福島県の旧・東和町(現・二本松市)の写真である。福島遠征シリーズ最後の写真だ。東和町といってまず思い浮かぶのは、岩手県の旧・東和町(現・花巻市)だ。土沢という大好きな街があるところであり、もう頭の中で地図を再現することだって出来る。僕の中では至高の東和町である。また宮城県にも旧・東和町(現・登米市)があった。登米市は9つの町が合併して出来た市である。当然すべての町に行ったのだけれど、旧・東和町がどんなところだったのか正直覚えていない。そして今回は福島の旧・東和町。それなりに雰囲気のある町だったことは間違いない。でも一月もしたら他の町と区別が付かなくなっていると思う。これはもう仕方ない。町を軽視はしていない。僕の記憶容量が限られているのだ。全ての町を鮮明に記憶することは不可能である。だから僕は写真を撮る。写真を見れば、なんとなくだとしても、その町を訪れたときのことを思い出すことができる。
福島を訪れる人は数え切れないほどいても、二本松市にある旧・東和町の町並みを歩き、写真を撮った人間はそう多くない。その事実に謎の達成感を覚えるのである。もしかしたら、もう二度と行かないかもしれない町。一期一会に相応しい振る舞いが出来たのか甚だ自信はないけど、ここに来れて良かったと思う。
X-PRO3 / XF23mmm F2R WR
そんな中で記憶に残る場所がいくつも生まれてきます
記憶はあるけれど、それがどこなのか思い出せない
でも懐かしくて仕方ない、そこを偶然再度通りかかると、その嬉しさと言ったらたとえようがありません。
私の場合は、長野県の山の中や新潟県の山間部、能登半島の真ん中あたりにこういう場所が多いです、それは街探訪ではありませんけど、いかにも信州らしい景色に出会います。
そういうパーソナルな心に響くものを多く持っている方は心が豊かなのだと思います。またそれほど響いていないようで、あるとき突然蘇るとか・・・。僕もそういう引き出しを増やしたいですね〜。