東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




壮大過ぎるテーマで、とても自分なんかが語れることではないけど、今日放送
されたNHKスペシャル「羽生善治 × 人工知能 天才が見た驚異の進化」で
垣間見ることができた。

上の写真はトヨタの展示らしいけど、人工知能によるぶつからないクルマ。
最初はひどいものだけど、4時間も学習するとぜんぜんぶつからなくなるとの
こと。「今やクルマはタイヤのついた人工知能だ」と言っていた。

これはホントにわかりやすい事例で、実用化まではいろいろあるとは思うけど、
ぜひ実現させてもらいたい。まず絶対的に事故と渋滞が減ると思う。この経済効果
は大きい。
田舎は車社会だから、自動運転が導入されると、会社に出社した後、クルマだけ
自宅に帰ってもらい、帰社するときにまた呼べばいい(当然電気自動車だから
ガソリン代とか気にならない)。そうなると膨大な駐車場は必要なくなる。

一杯やった後、自動運転で帰宅できたら、みんな仕事の後は、もっと飲みに行く
ようになると思う (^_^;) 。社員間のコミュニケーションが良くなるよね。
街も賑わうと思う。ま、それはさておき。



囲碁の世界チャンピオンにコンピュータが勝利した瞬間。
ずいぶん前にオセロやチェスの世界チャンピンは、コンピュータに負けており、
最近は将棋も分が悪くなってきた(羽生さんはまだコンピュータとは未対決)。
ただ囲碁は指し手が10の36乗もあり、計算しきれないから、当分はコンピュータ
は勝てないって言っていた。戦う前は、チャンピオンも「10年早い」と自信満々
だった。



世界チャンピンを破ったアルファ碁を開発したグーグルディープマインド社。
勝利のキーワードは「ディープラーニング」。
つまり、自ら学び、自ら見つけ出し、自ら進化する人工知能。

将棋の超天才、羽生名人が言っていた。
「将棋に強くなるということは、たくさんの手を考えなくて済むようになること」
「たくさんの手を読めるから、強くなるわけではない」

そう、直感力だ。アルファ碁はそれさえも身につけていた。
直感力、大局観・・、こういう長年の真剣な取り組みの中で身につく能力を
人工知能は身につけてしまう。
アルファ碁同志で3000万局対局したらしい。これは1日10局対局する
として、8200年かかるそうだ。絶句。。これじゃ、囲碁の仙人もびっくりだ。

人工知能は、直感力も、創造性も生み出していた。

自分はITビジネス歴30何年だから、大した経験じゃないけど、
ITビジネスには、それなりに直感力と大局観を身につけてきたつもりだったけど、
とても人工知能には・・・・・、勝てない。

癌の早期発見(人間にはできないくらいの)や、街全体のコントロールなど、
様々な分野で実用化されてきている。もちろんそのリスクも指摘されていた。
ただ、番組の最後に羽生さんも言っていたけど、
「もうこの進化は止められないのだろう」と。

正しく使う、夢のある方向に育てていく。これに尽きているような気がする。



昼間、こんな風景を見ながら散歩していた。



この街で人工知能をどう活かすのか。その一翼を担えたらいいな。

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