RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

地獄の入り口にテントを張り洗濯物を干す女

2006-10-28 15:37:23 | そやね~


「シンジラレナ~イ!」とヒルマン監督が言い、日本ハムが安い!
そして新庄はどこへ行くのか、自民党のラブコールも断り
その他の政党からももちろん出馬などしない、ならば芸能界か?
それより今までごくろうさま、本当に楽しませてくれました。
野球界も一気につまらなくなるよね、一番印象に残っているのが、
2年前のホークスとの試合で、満塁さよならホームランで一塁走者を
追い越してホームインして、単打になったやつ、最高に楽しいなあ。

昨日は手の間編集部から電話があって、先週キャンセル待ちといわれた
装幀家毛利一枝さんの講演、空きがありますのでおいで下さいとのことで
夜の講演だったので、飯を炊き、カレーを作って置いてから、そそくさと
聞きに出かけた、作家の村田喜代子さんも来られていて、二人は10年来の
親友で、旅友達とのことで、装丁の話のあと、二人で行かれた旅の写真を
スクリーンに映して珍道中ぶり?を話された

話の中で興味を引かれたのは、酸性紙問題、50年持たない紙だから、重要な
書物は中性紙にしなければとのこと、最近は中性紙が主流だけれど、それでも
調べたら酸性紙の2~3倍しか持たない、まあ50年でボロボロになったら困る
けど、150~200年で本はボロボロかい?
中性紙はアルカリ紙、アルカリってアラビア語を語源としておりアル(al)は
定冠詞、カリ(kali)は植物を焼いた灰の意味、酸と中和して塩を生ずる性質
(塩基性)を持つものの総称をいうようになった、新聞は酸性紙、手漉き和紙
は中性紙、和紙にも機械で作った酸性紙があるってさ、ちょっと調べてみた。

それから「束見本」つかみほんって言うのが装丁見本で、外は完成本、中身
真っ白の本なんだけど、村田喜代子さんはこれをもらったら日記に使うって
他の作家はどうするのかな

本の表紙のデザインの話で印象的だったのが、「黒い肺」という旧産炭地の
じん肺患者を10年にわたって追ったルポの本で、毛利さんは実物のじん肺
患者の肺の断層を借りて持ち帰り、表紙の想画にデザインして使った。
とてもインパクトのある本に仕上がっていた。
それと本の背表紙の文字がとても大事で「背力(せじから)」っていう。

旅の話で出てきた写真はどこも岩がごつごつした荒涼とした風景の場所で、
そういう「地獄の入り口的風景の場所にテントを張って、洗濯物干したりね
生活するっていうのが夢なのよ」と村田さん(笑)あくまで入り口で?
写真を選んだのが村田さんで、毛利さんはこの人自分が綺麗に写っているの
ばかりチョイスしてずるいんですといっていた。
なんかお二人が民族衣装に着替えて写っているのも何枚かあって、会場を沸かせ
ていた。
韓国で見た仮面劇の話で、男と本妻と愛人の出てくる劇で、本妻はあばた顔の
仮面で愛人は若くて美しい仮面、しかも男と愛人が本妻を殺して、死んだ本妻を
シャーマンが出てきて魂を浄化してめでたしめでたし?の劇を見たんだけど、
古女房は踏んだりけったりじゃないのよ!と(笑)あの劇は何だったのでしょう?
とか二人の井戸端話が面白かった。

隣に座って聞いていた女性が話しかけてきて、なんかグラフィックデザイナーの
方で、母が昔勤めていた事務所の早川良雄というデザイナーを尊敬しているとか
で、ちょっと盛り上がって、帰りに向かいのビルの「ヌアラエリア」という店で
ワインとなすチップサラダをごちそうになった、いいのかなあ初対面だけど、
10歳くらい年上だしいいことにしよう、ご馳走様でした。

今日はボブディランを聞いている、ブックオフで手に入れた中古CDだけど
1961~2000のボブの39年間のライブパーフォーマンスから集めた16曲
なんだけど、ちょっと珍しい選曲CDじゃないかしら。