自分の体に残った傷痕を思う。
幼少期にできたものは、どこで何をして怪我をしたのかという記憶がない。
親に当時の話を聞いて、想像するだけだ。
怪我だけではない。
母親から聞いた話では、2度ほど死にそうな目にあっているのだが、それも全く覚えていない。
しかし、そんな大変な目にあっているのだから、どこかに傷痕のように残っているのではないだろうか。
それが自分の判断や行動に、何かしら影響しているのではないだろうか。
そんなことを考えてはみるけれど、自分では全く分からない。
傷痕というと、日本列島にできた震災の跡が、大きな火傷のように思えたことがある。
今もその焼けた細胞を修復するような作業が続いてい。
長い長い作業だ。