僕が持っていた郡山の騒々しいイメージ。駅前の繁華街には客引きが溢れ、平均すれば10メートル毎に一人が声を掛けてくる。もう四半世紀前の出張時のことである。確かに当時はそういう繁華街が多かった。それにしても郡山の客引きは見るからに胡散臭く、無下に断ると悪態をついてくる始末だった。それが鬱陶しく食事をする店選びも適当になり、美味しいものを食べた記憶もない。食事が終われば、下世話な風俗店の呼び込みがまた付いてくる。きっと今でもそうなんだろうと思っていた。
まずは陽の高いうちに繁華街の町並みを撮ろう。西陽が差す町に繰り出した。うん、まあ昼間は普通の街だ。何となくだけど、素っ気ないビルが乱立した繁華街だとばかり思っていた。意外なことに古い昔ながらの飲食店(の建物)も残っていた。もっとも十年くらい前に営業を辞めたような店が多かった。かつて僕が歩いた四半世紀前には現役バリバリだった店だ。そういうイメージは記憶にないので、意外だった。当時は僕も若く、わざわざ小料理屋に行くようなこともなかった。現在住む秋田県と比べ明らかに陽射しの強い空を眺めながら、今と昔に思いを馳せつつ街を歩くのだった。半分崩壊した飲み屋横丁など、郡山が僕に残してくれた置き土産かもしれない。そんなことを思った。
X-PRO3 / XF23mm F2R WR
スマホでWi-Fiを切れば観られたのですが3Gまでの
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なので回復を待っていました。
今年も楽しみにしております。