無題…

船に施されたアイヌ彫りや美しく華やかな衣装
しかしそこから
アイヌの言葉は聞こえてはこない…

言葉を語り継げなかったこと
それがこの民族の悲しさでは無いかと思います…

湖底の聖地…

アイヌの人々が聖地と呼ぶダムの湖底
その場所にはかつて
新しく彫った船に新しい命を吹き込む
チプサンケの儀式場があった…

その聖域を守る為のダム反対運動には
平取だけでなく
全道のアイヌ民族が立ち上がりそして
その後始まる裁判は
二四年もの歳月に渡り争そわれていく…

その出来事がもたらしたものは
アイヌ人の現状に対する世の中の認知
そして旧土人法という名の改正…

しかし
水底に沈んだ里は二度と元に戻らない…
それが
放射能に消えた幾つもの街と重り合う…

明りを灯すために
誰かの大事なものを奪い失わせる事は
とても悲し過ぎる話だ…

平取町二風谷集落…

この二風谷は阿寒集落そして白老集落と合わせ
北海道三大アイヌ集落っぽく呼ばれてるっぽい…
それだけに
町民5500人っぽいうち1000人がアイヌ人っぽく
それは北海道197自治体の中でも
最もアイヌ人口の密度の高さを意味するっぽい…

そんな今日の二風谷は観光バス様御一行の列が
ジャンジャンバリバリにやってきて
それからジャンジャンバリバリに帰っていった…