









八戸は太平洋に面した港町で、同じ青森県の日本海側や内陸部に比べると積雪量は少ない。それでも北国は北国。雪も降るし、浜風が厳しく体感温度は低い。かつて港から上がった船員で賑わった遊里の町の飲屋街にも工夫が見られる。内部廊下が異様に長い飲屋長屋のような構造の建物が幾つも見られる。元々バラックの飲屋があり、それを連結して屋根代わりに二階部分を増築したのかもしれない。薄暗いトンネル廊下は50mくらいありそうだ。内部の店を飲み歩き、外に出たらいつの間にか明るくなっていた。そんなこともあったかもしれない。まるで竜宮城から出て来たかのような感覚を覚えたに違いない。
内部の店が今でも営業しているのかどうかは疑わしい。殆どは廃業しているとみて間違いない。それでも幾つかの店は現役のようでもある。僕は店が営業している姿を思い描き、自分が陸に上がった船員になった気持ちで、トンネルを歩いてみた。目を薄目にして今は夜だと信じ込む。ロールプレイングだ。そして朝になった気分で外に出る。陽はどこまでも眩しかった。玉手箱を持っていなくて助かった。
X-T5 / XF23mmF1.4 R LM WR
ですので、訪問だけで失礼いたします。
申し訳ありません。
応援ぽち
平成生まれの世代と、華々しい昭和を生きてきた我々では
同じものを見ても感じることは違うでしょうね
scrap&buildの都会と違い、再生力がない地方は、こうした景色が増えるばかり
既に空き家だらけの田舎、もうノスタルジーでは済まないゴーストタウン化
人口が8000万になったときの地方の姿は・・・
こちらは昨日は暖かい快晴で、今日は風が強く肌寒いです。
寒いのは良いとして、風は苦手です。
でも青森あたりになると、廃業したように見えて現役だったりするから逞しいです。悲壮感を超えて風土のようにすら見えます。
でもまあこれが地域格差でもありますよね。綺麗に再開発されると、風情ごと解体される面もありますが、もう昭和ではありません。これからどうなるか。
僕は撮り続けようと思います。