吉祥寺の「Bar and Kitchen Funky」で昼食を取った。初訪問。この店は1960年からある老舗のジャズ喫茶・バーだ、吉祥寺にはよく行くが知らなかった。ホームページを見るとサムタイムと同じ経営のようだ。
場所はパルコの向かい、油そばで有名な「ぶぶか」の左隣り、目立たないところにある。外から見るとそれとはわからないが、ランチの案内が出ているので喫茶店かレストランかというのはわかる。
ランチメニューがあるようなので入ってみた。開店して間もなくまだ客が入っていないところに入り、どこでも好きなところにと案内され4人掛けのテーブル席に一人座る。ランチメニューの中から「パテ‣ド・カンパーニュのランチプレート」1,380円を注文。スパゲッティも2種類あったがソースの内容がイメージできなかったのでランチプレートにした。飲み物付きでアールグレイの紅茶を選択、お替り無料。
店内はカウンター席もあり、カウンターの上にはウィスキーなどのお酒も並んでいる。夜になるとジャズバーになるのでお酒を置いてあるのだろう。写真OKとのことなので撮っていると、写真撮りたいならスピーカーがある2階で食べてはどうかと言われ、それならせっかくなので2階に移動。
2階には突き当りの壁にはJBL社の名機といわれるスピーカー「パラゴン」が設置してあり、LPレコードをBGMとして流している。ちょうどノラジョーンズの「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」が流れていた。アルバムジャケットがスピーカー横に出してある。
このパラゴンというスピーカーは店のHPによれば「製造には高い技術を持つ木工職人が必要で、一つひとつが全て職人の手作業で制作されていたそうです。JBL社においてただ一人残った職人は、なんと日本人。誰でも制作出来るわけではなく、この最後の職人が引退した1983年にパラゴンの製造が終了、1957年から1983年までに約1,000台しか製造されていません。現在はジャズ喫茶を中心に、その音色を聴ける場所は希少となっています」と解説されている。そういう話を聞くと直ぐに修理用の部品の製造もやっていないだろうから壊れたらどう修理するのだろうと心配してしまう。
2階にもカウンターがあり、お酒がずらっと並んでいる。そして2階の天井は丸くくりぬかれた大きな空間があり、3階の一部が見える。3階にはLPレコードのライブラリなどがあるそうだ。店内の雰囲気は大変良い感じで、夜になればさらに最高の雰囲気になるだろう。
さて、食事のワンプレートで出てきた。大き目のパテと野菜、小さいパンが一つ盛り付けてあるヘルシーなもの。女性向きのメニューだと思ったが、太り気味だからちょうどいい。紅茶を飲みながらおいしく頂いた。紅茶のポットもカップもなかなか凝ったものだったし、味もおいしくお替りをした。
お客さんが何組か入っていたが、ゆっくりしていってくださいと言われたので40分くらいいただろうか、おいしく頂いて店を後にした。
ごちそうさまでした。