農民彫刻家…

冬の朝市という作品は
足元で七輪を焚きながら魚を売る
皺深く刻まれた男の姿…
それを彫り上げた皆川嘉左ェ門は
農民彫刻家として
広くその異色ぶりを轟かせている…

僕には彫刻の素養は微塵もないが
小学校時代の授業中
消ゴムを彫刻刀で削っていて
担任にぶっ飛ばされた記憶はある…

誰にでもそんな思い出はある…

減子高齢斯々然々…

地方が漏れなく過疎を迎える時代
どこにでも廃校の寂しさはある…
言葉を交わした女子高生は
卒業したら都会へ出ると言ってた…

同級生の半分も同じように県外へ
人口の流出は止まらない…

働く人がいて
年寄りがいて子ども達が走り回る
そんな理想が消えていく…

田舎の姿がひとつづつ消えていく…

山本林檎園…

呼ばれる大声に360度振り返ると
そこは横手の山本林檎園…
因みに360度は多少言い過ぎです…
(首折れるっちゅうねん！)

元気印な林檎を御馳走に相成り
話を聞いていると当地果樹園は
昭和三十六年国体の年
当時のゴミブチ市長の御案内で
昭和天皇皇后両陛下が御来園！

スゲエェェェェェェェェ！けど
ゴミブチ市長の漢字が気になる…

焼きそばキャベツ…

全国のＢ級グルメコンテストで
グランプリにも輝いた
横手の大名物「横手焼きそば」…
その材料となるキャベツを
金沢小学校の子供達が栽培する…

天晴れチビっ子大諸君
花壇の花より食えるものがいい…

明日天変地異が来ても喰い繋げ
食物自給率も上がる…

そんな時代がやがて来ると思う
食い物を棄てなくもなると思う…