前から行きたいと思っていた草間彌生美術館にネットで予約して行ってきた、値段は1,100円。当日券はない。場所は都営大江戸線の牛込柳町で下車して徒歩5分くらい。東西線の早稻田からもいける。近くには一度来たことがある漱石山房記念館がある。駅から歩いて近くまでくると、ひょろ長い白いビルが見えてくるので直ぐにわかった。ロビーが狭く、予約の時間前に来ても外で待つしかないので30分刻みの予約時間内に来てほしいとのこと。客は夏休みシーズンだからか外国人や子供連れの人も多かった。シニアはほとんどいなかった。
スマホのチケットを見せて中に入ると、1フロアーが確かに狭い。そのため、下の階から順番に階段を使って上のフロアーに上がって行き、帰りはエレベーターで降りる一方通行方式をとっている。
開催中の展覧会は「草間彌生の自己消滅、あるいはサイケデリックな世界」というもの。説明によれば、草間彌生は単一のモチーフの強迫的な反復と増殖から生じる、自他の境目が消えていくような感覚を「自己消滅」と呼び、さまざまな制作手法で表現している、という。その作品表現には1960年代草間の活動拠点だったアメリカのサイケデリック・ムーブメントを特徴付けたという。
「自己消滅(Self-Obliteration)」という考えは、よくわからないが、3階の展示室にあった「永劫回帰(The Return to Eternity)」という巨大作品の説明を見ると、「私⇒水玉(個の消滅)⇒輪廻転生⇒無限の水玉として宇宙に永劫回帰(死生観)」、という概念が示されている。わかったようなわからないような。
各フロアーの主な展示
- 受付、六角形のミラールーム最新作など
- 1960年代のハプニングの記録動画など
- 80年代から90年代後半の作品、永劫回帰、天上啓示などの作品
- ブラックライトを使ったインスタレーション
- 夜中に咲く花(Flower That Bloom at Midnight)
2階、3階は写真撮影禁止だが、それ以外のフロアーはOKだった。
鑑賞した感想を述べてみよう
- 建物の内部構造がユニークで、狭いけど階段部分は上部に吹き抜けになっており広さと空間を感じさせ、フロアーも天上が高いので息苦しさはない
- 5階は最上階で半分は室内だが、半分は天上から外が見える屋上のように開放的になっているユニークなデザイン
- 展示作品は比較的古いものが多く、草間さんといえばイメージする水玉の作品は少なめだった
- 草間さんらしい作品と感じたのは、4階のインスタレーション(ドアを開けて部屋に入るとそこには特別な照明と水玉がいっぱいある1分半滞在できる特別な世界)と5階の屋上の作品。皆、写真を撮っていた。
- 運営面では、作品の説明のプレートがとにかく小さい、文字が細かい、シニアには無理だ。近眼、老眼の人も難しいだろう。
広くはないので、1時間もかからないで全部見れた。
お疲れ様でした。