ベンチャー企業と中小企業の違いとは何か。中小企業庁では創業から5年以下の企業をベンチャー企業として育成策を講じたりしているようですが、もう少し掘り下げて考えてみますと以下のように区分けできると言われてる。
ベンチャー企業 中小企業
↓ ↓
人 カリスマ性 ハングリーさ 協調 流れに任せる
物 革新的な商品・サービス 安心感のある商品
オリジナリティーが溢れる 下請け指向
ハイリスク・ハイリターン ローリスク・ローリターン
金 市場からの資金調達指向 銀行借り入れ指向
情報 伝達スピードが速い 伝達スピードスロー
徹底スピードが速い 徹底スピードスロー
ベンチャー企業は
新しい技術の開発や新しい市場の開拓に力を入れ、今は苦しくて売れなくてもベンチャースピリットと夢で気持ちを高め、スピードを上げて、新しい時代に向けて成長しようとする。
中小企業は
既存の顧客、既存の事業を守ることに力を入れ、現状を維持しながら、ゆるやかであっても、今できる範囲でのリスクテイクをして成長を目指す。
お客さんにぼくらの会社がどのように映っているのかは気になること。 別にベンチャー企業がよくて中小企業が悪いと言うつもりはないけど。どちらでも立派な会社は立派だし、ダメな会社はダメだと思ってる。
ウチの会社はこれまで「中小企業の安定感を持続しながら、ベンチャー企業の成長性を手に入れよう」としてきた。それができれば確かに理想的だよね。ただそれは仕事に落とし込んでみると「既存の事業に力を入れて守りながら、新しいハイリスク・ハイリターンな開発を進め、未知の市場開拓にチャレンジする」ということなる。
既存の事業を守ることも、新しい市場を作ることも、どちらか一方をやるだけでもたいへんなことなのに、そこにもってきて、能力のある人は「両方やらなければいけない」という状況になるわけで、えらいたいへんになる。
業績が好調のときはそれでもまだ大丈夫なんだよね。問題は悪くなったとき。開発サイドからは「既存のシステムを作るだけでも十分忙しいのに更に新しいものも作れって、そんな簡単にいかない」という声がでてくる。営業サイドからは「目の前の数字を確保するのにもたいへんなのに、さらにいつ数字になるかもわからない新規事業などやってられない」という声がでてきてしまうことは容易に想像がつく。
それはベンチャー企業と中小企業の「エエトコ取り」をしようとしているから必然的に生じてしまう問題なのです。もともと矛盾しているからね。
今回はこの件に関して自分の考え方を述べさせていただきますと・・。
自分はこのまま、矛盾を抱えたままやっていこうと思ってる。ベンチャーの良さと中小企業の良さ、まさしくエエトコ取り。業績を落としてもいいというつもりもないし、スピードをゆるめてもいいというつもりもない。
仕事ができる人には既存事業も新規事業も両方やってくれと。まだ能力的に十分でない人は既存事業、新規事業、どちらか一方に打ち込んで、まずそこでモノになってくれと。そしてはやく両方やれるくらいの力をつけてくれと、そういうことになる。能力がある人も十分ではない人も、全員人一倍努力するということだよね。
そして絶対的なルールとして厳格に維持することは「なんで自分ばかりが・・」とか「あの人たちはいいな・・」みたいな超ネガティブ発言は絶対に言わないこと。どんなにきつくても楽しくやること。
あえて矛盾を抱えたまま、ベンチャー企業と中小企業のエエトコ取りをした成長を目指してるんだから、そんなこと言ってたらできるわけないのだ。
資金や設備には限界があるけど、人の能力はまだまだ開拓の余地があるはずだ、と考えている。人はもっとやれる。それこそ、オリンピックを見よ、北島康介さんを見よ!野口みずきさんを見よ!!といいたい。ぼくらは彼らの1/100も努力してんのか。怪しいよ、ホント。
ぐちゃぐちゃ文句言ってるヒマがあったら仕事、仕事。ぼくらの能力は絶対もっと伸びる!
ということで、皆さま、今後ともご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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一人一人の社員が、自分の仕事に誇りと自身を持っている会社は
キラキラしていますよね。
ひとりで仕事している私には、とってもかなわない!と感じる時です。
会社の夢を社長がしっかり語っている、事業計画がしっかりしている会社は強いです。
社員も同じように夢が語れれば、より強いです。
私は、外からですが、夢をともに追いかけたいと思っています。
がんばりましょ!!
コメント、ありがとうございます。
いやいや、ウチの会社もまだまだです。これからも社員に対しては個別に話し、全員に話し、メールでも話し、Webでも話していくつもりです。
そうしないとすぐ結束が緩みますから。
これからもお互い、頑張っていきましょうね。
ではでは。よろしくです。