「闇に消えゆく 銃声」とタイトルをも考えたが
刺激的になりすぎるので、乾いた音とした。
先日の投稿した裸の19歳 青春の回想
の続きで、投稿後、鑑賞した感想である。
あの若さで観た、衝撃的なものは、感じられず、
淡々とした目線で、映画で流れる映像を追った。
暗闇のなかで、銃声が響く、それも、乾いた、無表情の音である。
それは、憤り、哀しみを背負い、現状から逃避するためだけの
発射だったのか?
印象に残る、音であったし、昔見たときには、気になどしなかった。
音である。
流れる映像を見て、思う。
「貧困」という結果が生み出したこと。
懸命に生きようとするものにたいする、現代社会の冷酷としくみ、
「金の卵」は、孵化することなく、無残にも大人たちの足で、
踏み潰されていく姿。
いま、現代の若者が立たされている社会の現実に、
酷似しているシーンが幾つか或る。
「明日が見えない」「閉塞感だけが流れ溢れる」
昭和という時代が、創った社会の現実。
映画「裸の19歳」は、社会を告発する映画であり、
もう一度、日本の現代歴史を学ぶにあたり、
貴重な映像を創り上げた秀作である。
追記:映画の最後に流れる中学校の校歌。
歌唱しているのは、俳優 林 隆三である。
いい声である。
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