先日、あるショップで買い物をしていた時のエピソードです。
レジに立っていたショップの店員さんに一人のご婦人が近付いていきました。
何か購入されるのかなと見ていたら、そうではなく、いきなり、「紙とペンを貸してくれる?」と店員さんに言われました。
店員さんが紙とペンを差し出すと、「思いついたらすぐ書かないと忘れちゃうから・・・」とレジで川柳を書き始めました。
そして、「ほら、小粋な川柳でしょ? こういうお洒落な事ができたら小粋よね。洒落が利いた遊びって大切よね。」と店員さんに話して
いました。
店員さんは、レジでの業務もあるため、ちょっと困り顔です。「はあ、そうですね・・・」と必死で対応されていました。
結局、そのご婦人は、何も買わずにそのまま帰られました。
それを店内で見ていた私は、少し違和感を覚えました。
「果たして、これって本当に小粋なのかなぁ・・・?」
そして、色々と「小粋」という意味を調べてみました。
確かに調べてみると「小粋」とは、どことなくあかぬけていること、洗練されていることとあります。
しかし、小粋とは、本来、「小意気」と書き、意気過ぎないこととも解説していたりします。
「小粋で気が利く」とは、相手に緊張感を与えず、「他者を尊重し、思いやる」心遣いができることのようです。
周りに気を使わせることは、何か小粋とは、少しかけ離れているように感じます。
ですから、いきなり、「紙とペンを貸してくれる?」というのは、「小粋な振る舞い」からは、どうやら程遠いようです。
相手への心遣いって、これもなかなか難しいものですが、相手の気落ちを察しつつ、振る舞えるように心掛けたいなと感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/4e/5e62c1328c287b6fc555e0d153334203.jpg)
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
http://www.izukame.com
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】
◆お問合せTEL 06-6227-8130 (不在の場合は留守番電話が承ります。折り返しにてなるべく早くご連絡いたします。)
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】
◆お問合せメール info@izukame.com