家内の両親に言い、実家の自転車を借りて、富山の地元をサイクリングで気持ち良く散策しました。
駅周辺まで来ました。非常にのどかな駅前ロータリーです。
「あっ、あそこにも寄っておこうかな・・・」と商店街のほうに自転車を走らせました。
此処へ来るのは二度目ですが、また脚が向きました・・・
此処は、「南砺バットミュージアム」と言います。中に入ってみると・・・
往年のプロ野球選手が使用していたバットが所狭しと並んでいます。チーム毎に並んでいるので分かりやすく観ることができます。
「何故、こんな場所にこんな施設があるのか・・・?」
それは、此処、富山県南砺市には木製バット製作の会社が多く、今でも木製バットの国内生産が日本一だからなのです。
施設内には往年のスター選手たちのポスターも貼ってありました。
今季で現役を引退した元メジャーリーガーのイチロー選手のペナントもありました。
この施設の良い所は、実際にバットに触ったり、振ったりしてもOKな所です。
中には、「触れないで。」と書かれた貴重なバットもありますが・・・
ほとんどがバット見本なので、選手が「ここを削って」とか「グリップを太く」とか自筆で書いた注文内容も見ることができます。
此処の館長は、数件隣りの酒屋の店主さんで、気さくにバットの材料などについても詳しく説明して下さいます。
「今は、アオダモのバットは超一流選手しか使えないくらい数が少なく貴重になりました。」
「メイプルが一番安いので、新人や二軍選手などはこれでしょうね。本当は、ホワイトアッシュがよく飛ぶんですけれど、これも意外と
高いので、ベテランにならないと使えないでしょうね。」
「イチロー選手は、年間250本ぐらいバットを製作させていましたが、実際に試合で使っていたのは20本ぐらいですよ。それぐら
いバットって繊細なんです。」
時間を忘れてしまうほど、野球に関する楽しい話を詳しくして下さいました。
「楽しかったです!また来ますね・・・」
とお別れして、また駅のほうへ向かいました。
国内生産日本一というのは、もっと自慢してもいいのではないかと感じましたが、そこが富山の人の奥ゆかしさかもしれませんね・・・
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