普通に使っているときには格安かどうかなどはあまり気にならない(かった)のに、モバイルARが急激に拡大するとともに、格安スマホではモバイルARに使えない(あるいは一部機能が働かない)という問題(顧客からのクレーム)が顕在化しています。
そういった機種を前面に出しているキャリア提供会社では、対応一覧表を
掲示するなど動いているようです。
技術的には、こういった仕様を満足していない機種はモバイルARに影響を与えることは明白なんですけれども、いちいち消費者すべてがこれを理解して購入するかは?印のつくところで、この乖離が技術者にとって頭の痛いところです。
Pokémon GO対応端末:Android 4.4以上 RAM2GB以上搭載の端末 ・・・絶対的な条件
Intel製 Atomプロセッサ搭載端末は非対応 ・・・機種だけみても、プロセッサに何が使われているかまではすぐに判別できないな
タブレット端末での動作は保証されてない ・・・確かにそうかもしれない
ジャイロセンサーが省いてある低価格帯の機種ではモバイルARであそべない ・・・ここが大きなポイント
そして、機種によっては動作するものの、
AR機能をONにするとポケモンが表示されないが、AR機能をOFFにするとプレイ可能
マップにて、地図のポリゴンがチラつく
GoogleストアにてGooglePlay開発者サービスをアップデートする必要あり
3G回線ではGPSの取得ができなくログインができないが、Wi-Fi状況ではGPS取得後ログインできる
3G回線ではGPSの取得ができなく現在地が表示されないが、Wi-Fi状況ではGPS取得可能
いろいろな障害が報告されていて、対応に追われているようです。
こうなってくると、スマートフォン本体の買い替え需要が拡大してきそうですし、格安から脱却し価格帯の高い機種が売れ筋になるでしょう。また、日本のお得意技術である小型ジャイロセンサーが世界的に爆発的な需要をひきおこすでしょうし、日本の技術にとってはとてつのない追い風になりそうな予感がします。
技術者を養成している私としては、モバイルARを奨励する側に回る理由ばかりが見当たります。