RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

アフロな女と自転車男道中記 続篇

2006-10-07 15:31:17 | しらんがな

(花どんたく・ぐりんぐりん)

昨日の続き。いにしえの旅日記(ニュージーランド篇)
「アフロな女と自転車男道中記 続篇」

SIDNNYからニュージーランド航空でCHRISTCHAURCHに夜遅くに着く
時差で約2時間損?をします。
次の日の朝、サザナ号という列車に乗りDUNEDINという町へ向かった。
約6時間かかります、しかもこの夫婦、昨日から冷たい戦争中で会話がない
この長い時間をどうやってつぶそうかと新妻は思案した。

ちょうど乗り合わせた、向かい側の席の家族は年配の女性とそのお孫さん2人
チャーミングな顔の女の子と男の子、暇つぶしのターゲットには最適だなと新妻
仕方がない、喋らない不貞寝状態の自転車男をほっといて、新聞紙で兜と折り鶴と
風船を折って2人にあげると、お返しに色クレパスで絵を描いてくれた、
2つの太陽と人の絵、そこに名前をかいてもらった。
女の子はAdele Sellars男の子はphillipという名前だった。
今もその絵は戸棚のファイルに挟まれてある、
今頃は彼らはもう大人になっているだろうな。

Hev’sレンタカー「三菱Super SaloonCyclone」に乗って、Mt. Cookを目指す
途中2箇所ダムがあった、その湖の色が尋常ではない、コバルトブルーと
セルリアンブルーのとてもとても濃い絵の具の色で、よく古い絵葉書の印刷色
である様な色なのだ、本当の青ってこれだなと吸い込まれそうになりながら佇んだ。
Mt.Cookは標高3700m、いくつもの氷河でできている、アフロ女と自転車男は
タスマン氷河までセスナスキープレーン(スキーを履いたセスナ)にて遊飛行
何万、何億年前の雪の層の上を、彼らのチンケな足跡をつけて気持ち良しと上機嫌
雪の照り返しの太陽の下、いつの間にか氷の溶けた、別行動夫婦は記念写真を
セスナと氷河中心でカメラに収めた。
ホテルの近くに岩山があり、元気のあまっている自転車男は頂上まで登って行った
新妻は下でスケッチをしていた、やっぱり別行動夫婦
これはこの先の結婚生活の暗示だった(笑)

次の日はオマラマというところまで自転車男は100kmのチャリンコ自走に挑戦
新妻はもちろんレンタカーにて出発、途中ツインツェルという街でトイレストップ
蜂蜜と花の種を買いオマラマまで約10分、ツインツェルを出てすぐの所で
自転車男に遭遇、「しまった追いつかれた!」ショッピングモールで遊びすぎたと
新妻は投げキッスではなく、バイバ~イのしぐさを自転車男に送り、スピードを上げるのだった。

QUEENSTOWNという街に着いたのは夜8時だった。
行く先々でのモーテル探しもけっこう大変、でもこれも慣れてくると楽しい?
次の日、この街の湖、クイーンズタウン湖を上から見下ろそうと、高いところ好きの煙夫婦は
熱気球、セスナに続いてロープウエーで約820mの山頂へ、湖畔の町は美しかった
夕食は節約の為、自炊である。スーパーで買ったニュージーランド牛のステーキと
ミネストローネスープ、マッシュドポテト、シュークルート、マッシュルームソテー。
アフロばあさんは料理に、じいさん自転車男はコインランドリーへ洗濯にいったら
おおきな桃がどんぶらこっこと流れて・・・こなかった。
デザートは無しかい?さびしいな、寝るか。

朝ジェットボートで急流くだりをしたかった夫婦は、乗り場までいくが乗れず
しかたなく、山の奥のスキー場へ、夏なので、もちろん雪はなく、トロッコ遊びに
興じる男と女あり、もちろんこの乗り物好き煙夫婦だった。

Mt.Cook航空のプロペラ機でROTOYUAへ向かう、この飛行機バス感覚の各駅停車
パイロット席も見えるし、かなり高度の低い所を飛んで、すぐに原っぱに着陸、
またすぐ離陸、すぐに着陸また離陸と、気球もセスナも怖さがぜんぜん無かったが
このプロペラ機はちょっとスリルがあった、エンジン音プロペラ音が時々止まりそうだったり
音が変だったり、上がったり下がったりで気分も胃袋もやばくかなり不安。

ROTORUAは温泉SPAのある町でちょっと浮かれた夫婦は、貴重品の入ったバックを
TAXIに置き忘れ、ひと悶着してホテルに足止め、昼過ぎにバックも戻り、温泉三昧で就寝
アボリジニやトーテンポールに別れを告げ次の街に向かう。

最後の街はAUCKLAND、ここは港町で、窓から海の見えるちょっと古い雰囲気のある
ホテルに泊まる、明日は日本に帰る日である、この旅の感慨にふけりつつ、夜も更けた
が~しか~し、次の日、予約飛行機チケット(日本で取った)の、時間少し前に空港に
着いたにもかかわらず、この夫婦は飛行機に乗り遅れたのであった。

ずいぶん前に取った予約の飛行機だったためか、離陸時間が変更になっていて
離婚ファームじゃなく、リコンファームをしなかったからの大失策、どうしようと
ぼんやりしている自転車男を置いて、アフロな新妻はシンガポール航空の事務所まで
直談判に乗り込んだ、お金が無いからね、「to Late!」と冷たく一言いわれた
が、しかしそこは食い下がる新妻、しばらく交渉のあと、シンガポール航空は
いい会社です、2日後の同じ時間のフライトとこの無駄チケットを唯で
取り替えてあげるという、感謝!感謝!である、本当にありがとう。
アフロの女と自転車男はそうして、またクライストチャーチの町に舞い戻り
この慈悲深い国の人々に感謝しつつ、あと2日伸びた旅を無駄にすることなく
またも街にちんけな足跡をつけたのでした。
             (完)

今日の拾い唄(Lullaby)

昼間遊んで置いてきた
木の葉の船
母さんのそばで目を閉じても
浮かんでくるよ
青い月 白い雲

(ムヒョクが聞きたい子守唄/
    ごめん愛してるより)