テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

カール・ツァイス

2012-03-24 00:41:30 | 双眼鏡 望遠鏡
カール・ツァイスという語から、想起するものはなんでしょう。
カメラのレンズ?、双眼鏡?、眼鏡のレンズ?、顕微鏡?、半導体製造機器?、サマザマな光学機器があります。
中でも、超高精度を要求されるのが、半導体チップ製造(ステッパ)工程で使う、縮小投影レンズです。このレンズの精度で半導体の集積度が決まり、歩留まりを左右する大変重要な部品で、ニコンなども、おなじく、熟練レンズ職人の精髄を投入し、かつて人類が作成した中でももっとも高度な光学性能を与えられています。

また、双眼鏡、カメラのレンズ等、ワタシが個人的にツァイスの光学製品に触れて思うのは、硝材が違うっぽい感じです。
まことしやかにささやかれるウワサに、旧ドイツ第三帝国時代、国策でチェコ、ハンガリー等の硝子産地をいち早く占領し、大量の貴重な光学ガラス用硝材を独占確保し、製法共々自家薬籠のモノにすることによって、ライツとともに光学産業をリードしてきたというものがあります。
一概に荒唐無稽な話とは思えなくて、東西分裂、再合併、分離や合同を重ねながらもツァイスの牙城は揺るがずにきました。
戦後の日本の光学機器産業が、技巧を土台に積み上げられた、連綿とそびえる高峰であるなら、ドイツのそれは、聖地に源流を持つ大河のようなイメージを持っています。




なんでこんな話をするのかというと、昨日からずっと雨模様で、折角のポケットグラスを充分に使えていないからであるのは、云うまでもありません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿