初めて明かすが、僕は外国語大学を卒業している。せっせと勉強した某外国語は今では完全に錆び付いてしまったが、それでも本質的に言語に対して多少なりともセンシティブな人間だったと自負している。当初は、さっぱり分からなかった秋田弁。僕が住む地域では80代くらいのご高齢者の訛りが独特なのである。一緒に暮らす孫ですら言葉が半分くらいしか分からないとも言われる。僕も最初は、かろうじて日本語であることくらいしか分からないこともあった。だが同じ日本語とはいえ、外国語を勉強した経験が生きた。今では、孫すら分からない方言のヒアリングだって完璧だ(喋る方は出来ないけど)。思い返すと、ヒアリング初心者の時は、面白い勘違いもあった。嘘みたいなエピソードを一つ書こうと思う。それは秋田県に来た当初で、もう十数年前のことだ。仕事の同業者と内輪の忘年会があった。幹事のA社の社長は、会場選定にあたり初参加の僕の食べ物の好みを気にしていた。
A氏「肉好きが?」
僕 「ええ、好きですよ」
A氏「んだば、ヤギ肉(やぎにぐ)とか食うか?」
僕 「えっ??」
A氏「ヤギ肉(やぎにぐ)」
僕 「いや、ちょっとヤギ肉は食べたことないなあ」
A氏「え?なにヤギ肉食ったことねえの?」
僕 「ないですよ。こっちではヤギ肉とか食べます?」
A氏「おおよ。しょっちゅうではねえども、みんなヤギ肉大好きよ」
僕 「うわっ。どうやって食べるんです?」
A氏「どうやってって・・・。そりゃヤギ肉するのよ」
僕 「・・・」
話はそれで終わった。もうお分かりかと思う。その忘年会は、「焼肉屋さん」で行われたのである。幹事挨拶の時に、「この人、一回も焼肉(やぎにぐ)食ったことねえんだと。好きなだけ食わせてやってけれ」と僕は紹介された。出てきた肉が普通の牛肉(それも旨いやつ)で安心した。ネタではない。発音のアクセントが「や」にあったんだもの。今だったら、この程度は完璧にヒアリングできると思う。
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ぼくの父は高知県出身で、酔ったらぼくでもフィーリングで理解するしかない土佐弁になります。おじは秋田出身で、二十歳で東京に出たのに、ずっと秋田弁の人です。同じように酔ったらもう完全に何言ってるのか分からなくなります。この二人が異常に仲良くて、二人して酔っぱらって会話してるのを見ていると、何語なんだ?って感じなのですが、会話が成立しているっぽいのにいつも驚いてます。
「アパマンこご!」って書いてあって、二段ウケしました~🎵✨✨✨
「ケーズデンギ」だったら、もっとおもしろかったのに・・フフ
すごく面白かったので、
社長のくだりから音読したら、
もっと楽しい気分になりました😆
酔った上での、高知弁と秋田弁の応酬。どんなカオスなんだろと想像したら笑ってしまいました。
追伸:以前の出張先で、鹿児島の田舎のお婆ちゃんと話したことがありますが、これは本当にさっぱり分かりませんでした。日本語と認識できませんでした。
「アパマンここ」よりも「アパマンこご!」の方が、そうか!とインパクトありますよね。
昨日、本屋に行きましたが、「破船」は品切れでした。大人しくAmazonで買えば良かったです。
子供の語学習得能力は大変優秀です。変化に対応する能力が身に付いたんですね〜。
新潟は各地との交流が盛んなので、言葉も興味深いですね。
なり切って読むと、段々コツが掴めます(笑)。
追伸:僕は最終的には京都から秋田に引っ越したわけですが、その前は東京なので「標準語」で話します。僕の周囲(高齢者)からは「流石、京都の言葉は綺麗だな」と言われて誤解を招きました。
こちらの記事の御話しは笑えました!
「やきにく」が少し訛って「ヤギにく」に聞こえて、対話が擦れ違いのようになったということですね…
“焼肉”は何処でも誰でも食べますが、“山羊肉”は特殊ですよ!
自身では、方言か標準かというのは然程深く意識せずに、いい加減に年齢を重ねたというように感じていますが…この「やきにく」が少し訛って「ヤギにく」というのは、方々で存外に在るのかもしれませんね…
郷里、新潟は「i」と「e」の発音がほぼ一緒。
「越後でイチゴ食ってきた」というのは、もう表記でしか分からないレベルです(^^)
尾張名古屋、三河弁も当初は?の連続。
大学生の頃、バイト先の牛舎で「そこのベコ(牛)おば(強調語)、ぼっとけ!(移動させておけ)」と言われ立ちすくんだ覚えがあります。
今では…ご存じの通りデス。
ロクさん是非、孫すら分からないspeakerにて、秋田弁を後世に(^^)/