東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




カワサキ機工さんの元常務でグループ企業のKシストさんの社長をつとめられた木下さんが、定年後の昨年5月と11月の2回に分けて、四国のお遍路を41日間かけて歩かれた記録を1冊の本にまとめ、お送り下さいました。この本の内容は木下さんのブログ「かさぶた日録」でも発信されてきたものですので、その意味でブログから生まれた本と言えます。

現役時代から好奇心旺盛で、新しいものを積極的に取り入れられてきた木下さんらしく、「お遍路」という日本の伝統的な札所めぐりの旅をブログで、カラー写真付きで発信されてきたことは面目躍如という感じです。そしてさらにこのように1冊の本にまとめあげられるところに、木下さんの、この世代の方々がもつ体力と知力を感じます。

木下さんの文章は写実的でとても読みやすく、四国の自然や同じお遍路を歩く人たちとの交流がイキイキと伝わってきます。いつか訪れてみたいと思っていた四万十川を渡るシーンとか、風景が頭の中に広がり、とても印象的です。ブログでは控えられていますが、本の中では途中で知り合った人たちがニックネームで登場し、とてもイキイキと描かれ、その人たちの表情も浮かぶようです。

お遍路というとまず装束のことが思い浮かぶし、宗教的な悟りを求めるイメージがありますが、そういう部分を多分に含みながらも、歩く人同士の交流があり、宿舎や飲食店の人たちとの交流もあるのですね。元々「旅」というものがもっていた重さも、楽しさも味わえる、いつの時代も「人に必要な体験」のような気がしてきました。

自分も旅は大好きで、いつか紀行文を出版するというのは、あこがれでもあります。
それを成し遂げられた木下さんにもとてもあこがれます。自分がリタイアしたときに、木下さんのような知力と体力が備わっておりますように。これから精進していきます。

四国の爽やかな風を届けて下さり、どうもありがとうございます。
また、ゆっくりお話しを聴かせて下さいね。


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コメント
 
 
 
ブログのおかげで (きのさん)
2010-07-13 13:00:41
読んでいただけるだけで有難いところ、身に余るご紹介を頂き、いたみいります。

歩きながらブログに書き込んで来たからこそ出来た本だと考えております。いくらメモをたくさんしておいても、帰ってから書いたのでは、こんな内容にはならなかったと思います。

途中、知り合った方は本にするつもりで、たくさんメモや写真をとっていましたが、自宅へ帰って書き始めたが、どうしても遍路の途中の自分の思いが表現できない。今は、もう一度お遍路へ行き直して書こうと思っていると、便りをくれた人がいました。

今、自分で読んでみても、自分の書いた本ではないような、おそらく、クライマーズ・ハイならぬ、おへんろハイの状態で書いてきたのだと思っています。

お遍路の臨場感が少しでも伝われば幸いだと考えております。
 
 
 
臨場感 たっぷりです! (としたか)
2010-07-13 22:57:42
きのさん、貴重な本を本当にどうもありがとうございます。

確かに臨場感たっぷりでした。これもブログ効果なのですね。確かに帰ってからまとめて書いたのではこうならなかったのでしょうね。でも、30キロも歩いた後に、ブログを書き続けたのもすごいです。素晴らしいです。

読み終えたあと、とても旅に出たくなったのですが、きっとその臨場感、みずみずしい文章のせいだったのですね。ぼくもすっかり「ハイ」になっていたのかもしれません。

どうもありがとうございました。
 
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