斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

子供の水難事故が続いていますが。。。

2020年06月01日 12時13分10秒 | 水難・ういてまて
6歳女児を屋久島沖合で発見、死亡確認 川に流された可能性

嘉島町 14歳男子生徒が川で溺れ死亡(熊本県)

千曲市の不明男児 捜索続く 今のところ有力な手がかりなし

消防や警察が捜索してくれます。たいへんな努力をして一刻も早くお子さんを親の元に戻してあげたいという一心です。
そして、聞き取りなどして、現場の状況を総合して事件か事故かを判断します。
事件の可能性があれば、引き続き捜査をします。

ところが、事故と判断されると、それ以上の調査は行いません。
そうなると、遺族は何が起こったのか全く分からずにその後を過ごすことになります。
もし、訴訟できる相手が存在するなら、民事訴訟を起こして裁判の中で何が起こったのかを解明していくことができます。
ただ、相手方が存在しないのであれば、それもできません。

そういう現状を鑑み、水難学会では、一度に3人以上が犠牲になった水難事故に対して、ボランティア(持ち出し)で事故調査をおこない、結果を公表しています。
ただ、2人とか、1人の場合には、残念ながら手が回りません。

そこで、今年から「水難総合研究所」を立ち上げて、個別の事故調査を行う体制を整えました。「人の不幸で儲けて」と批判する人もいるかもしれませんが、ご遺族のお気持ちは「真実がわかって、やっと一周忌を迎えることができました」です。残されたご遺族に寄り添うことも大事です。


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