秋田県の旧・阿仁町(現・北秋田市)。秋田内陸縦貫鉄道の阿仁合駅周辺である。僕は「阿仁マタギ」というフレーズに弱い。だって「マタギ」なんて、普通の町にはいないものだ。阿仁は特別な町だと思う。町行く人が、皆すべからく阿仁マタギの子孫に見える。今は寂しい駅前通りは、秋田県下の新型コロナ流行により、更に寂しい。もう人っ子ひとり歩いていない。勝手な想像だが、昭和の中期くらいまでは、この通りをマタギ達が闊歩していた筈だ。山から町に降り、銃弾や刃物や金物や衣類などを求めに来たのではないか。他の町では許されないとしても、ここではマタギ達は猟銃を肩に背負って歩いたに違いない(違いあるか)。そんな阿仁の町は小雨に濡れて、良い雰囲気だった。
LEICA M10 MONOCHROME / SUMMICRON M35mm ASPH
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます