先日、NHKの「歴史秘話ヒストリア」という番組を観ていました。
加賀藩が特集となっていて、それぞれの藩主が如何にして藩を造り、支え、広げていったかということを検証していました。
まず、初代藩主の利家は、戦場にもそろばんを持ち歩き、敵の兵力と対抗するには、どれだけの兵力を割けば有効かを常に考えていたと謂
います。
親友であった豊臣秀吉と一時は敵対しますが、如何にすれば、また友好関係を築けるかを考えて、秀吉の気持ちを掴んだと謂われていま
す。その頃には、加賀藩は、三ヶ国を治め、石高は85万石だったそうです。
二代目利長の時代になると、徳川家康の勢力が拡大し、関が原の戦いが起こります。
その中でも、利長は戦況を見極め、徳川の懐に入ろうと努めます。その頃の加賀藩は120万石の石高がありました。
そして、三代目利常の時代、時代は天下泰平、徳川幕府の時代です。
利常は、京や堺などから名工を呼び寄せ、加賀漆器、加賀友禅、九谷焼などの美術工芸品の製作に力を注ぎます。
何故、そのようなことを奨励したのか?
それは、加賀百万石といわれた前田家は、徳川幕府にとっては、「いつか謀反を起こすかもしれない」といった敵視されていた藩でした。
だから、利常は、「武勇に励みながらも、美術工芸技術に力を注げ!」と命じました。
徳川幕府から見れば
「美術工芸などにうつつを抜かしている藩が、謀反など起こすわけがない・・・」
というように加賀藩が映るようにしたのです。
利常の時代こそ
「武器を持たない静かなる戦の時代」と謂われます。
先代たちが築き上げた石高や領地を如何にして、守り抜いていくか、苦肉の策だったとも謂われます。
今、私達が、美麗な美術工芸品に出会えるのも、こうした「静かなる戦」を戦ってきてくれた先人たちのお陰なのかもしれません。
また、それは、決して、加賀藩だけに限られたことではなく、他の藩でも「静かなる戦」により、誕生し、伝えられた工芸品たちが
あるのだと私は、思います。
当店の商品たちも、その恩恵を受けたものも中にはあるのかもしれません。
そういう思いで見ると、寄木細工、象嵌、友禅・・・
違った印象を与えてくれる逸品ばかりです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/1d/576f68348fa318b3d04a0087475886e3.jpg)
【矢絣模様寄木バッグ】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/42/077b82ddc0c4650571c3cb86d24c3c43.jpg)
【黒檀箸 雅 舞桜】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/ca/a5a10c420d06f976aaea5317060e7b9b.jpg)
【京友禅デザイン 和紙ボールペン しだれ桜 赤色】
「静かなる戦」の中から生まれ、時間をかけて受け継がれ、熟成され、伝えられた技によってまた新たな形で作られたものたち・・・
是非、当店ショップサイトにお立ち寄りの上、ごゆっくりご覧頂ければ幸いです。
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