木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

125. 人工木材(合成木材・樹脂木材)の欠点その3:強度がない

2016-12-19 12:26:39 | ウッドデッキ


合成木材の素材は重量的には建築で使われるヒノキの材料と比較すると2倍以上の重さがありますが、
木材のように繊維がありませんので、重い割には強度的には弱くなります。

そのため強度をアップするために、中を空洞にしてデッキとして使えるようにしていますが、
何か硬いものが当たったりすると割れてしまいます。





また、素材の膨張収縮があったりすると、
ビスの周りの強度が不足して割れてしまうことになります。


これらを解決するたに、中空のデッキ材の中に発泡性の樹脂をつめたりして強度を上げる工夫をされているメーカーもありますが、そうするとまた、別の欠点が発生します。

理解すべきは、木材が欠点があるのと同様に合成木材にも欠点があり、
すべてのデッキを合成木材にすることは無理があると言うことです。

ムクの木材と比較して合成木材の方が優れている「ひび割れがない、とげがささらない」
と言うことを何よりも優先する幼稚園や遊園地には適合した商品ですが、
強度面から言うと、多くの人がどんな使い方をするか分からないような公園等には使うべきではありません。
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124. 人工木材(合成木材・樹脂木材)の欠点その2:汚れる

2016-12-19 10:50:22 | ウッドデッキ
合成木材(人工木材)は本物の木材と比べて色あせが少ないと言う長所があります。
そのため施工する業者にとってはクレームがなく良い商品なのですが、・・・

これが数年経過すると何とも汚くなってきます。



原因は、合成木材が完全なプラスチックではなく木粉と半々に混ぜて作っている関係で
(そのため木材の雰囲気も出ます)、
多孔質で吸水性があり、汚れが染み付いてしまうことと、
プラスチックが半分ですので静電気でゴミを吸着し、
余計に汚くなってくるからです。

そのため、数年経過すると木材のように色あせてもそれなりの風情あるものと、
写真で撮ると綺麗だが近くで見ると薄汚れたものとを比較すると、
デッキとしてどちらを選ぶかと言われると本物の木材の方が良いと言うことになります。



しかし施工業者にとってはこの汚れると言うのはクレームにはなりませんので、
販売上は合成木材を勧める方がベターと言うことになります。

合成木材も色んな欠点はありますが、
住宅に使う場合は、この欠点が問題があるのではないかと思います。
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