



岩手県側から秋田県側に戻って、もう一つ鉱山関係の町に行った。ここは秋田県の小坂町。こちらも元は「南部藩」の鉱山だった。どれだけ鉱山を持っているんだ?、南部藩。といっても、実質的には明治期以降に民営化されてから本格的に稼働した鉱山だ。労働者を集めるため、秋田県北部の田舎町に鉄道を曳き、住宅を建て、劇場を作り、巨大な鉱山町を形成した。危険な仕事ではあることが間違いないが、福利厚生を充実しないと人が集まらないなんて、現代社会みたいだ。小坂鉱山は閉山したが、跡地では同和鉱業が「都市鉱山」と言われる事業を展開している。我々が破棄した電化製品や携帯電話から金属類を抽出するリサイクル事業だ。これが現代社会の金脈なのである。
上の2枚は鉱山事務所。下の2枚は隣り合った「演劇場」。どちらも見学可能だ。もっっといえば、劇場の方は現在でも専属の劇団が常打ち公演を続けている。そして、この通りは「明治百年通り」という。梅雨の晴れ間の気持ち良い日だった。
X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
むしろ現在の方が、3K仕事に対しての報酬と待遇がシビアなような気がします。
軍艦島、いつか行ってみたいです。
時代の最先端の設備を持った住居で人集め
長崎の軍艦島を見学してそう思いました