先日東京文化会館に公演を聴きに行ったとき、夜6時45分から開演だったので、先に御徒町で夕食を取ろうと思い、「とんかつ山家」に行くことにした。山家は「やまべ」と読むらしい。山手線を挟んで線路の内側と外側に1件ずつあり、以前、内側(湯島側)の店に行ったので今夜は外側の店に行ってみた。ランチ時は行列ができる店なので夜はどうかなと心配したが直ぐに着席できた。ただ、店はほぼ満員だった。
この店はつい最近まで知らなかったが上野のとんかつの有名店の一つである「とんかつ とん八亭」に行ったときにその近くに行列のできている店があり、何の店かなと思ったらとんかつ屋だったので今度行ってみようと思っていた。
上野・御徒町界隈はとんかつの有名店が多くある。蓬莱屋、本家ぽんた、とん八亭、井泉などである。以前は平兵衛という低温で揚げるのを売りにしている店もあった。前2者は1,500円から2,000円くらいで食べさせる店だが後2者は3千円から5千円くらいかかる店だ。その中でこの「とんかつ山家」はヒレカツ定食で1,000円、ロースで800円という低価格路線の店だ。ご飯やキャベツのボリュームも十分だし、お新香と味噌汁もついてこの値段だったら行列もできるだろう。店内はきれいで店員も活き活きと働いている感じだ。神保町の天丼「いもや」とか日本橋の天ぷら「金子半之助」なども同じ路線の店でコスパが非常に良いので若い人などにも人気がある。
今回はヒレカツ定食を注文した。カウンター席なので目の前で料理を作っているところが見れるスタイルは好きだ。子どもの頃、母親がご飯をつくっているを見るのが好きだったその好奇心が今でもあるのだろう。また、作っている方も目の前で客に見られているのでいい加減な仕事はできない、と言う緊張感がありその雰囲気が好きだ。客はいろんな年代の人が入っているようだった。
どうしてこんなに安く提供できるのか、そこは食材の質、油の質、人件費、家賃などの経費の差なのであろうが私の舌では差はあまりわからない。特に肉や油は内容によりかなり差があるであろう。だから私は安売り路線が必ずしも良いとは思わない。値段を抑えるために越えてはいけない一線を越えてなければ良いのだが、そこは目の前で料理して提供するといういわば真剣勝負をしている訳なのでそういう店は信じても良いのかな、と思っている。
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