問する、そのお姿には、無私の心のもっとも尊い形が顕れています。その天皇制の存続を危ぶむ人の良心につけ込むような意図で女系宮家の創設を声高に主張する人がいます。

血統の価値という観点から個人的に云えば、女性天皇は過去の歴史にもあるように、認められてもよいと思います。男女問わず、男系皇族であれば継承が可能だという考え方です。当然、現状に即して云えば、悠仁さまお一人に負担を掛けないよう、旧宮家の皇籍復帰が必要になります。
男系天皇というのは、イデオロギーで価値観を云々されるべきでない、文化の一つです。いろんな人をひっくるめて、犬派と猫派に分けたとして、それぞれの派に純潔のコリー種、シャム種の血統を積極的に絶やすべきかと問うて、是と云う人はまずいないでしょう。つまり、先に述べた声高に女系宮家と女系天皇を主張する人は、イデオロギーに基づき意図的に血統の価値を損なおうとしているに相違ないのです。








Panasonic RF-U150とICF-801、SRF-M807の比較

2012-08-18 22:31:54 | 電器屋さんなどで売ってるモノ




現行モデルはRF-U150Aとなって、アナログTV1~3の表示が無くなってますが、基本的に同等モデルです。
先にICF-801を紹介しましたが、U150との違いは何よりも大きさです。




音質、音量はサイズの差で801が圧倒し、受信感度はFMは801優位、AMはほぼ同等です。電池の持ちは150がややいいかな?という程度ですが双方とも100時間以上持つので、実用上は使用本数の違いが気になるくらいでしょう。

801のアンテナは倒立、回転しますが、150は倒立のみ。ボリュームスイッチの150は不用意に電源が入ったりしないものの、たまに切り損ねる(無音のまま点いている)ことがあります。

イヤホン、双方ともモノラル機なのでステレオイヤフォンでは左からしか聞こえませんが、801はステレオプラグを中途半端に差し込んで、両耳から音声が聞こえる位置でもプラグが停まります。150では停まらず、コードの弾力で抜けてしまいます。

801は付属電源コードのみでAC使用が出来ますが150は別売りACアダプターが必要。選局は白地に黒文字、しかも残照しながら徐々に消えるダイヤルライトがある801の圧勝。離調ノイズ含めノイズ関係は150がやや抑えが効いた印象です。

150はストラップ付き、801は上部のハンドルを畳んだ状態でも、裏側に指がかかる凹みがあり、片手でも掴みにくくはありません。結局、買い換えた801のほうが、やはり全体として良いように感じてます。

SRF-M807はポケットサイズ、FMステレオ、スピーカーという諸元から選んだもので、イヤフォンでの音質はともかく、スピーカーでは、801、150とは較べるのが間違いです。またPLL方式故、電池交換時に油断するとメモリーがスグ消えてしまうのが、ちょっと面倒です。

807、150は中国製、製品単価以上に801とはツクリの差異を感じます。例えば中国製の2機種は、筐体、電池蓋の裏の射出成型機のピン痕など、潤滑とメンテが行き届いていません。エジェクタピンの状態は、金型内への樹脂の湯まわりに影響を及ぼし、高精度な超高圧射出成形では、歪みの原因にもなります。

スプレー式潤滑剤

2012-08-17 21:55:31 | 脱線して底抜け
ずっと長い間信頼して使っている製品が二つあります。
ビラルVGーHTスプレーグリースとラスペネ潤滑スプレーです。



某弱電メーカーの生産技術系、及び中央ラボに関わってた時代、内外のかなりの範囲の潤滑剤、接着剤を年月を掛けてひととおり渉猟したことがあり、それこそ、特殊な放電加工油から、屈折率の適当な接着剤まで、工業用、家庭用、カスタムグレード問わず、膨大な資料、サンプルを手にしました。
潤滑に関して云うと、液体潤滑と固体潤滑、あるいは双方の特徴をもつ含浸材まで、多様にあるなかで、負荷の少ない身の回り用(自分用)に購入したのが上記の二品。異論も多々あると思いますが、特にラスペネは、一般的な定番品の地位にあるCRC5-56との違いは明らかです。
双方とも特徴は細部への浸透性が優れているのに加え、潤滑という現象に必要な成分があり、不要な成分がないということ。もちろん、負荷の潤滑には二硫化モリブデン系が一番なのですが、それ自身が汚れに相当する黒さなので家庭用汎用には適しません。スプレーという特性をよく理解して使えば、自動車から、弱電のメカまで、指定品が必要な箇所以外、この二品で全て充分にメンテできています。