先日、「近代大阪職人図鑑 ものづくりのものがたり」という特別展があり、行ってきました。
場所は、自宅から程近い「大阪歴史博物館」です。
この展覧会は、「アルチザン」と呼ばれる大阪の職人たちにスポットを当てた企画です。
明治維新以後、工芸の世界は、東京を中心に発展し、高い評価を得ていくようになりますが、大阪では、充分に世に知られないままの
職人たちが少なくないそうなのです。
そんなアルチザンたちや残した作品たちを取り上げ、近代の大阪にも優れた工芸技術をもつ職人たちがいて、近代大阪のものづくりの
力となった彼らを紹介する企画だそうです。
展示内容は、木工、竹工、漆工などの他、ジャンルにとらわれず、多くの作品が展示されていました。
中には、完成まで6年を費やしたという漆塗りの香合や盆、自在置き物と呼ばれる凝った細工が施された木製の龍など、本当に、
「こんな素晴らしい作品を作る無名の職人が大勢いたんだなぁ。」という印象を受けました。
やはり、明治維新を機に、職人たちは、生き残りに苦労した生涯を送ることになったそうです。
廃刀令で刀細工職人の仕事が減った者は、漆工や蒔絵、そして造幣局の貨幣加工の職へと移行した者もいました。
また支援者を得ることができなかった者は、仏像を作りながら生涯を終えたり、販路開拓のため東京へ行く者、他の職人たちに呼びかけ
コラボ作品を作り、支援者を募る者など、それはそれは、職人として生きていくために知恵を絞り、苦労し続けたようです。
そんな先人たちの足跡があって、今の大阪の歴史があるのだと実感することができました。
当店が、商品を扱えるのも、こうした先人たちの苦労があったからこそなのかもしれません。
そう思うと本当に感謝です。
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