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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

雨の角館②~アストラッド・ジルベルトの雨

2023-06-07 | 街:秋田







雨降りが楽しかったのは久しぶりだ。優しい雨だった。「②」だけど、本シリーズはこれで終わりである。雨に濡れた緑が辺りを覆い尽くし、まるで静かな森の中を歩いている気分だった。帰る頃になると薄日が差してきた(その後は青空も覗いたようだ)。雨が止んで欲しくない、そう思ったのも久しぶりだった。

この日(6月3日)、雨の角館を歩きながら頭の中に流れてきた曲が二つある。一つが昨日掲載した「Here's That Rainy Day」。そしてもう一つが「Gentle Rain」。歌うのはアストラット・ジルベルトだ。昨夜、ニュースで彼女の訃報を知った。鼻歌しか歌ったことがないと言われる彼女が、「イパネマの娘」を歌って突然世界的大スターになった。元の夫であるジョアン・ジルベルトも2019年に亡くなっている。スタン・ゲッツも、アントニオ・カルロス・ジョビンも、皆亡くなってしまったと思うと儚い。


X-PRO3 / XF35mm F1.4R



The Gentle Rain

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2 コメント

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Unknown (lilyalley)
2023-06-07 09:36:14
おはようございます。
東京はいまのところ爽やかに晴れた朝です。

角館は倉庫の街と並んで気になる街です。
The Gentle Rainよく聴きました。
今もたまに聴きます。
むかしお世話になった人や、むかし憧れた人が、少しずつ少しずついなくなります。

ロクさんがよぼよぼのおじいさんになっても、
カメラを重くしたり軽くしたり、
あーでもないこーでもないと言って、
小さな(たまに大きな)旅を続けられますように⛱️✨ lily bossa rojiura
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lilyalleyさん (6x6)
2023-06-07 19:55:56
そうでした。ボサ路地裏さんでしたね。
一般論として晴れた日が多くの人にとって気持ちが良いですが、雨の日を楽しめないと人生の25%(?)は損をしているような気もします。
ジルベルト夫婦(当時)とジョビンとナラレオンとかが夜通し語りあっていた情景を想像すると胸熱です。その数人の理想が、世界の理想そのものとなった貴重な瞬間。
世の中には稀にそういうことが起こるのだなと思います。
漫画家が集まったアパートのトキワ荘の出来事が、そのまま日本の漫画シーンの出来事だったように。

僕はヨボヨボの爺さんになっても、レンズがどうのこうのとボヤキながら写真を撮るつもりです。でも80を超えた森山大道さんはヨボヨボどころかバリバリなので、見習います。
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