久しぶりに岩手花巻の鉛温泉に宿泊した。ホームグランドの「湯治部」ではなく、今回は「旅館部」の宿泊だ。湯治部は、写真撮影のホームグランドなので、その準備と気持ちが整ってから行きたい。思い返せば、僕も東北の鄙びた温泉に慣れてきた。実は僕だって東京や京都に住んでいる頃は、「日本秘湯を守る会」のような宿ではなく、豪華な温泉旅館旅館に行っていた。今では秘湯の順ベテラン的なポジションに立つと自負している。ネタではあるけど、温泉初心者が取りがちな行動について思い当たることを書いてみたい。尚、便宜的に「関東方面から来る温泉初心者あるある」とするが、ネタなので気を悪くしないで頂きたい。東北の温泉だから関西や九州方面から来る人は少ないし、関東方面からの客が多くなるのは確率論からして当たり前だ。そのなかには旅慣れた温泉達人が多くいることも知っている。僕も彼らから多くのことを学んだ。それでも総数からいえば、「温泉初心者」の多くは関東方面からの客であることも事実である。達人の方は生暖かく見て下さい。
<関東方面からの温泉初心者あるある>
①宿内の廊下、あるいは風呂場で会った時に挨拶もしない。
→「こんにちは」とか「おはようございます」とか「お先に〜」くらいは喋ろう。無理なら会釈でも。
②風呂場で適当にスリッパを脱ぎ、出る時も他人のスリッパを履いていく。
→自分のスリッパの場所を覚えて、それを履いて帰ろう。気持ち悪いでしょ。
③共同トイレのスリッパを脱ぎ散らす。
→きちんと並べよう。子供か。
④風呂場の脱衣かごで「トナラー」をする。
→お互い、着るときに苦労する。空いているのであれば離れた所から使おう。
⑤風呂に入る時、掛け湯をしない、または回数が少ない。
→上半身、下半身、しっかりと掛け湯しよう。10回以上はしよう。
⑥風呂から出るとき、全く身体を拭かずに脱衣場に戻る。
→浴室内でまず身体を拭いて、脱衣場が濡れないようにしよう。子供か。
⑦食事のご飯(米)のお櫃のシャモジの使い方が汚く、異物(おかずの汁)がお櫃に入る。
→余ったお米は宿スタッフが食べるので、綺麗に使おう。残すのであれば蓋もしておこう。
⑧夜遅くまで騒ぐ。というか遅いと思っていない。
→そこは都会ではない。田舎宿の夜は早い。時差2時間と心得よう。一般的な湯治温泉では午後9時以降は静かにすること。
⑨(男性の場合)、混浴風呂に入ってきた女性をジロジロと見る。
→そういう場所ではない。混浴文化を理解しよう。
⑩妙に早い時間(午前7時とか)、または遅い時間(午前10時きっかり)にチェックアウトする。
→これは自由です。でも朝風呂に入らないのは勿体ない。
他にも色々あるだろうけど、僕は温泉警察でもないし、上記の人を排除したいわけでもない。大体上記のこと程度を理解すれば、宿の客全体が快適で楽しい時間を過ごせる筈だ。そういう時間を過ごせば、また違う宿にも行きたくなるし、古くからの宿も経営が成り立つ。自戒の念を込めて掲載した。
X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR