土曜日の昨日はカラーコーディネーターのりつさんに会社にお越しいただいて講演していただいた。りつさん、どうもありがとうございます。とてもよかったです。内容は以下の通り。
プロ野球連盟加入を目指した楽天 三木谷社長とライブドア 堀江社長の「戦い」は記憶に新しいと思う。「勝った」のは楽天 三木谷社長。11/3の静岡新聞によれば「Tシャツ姿で会見する堀江社長に、あるパ・リーグ関係者は『各オーナーの世代を考えれば、第一印象はかなりマイナス』とまゆをひそめた。」とある。
ここで「各オーナーの世代を考えれば」という一言は重要だ。つまり楽天かライブドア、どちらかを選定するのが20代の若者だったらTシャツの堀江社長の評価も違ったものになっただろうということだ。
服装というものはおしゃれだとか、そういうことではなくて、
「適切な服装をすることは判断力がある」ということ
そういうことを表しているということだ。
服装に関して言えば決して自分の価値観が絶対ではない。その日に会う相手、参加する会合によって変えていくべきなのだ。
ウチの会社は営業職は基本的にはスーツで、開発職、クリエイター、事務職は自由ということになっている。別に自分はスーツを着ていればよくて、Tシャツがいけないと言っているわけでない。自分の好きな、ある程度ラフな格好で出社するのもいい。ただ注意してほしいのは そこで挨拶もきちんとできなかったりすると そのラフな格好は救いがたいものになってしまう。たとえば社内が乱雑でゴミが落ちていたりしても、来社したお客さんからみるとその「ラフな格好」は単に「だらしない格好」に転化させられてしまうから注意が必要だ。
20代の人たちはとくに、体験が少ないので視野が狭くなりがち。視野を広げていくためには たとえばまったく違う職種の人たちと話したり、せっかく東京にオフィスを設けたので、たまには東京に出てきたりするのも刺激になるし、とてもいいことだと思っている。たくさんの“異文化体験”をして、人間としての幅を広げる。
そういう人たちがきちんと挨拶もできて、笑顔がよければ 魅力的だし、人は集まってくる。人が集まってくるところに仕事も集まってくるのだ。自信も生まれると思うし、より積極的になれると思う。
不景気で停滞したムードが社会に充満するとなんとなく暗くなりがちで、こういう時期に服装の話しなどをしていると「そんなヒマがあったら・・・」みたいになりがちだけど、こういう時期だからこそ明るくやらなければ。服装について考えるのも別におしゃれの議論をしているわけではなくて、会社としてのきわめて基本的な、お客様に対してより好感度の高い会社にするためのステップだと考えている。
適切な服装は判断力。自覚しておこう。
自分がりつさんからいただいた具体的なアドバイスは以下の通り。
1 ビジネスにおいて、社長という立場で活動するときは半袖Yシャツは着ないこと (暑がりでして ついこの前まで半袖でした (^_^;) )
2 Yシャツは第一ボタンまでちゃんとしめること (しめたことなかったもんね (^_^;) )
3 ポケットにはあれこれモノを入れないこと (スーツのポケットには財布にスケジュール帳に携帯電話にカギ、Yシャツには名刺入れとペン2本・・・財布はお札より小銭が多いから分厚い (^_^;) )
いや~ 痛いとこ ついてくるなぁ~ (^_^;) 。
ちなみに腕まくりしたYシャツは「現場のイメージ」なんだって。自分の場合はYシャツが長袖になっても常時腕まくり状態。言われてみれば「現場のイメージ」が好きだった。「社長 = 現場」というイメージからお客様が連想することは「小さい会社」ということかもしれない(事実だけど (^_^;) )。
自分こそ、自分の価値観ではなくて 会う人、場、これから目指す方向性などによって 服装を決めていくべきだったと反省した次第。
いや~ 深い・・。
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ウチの会社は、月初めの土曜は出勤日で、その日に限り「カジュアルデー」と名乗って、いわゆる「普段着」で良い事になっています。
まあ、スーツで来ても良いのですがほとんどの人が「普段着」です。
しかーし、40年以上の伝統を重んじる会社としては「Tシャツや半ズボンでは出社しない事」って制約をつけています。
様々な場所で「昔堅気」?な会社には慣れてきましたが、こんな所にもオーナー会議のような世代を考えれば見たいなものがあるのですよ。
その割には「再生」を掲げる当社(?_?)
服装もそうですが、やはりその人を知ることが大事ではないでしょうか。
私もとしたかさんを知っているので、そういう服装でも納得しますし、クリエーター達が自由な服装なのも納得できます。
しかしその辺が今のインターネット社会(顔が見えない)とは反しているのかなぁ。
ではまた。
人を知ることが大事 とのこと。
そうなんですよね。その人のことがわかっていればどんな格好していても許せちゃう。「実際に会ったことがある」「知っている」っていうのはすごいことなんだと最近思ったりしております。
ライブドアの堀江社長も有名人ですからTシャツで闊歩しても「みんな知ってるよね」と思ったら・・・。プロ野球の球団オーナーの老人たちは知らなかった。
「あの生意気な人、ナニ?」って感じになってしまったのでしょうか。そのあたりはこわいところもあるなぁ、と。
自分もTPOをわきまえていきたいと思った次第なのでした。
ではまた。