山形県酒田市に残る中華そば屋跡。現役時代(営業している時)のことは知らない。それでも何となく店内の様子や、白い前掛けをした親父の姿、岡持を付けたスーパーカブの様子などが想像できる。店は廃業しても建物は残る。例え建物が解体されても、写真や動画で記録を残すことはできる。だが如何に科学技術が進歩しても、その「味」だけは記録する術がない。僕は学生時代に池袋の近くに住んでいて、よく東池袋の大勝軒にラーメンを食べに行った(当時はつけ麺よりもラーメンが人気だった)。今は亡き山岸店主が自ら厨房に立ってラーメンを作ってくれた。弟子たちが大勝軒を引き継いでも、あの本当の味はもう経験することができない。「味」は、それを食べた人の記憶の中にのみ留まる。その封印された味を思い出す契機となる写真が撮れたら良いと思う。あと2回続きます。
LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
素敵なシリーズになりそうですね。
楽しみにしております。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
なかなか遠出や宿泊遠征ができず、苦戦しています。もっと見つければシリーズ化したいですが、とりあえず3回だけ。
見て頂ければ嬉しいです。