東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




NHKの番組「追跡AtoZ」で、アキバ系アイドルグループ AKB48の「フォーマット」を海外に輸出するビジネスにチャレンジしている様子を克明に紹介していて、とても参考になりました。AKB48を売り込むんじゃなくて、AKB48の「フォーマット」を売るってところがわかりにくいかもしれません。

「フォーマット」とは ひと言で言うと「スタイルやノウハウ」のこと。たとえば「会いにいけるアイドル」っていうコンセプトだったり、「グループアイドルで、研究生からの昇格があったり、メンバーの卒業があったりすること」。そういうノウハウをきっちりまとめ、販売していく。

わかりやすい事例をあげると「クイズ・ミリオネア」という番組があったけど、それをモロにパクッて、スタジオ雰囲気や司会者の一言一句までそっくりな番組(映画だっけ?)が海外であったけど、あれは「クイズ・ミリオネアのフォーマット」を海外の番組制作局が購入していたそうなのです。「フォーマット」が売れる時代なんですね。

上の写真は、世界最大のコンテンツ商談会 フランスのカンヌで開かれる「MIPOM」でライブを行うAKB48の様子。



こちらは、それ真剣に(楽しそうだが)チェックする世界中のコンテンツバイヤーたち。近々ローマ48やホンコン48ができるかもしれません。

台湾や韓国からは、コンセプトも外観もそっくりなアイドルグループがデビューしていて、特に韓国では、「コンテンツはこれからの重要な輸出産業」と考えていて、政府支援の下に、「少女時代」というアイドルグループを、世界中に売り込んでいる。「文科省推薦のアイドル」なんて、考えただけでもゾッとするけど、ベトナムとかにライブに行く費用を工面したり、大きいライブ会場をアサインしたりしてくれたりするらしく、それは「確かにありがたいかも」と思ってしまった。

AKB48のプロデューサー 秋元康氏のコメントは、さすがに これからコンテンツビジネスを考える示唆に富んでいた。

「ライブが一番の魅力。これが核。それを全国に知らしめるのがテレビ。そうするとデジタルコンテンツが全国で売れる」

「(日本のコンテンツ制作者は)もっと自信をもって、これまでやってきたことを海外に発信していけばいいと思う」

自分たちが学生の頃は、海外のミュージシャンの曲を聞き、欧米のライフスタイルにあこがれたものだけど、今は逆に、日本のままで、日本のよさを伝えるという時代になっているのかもしれない。もちろん困難もあると思うけど、これはやりがいありそうだ。

「クール ジャパン」という言葉があって、アニメやゲームなど、日本のポップカルチャーは すでに海外でも受け入れられている。他にもすぐれた日本文化はたくさんあるし、コンテンツ産業の可能性は高いと思う。海外での日本のイメージアップにも、大きく貢献していくと思うし、そしてやっぱり核はライブだと思う。

自分はポップカルチャーに走るつもりはないし、まずは国内市場のことを考えているけど、とても参考になりました。コンテンツビジネスにチャンス有り、ですね!

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