東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




日経コンピュータ2009年2月1日号。ちょっと前の雑誌です。読むのが間に合わなくて、上に次々雑誌が積まれてしまい、今になってしまいました (^_^;) 。特集は「みんなが喜ぶPC管理」。枕詞に「今日からできる」という言葉がついている20ページに渡る特集は読み応え十分、とても参考になりました。

現場の利用者と情報システム部門の両方が”幸せ”になるPC管理。

これって 今、重要なことだと思う。PCネットワークがここまで一般的なものとして定着すると、現場ではどうしても「うまく動いていてあたり前」という感覚になる。パソコンが使えないと即仕事に困るし、急いでいるときなど「どうなってんだ!」ってことになってしまう。

一方で情報システム部門の方も、トラブルを予防するところまで手がまわっていない場合が多く、どうしても後手後手に回り、あまり喜ばれないまま、ストレスがたまる状況になっていると思う。

両者が幸せになるために。 ここでは

・手持ちのツールを使い切る
・標準化に取り組もう
・もう使える新サービスと新技術

という3つの観点から具体的に事例をあげながら紹介してくれている。
とてもわかりやすいし、参考になる。

なかでも示唆に富んでいると思ったのは「標準化」のところ。

オフコンからパソコンになったとき、ハードウェアの選択肢が広がり、いろいろなハードメーカーから高機能で安いパソコンや機器を選べることがうれしかった。

かつてオフコン全盛の頃は、ハードも、オペレーティングシステムも、言語も、データベースも、OAツールも、さらに漢字コードまで、全部メーカー独自だった。当然ながら各メーカー間で互換性はなく、NECであれ、富士通であれ、いったん選択したら、あとはほとんど選択の余地はなかった。自動車で言えばトヨタの車で免許証を取得した人はトヨタの自動車しか乗れないというか、他社の自動車に乗り換えるときは、免許証を取得し直し というような感じだった。

オフコン系の技術者からはパソコンは「おもちゃ」と言われ、「あれを業務に使うのは無理」と切り捨てられていた。しかしパソコンの進化は目覚しかった。もともとパソコンのオペレーティングシステムはMS-DOSの時代からハードメーカーを超えて共通で、Windowsの時代になって、ほぼ、パソコンはどこのメーカーのものを買っても業務に支障はない状況になった。処理能力やネットワーク系の進化も素晴らしく、業務システム構築に際して、パソコン、さらに周辺機器まで、ハードメーカーの選択の余地が広がった。

そんな経緯があるから、企業内の業務用パソコンでもパソコンのメーカーはバラバラだったりして、調達時のコストのみを判断基準にしているケースが目立つ。運用コストは表面に出てきにくく把握しづらいから、調達コストに目がいってしまうけど、もう一度、パソコンのメーカーを統一することで、全国のサポート拠点網を活かせたり、代替機を用意してもらえたりする。運用コストを考えれば、ハードウェアの標準化の効果は大きいことは案外忘れられていた。
またvPro対応機にすることで、遠隔地からのサポート品質を劇的に向上させることもできる。この事例も参考になった。

現場も、情シスも、両方が”幸せ”の会社は、効率的な会社のはずで、そんな会社を作るヒントが満載です。企業内の情報システム構築関わっている人たちにはぜひ一読を、遅ればせながらオススメいたします。

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