都心に用事があり、昼食を人形町でとることにした。予定では魚久併設のレストランで京粕漬の定食を食べたいと思っていたが行ってみるとレストランは休日であった。がっかり。仕方ないので、他にどこかにと思って、付近をブラブラ歩いていると、近くのビルの壁に「谷崎純一郎生誕の地」という銘板が埋め込まれているところを見つけた。
私は谷崎の小説は好きで、何冊か読んでいる。「刺青・秘密」、「陰影礼賛」、「知人の愛」、「鍵・瘋癲老人日記」などの文庫本は折に触れて読み直している。昨年はKindleで「細雪」を読んで大変面白かったこともあり、てっきり関西人だとばっかり思っていたがここで生まれたとは知らなかった。
さて、ランチであったが、以前行ったことがあった近くの「うなぎ三好」に行ってみた。13時頃だったが、空いていた。ここは西伊豆松崎というところに本店があり、ここは人形町店となっている。階段をちょっと上がったところにある店に入るとカウンター席が空いており、そこに勧められる。入口近くには一升瓶の焼酎や日本酒が置いてあり、私の好きな「焼酎佐藤の黒」が何本もあったところを見ると、夜はうなぎ料理をつまみに一杯やって鰻重でしめる、という人が多いのでしょう。店内を見ると奥にいくつかのテーブル席と左奥に10人くらい入れる座敷もあり、収容能力は高いようだ。
メニューを見ると鰻重が4種類あり、下から2番目の「花」3,750円くらいが良いだろうと思い、これをたのむ、お新香と肝吸い付き。生のうなぎから焼いて、蒸しているのかどうかはわからないが、出てくるまでに少し時間がかかる。カウンター席の向こう側が厨房になっており、男性の調理人2人で作っているようだ。あと女性の店員が料理を運んだり会計をしたりしていて、忙しそうだ。
やっと出てきた鰻重は、フタが最初からとって出てきた。うなぎの量は十分で、むしろこれ以上量が多いのは食後にずっと胸焼けがするようで好きではないので、「花」でちょうどよかった。お新香の量も十分あり有難い。
食べてみると大変美味しい、関東風のやり方で焼きと蒸しと両方でうなぎを料理しているので柔らかい。タレも上品で美味しい。肝吸いも美味しかった。あっという間にかき込み、完食した。最近の鰻重は値上げしている例が多いが、ここの3,750円の鰻重は十分に満足のいくものであった。
ご馳走様でした。
さて、食事のあとで、せっかく人形町に来たので、いつもの壽堂で黄金芋を買って帰った。6個、1,370円。これが美味しくて好きだ。
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