斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

日産自動車追浜工場見学

2014年02月13日 23時07分40秒 | 企業訪問記
神奈川県横須賀市にある日産自動車追浜工場に見学にいきました。
今日も(財)長岡技術科学大学技術開発教育研究振興会の主催の工場見学で、同財団の業務執行理事の立場で参加者の案内がてら見学をしました。


この工場は電気自動車リーフの生まれ故郷でもあります。自動車工場の工場見学は小学校以来3回はしたことがあるのでなめきっていたのですが、今回みて「昔とぜんぜん違う(あたりまえですが)」と自分の間違いに気が付きました。

工場の敷地内に入るとゲストロビーに通されました。そこで目にしたのはおびただしい数の小学生たち。滞在していた間中ひっきりなしに団体で交代しながらいました。


みんなリーフの車内よりも充電口に興味があるようでした。同じフロアには、リーフに積まれているバッテリーとそのバッテリーを実装した様子が展示されていて
 

あるいは、前輪を回転させるモーターが展示されていました。思ったよりも小さいモーターです。これであの大きな車体が動くのですね。ちなみにこの中にある巻き線の束ね方に世界一の工夫があるそうで、線が密に巻かれているほど小型高出力になります。


講義室で日産自動車追浜工場の概要を聞きました。
 

さて、工場の中は写真撮影禁止だったので、感想を一言。ここでは、ディーラーで注文をとるとすぐに工場に指示がきます。そこで生産を始めますが、同じラインにリーフのほかにジュークとかキューブなどの車を一緒に乗せて、注文の順番で作るそうです。昔は一つのラインに1車種がならんだのですが、今は違うそうです。だいたい1分に1台が完成するとか。そのあたりは昔とだいたい同じように思いました。ラインにたくさんの種類が乗るわけで、部品からなにから取り付けるものが全部違うのですが、車体とともにその車体に取り付ける部品置き場も一緒に動くといったらいいでしょうか。だから間違えないで取り付けられるのです。

ラインに乗っている車の一台ごとに紙が貼ってあり、注文者の名前が記されていました。この車のことを使う人がいると実感しながら作ることができますね。責任あるモノづくりの原点だと思いました。

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諏訪田製作所見学

2014年01月30日 18時28分22秒 | 企業訪問記
昨日、セブンセブンに続いてお邪魔したのが、諏訪田製作所です。キャッチコピーが「美を創り出す道具は、それ自身も美しく、愛情が湧く本物でなければならない」です。ホームページもおしゃれですが、工場がたいへん斬新です。
 

諏訪田製作所では美しい爪切りを製造販売しています。
 

かなりきちんと職人が創りこむので、たいへんよいできの道具です。もちろんお値段もそれなりにします。そして、工場の中は工房がガラス張りになっていて作業の様子がよくわかります。様々な工作機械が黒で統一されていて、その中で作業している職人がまるで芸術家のように思えました。これはすごいと思いました。
 

たぶん想像するに、中で作業されている方々は、人の目線で落ち着かないと思います。しかしながら、外から見るとたいへん皆さんかっこよく見えるのです。若い人がみたら「こういう工房で働きたい」と思うかもしれないと思いました。そういう人がプライドをもって工房に入り、良い製品を作っていくというよい循環に入るように感じたわけです。

一見すると見学者のための工夫なのですが、実は社員の皆さんがプライドをもって働くことのできる職場づくりなのではないでしょうか。そして一回見学した人が次の人を連れて来て「いいでしょう?」などと話し声が聞こえれば、社員の皆さんはますますプライドを胸に働くことができるように思います。
   

私は、諏訪田製作所のショップにて、お気に入りの一品を購入しました。4000円はするのですが、これでさらにストレス解消への道をまっしぐらに進むことのできる一品です。 

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セブンセブン訪問

2014年01月29日 22時16分16秒 | 企業訪問記
本日は、長岡技術科学大学技術開発教育研究振興会(我々は学内で財団と呼んでいます)主催の地元企業見学会に出かけました。私は同財団の業務執行理事なのでこの行事の企画とツアーコンダクターも兼ねての出席でした。

本日は2企業の見学で、まず一軒目はセブンセブンという会社です。ステンレスの魔法瓶を古くから手がけている会社で、最近は2重真空チタンポットで有名になっています。澁木収一社長とは20年近くのおつきあいで、今回は久びさにお会いするのと同時に、財団の賛助会員の皆さんをご案内しながらの訪問となりました。有名な製品として、APEC2010の日本の技術でおもてなしというテーマに合致したとして、参加20カ国首脳への贈答品に真空チタンミラーシリーズ5点が選ばれ、11月14日のランチ時に新作のワインカップで乾杯をされました。

工場の中はもちろん撮影禁止なので写真はありませんが、ステンレス魔法瓶は内側のカップと外側のカップを重ねて、口の部分を溶接で止めて、内側と外側の間の空間を真空引きをして、その後封止をするものでした。チタンカップの製造工程も見学しました。風合いと色合いに高級感を感じますね

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NSTC訪問3

2013年06月03日 05時01分04秒 | 企業訪問記
洋上施設あるいは船舶から緊急脱出するための救命艇を見学しました。


フリーフォール式救命艇です。斜めに設置されていて、乗務員が乗り込むと、海面に斜めに落ちていきます。高さ約10mで、下から見るとたいしたことはありませんでしたが、上にあがるときに階段途中で高さに体が動かなくなりました。


全国の商船高専にも救命艇があり実習で使っています。高専訪問したときに見学しました。いつもは中をちらりとみる程度でしたが、今回は中に入って落下前の体勢を体験しました。
 

落下の体験はしませんでしたが、このFRPで囲まれた構造体、高さ30mから落下しても内部の人間には影響がないとのこと、ノアの箱舟を想像してしまいました。

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NSTC訪問2

2013年06月02日 06時48分49秒 | 企業訪問記
洋上からの生還を重点的に訓練できるように立派な施設を備えています。
例えば、深さ5mの訓練水槽。この水槽にはクレーンが設置されており、これで大型構造体を水中に落とすことができます。もちろん、人間を吊り上げることもできます。洋上に落水した人を回転翼機で吊り上げる想定です。通常は28℃設定です。
 

洋上の石油掘削基地に従事者を陸から送る場合、回転翼機が使用されますが、その機体が洋上に不時着したことを想定して脱出訓練が行われます。脱出訓練用の構造体で、これをクレーンで水中に落とします。


もちろん、訓練者が中に入っている状態で、ここから窓を外して水中から脱出します。操縦席からの脱出も訓練します。


機体はシコルスキーのS-76を想定しているとのことでした。私も訓練で何回も搭乗したことのあるなじみのある機体です。

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