
村上編の最後、これはもう個人的趣向の極みだけど、この標語を避けては通れない。観光客が通るような場所ではなく、生活道路の一角に問題の標語は書かれている。青く塗られたコンクリートの塀は色褪せ、遠い昭和の少年時代を思い起こさせる。
「皆んなで鮭の子をふやしましょう」、これほどジワジワくる標語は類を見ない。お年寄りを大切にしよう、明るく大きな声で挨拶しよう、ゴミを捨てずに街を綺麗にしよう。そういう標語は世の中に溢れていて、それはそれで大切なことだ。でも村上の子はそんな当たり前のことではなく、鮭の子をふやそうとしている。衝撃的だ。一体どうしたら良いのだろうか。イクラやスジコを食べなければ良いのか。安心して下さい。答えは「川を綺麗にする」こと。市内を流れる三面川には古くから多くの鮭が遡上してきた。その鮭が塩引きを中心とした鮭の加工技術を磨き、それが村上の特産品となった。ちなみに「塩引き鮭」を初めて食べたときは、「これは明らかに塩加減を間違えた失敗品だ」と思った。相当塩辛い。正直、長いこと苦手だった。やっと最近になって、口の中の塩気を日本酒で洗い流すという悦楽を覚えた。東北地方では塩引きは当たり前のようだが、初めて食す方は「塩引き鮭」と「鮭の塩焼き」は似て非なるものであることを知っておいた方が良い。実はまだまだ村上には隠れたスポットがある。昔の鍛冶屋さんを個人で公開している町屋とか、明治時代の看板が残る左官屋さんとか、昔の遊郭の廃屋とか。とても全部は廻れないけど、鮭の子の標語を見て安堵した。同時に短い日帰り遠足(ドライブ編)は終わりを告げたのである。
X-PRO3 / XF23mm F2R WR
皆で養殖をするのか?とか一瞬思いましたが、確かに川を綺麗にする努力は誰にでも出来るというかみんなでやらなければいけないことですよね。
先日のコメントでyoutube紹介ありがとうございました。アルアルで笑いました(笑)
さて、鮭ですが、村上の名物とは知りませんでした。昨今、塩辛い鮭がなく、北海道の魚屋さんから取り寄せていました。コロナ明けから、北海道展で来た時には必ず買います!ほどの塩辛い鮭好きです。
いい情報ありがとうございます。こりゃ、楽しみ😊ちなみに、私はご飯のおかずですが、切り身半分をご飯一膳のペースでいただきます。低血圧なので、血圧爆上がりでも大丈夫(笑)
村上の子どもたちの純粋な努力が温暖化に打ち勝ってくれますように!!と願うばかりです・・🐻「運命鑑定」のお店で今後の鮭たちの行く末を占ってもらいたいような・・
って気づかいながらも、塩引き鮭ご飯のお湯漬けが食べたいです🍚✨✨
帰ってくるサケが少ない、放流した幼魚が北海までたどり着けない
到着してもカラフトマスとの生存競争に負ける
海水温の上昇で戻ることができないなど鮭の将来どころか今現在も深刻な問題のようです
わが町や、近隣でも稚魚放流していますが、戻ってくる数は少ないようです
村上でも少なくなったようです。
これからはサケも養殖ものが主流になっていくのでしょうね。
私も個人的に塩引き鮭を作った時期があります、何度も水分を捨て、また塩を塗り込み、そして調理場の天井にぶら下げて日にちをかけて乾燥させました
腐ることもカビが生えることもなく、包丁で削って食べたりしました、酒の肴ですね、酒びたしは苦手です。
松葉杖の歌は謎の中毒性があり、今でもたまに聴きにいきます。でも!、シーネ卒業されたようでおめでとうございます。これからどんどん自由になっていきますね!
僕は正直なところ塩引き鮭は得意ではありません。でも好きな方であれば間違いなく村上産がお勧めですよ。お高いですが、千年鮭きっかわ=このブログでよく載せた暖簾の店、は名店です。
和牛オーナーではないですが、加工場にはネームタグが付いた鮭がぶら下がっております。
追伸:「行人坂の魔物」の魔物、昨日から取り掛かりました。難解なPオースターの「4321」の後なので、あっという間に引き込まれています。多分、強の夜再開したら読み終わると思います。
まあ技術を活かしたともいえるし、安定供給には仕方ないかもしれませんが、淋しいのも事実です。
塩引きをご自分で作られるのは凄いことです。文字通り手塩に掛けて育てたのですね!
塩引き鮭は白米が進み危険です。酒の肴にすると酒が進む(笑)。酒浸しは一度買ったのですが、「吟醸酒で戻して下さい」と書いてありました(笑)。そんな・・・。