家の廊下をふさぐほどのパソコンソフトの箱箱! 1980年代、90年代の頃は、目新しいパソコンソフトや周辺機器が次々発売され、ついつい買ってしまった。家に帰ってきて、パソコンにインストールするときの「ワクワク感」は今でも忘れられない。そのピークは1995年11月の「Window95の発売」だろう。秋葉原ではもちろんのこと、静岡のパソコンショップでも夜中にカウントダウンして、午前零時にお店を開けた。新しいパソコンのOSを買うために深夜行列ができるなんて、もう当分お目にかかれるシーンではないだろう。
そんな懐かしいパソコンソフトのパッケージは、なかなか捨てられずに家のパソコン部屋の棚を占拠していた。ただ、先日長男が東京に出たことで、家の中の大移動が始まっていて、立ち退きを迫られていたのだ。「捨てよう」と心が決まるまでには時間が必要だった。それに伴い古いパソコン雑誌やFD(フロッピーディスク ← 知ってる?)やCDも処分した。写真はヨメさんがソフトの箱をつぶしているところ。お疲れさん。どうもありがとう。
1980年代から始まったパソコンの技術革新は凄まじいものがあった。それはまさしく「革命」と呼ぶのにふさわしかったと思う。会社に初めてレーザープリンタ(キャノンのLBP-B406)が導入されたときの感激。2台あったパソコンをプリンタ切り替え器でつなぎ、両方からレーザープリンタで印刷できるようにした。ワープロソフトは一太郎だった。初めてのLANはクイックネット。LAN対応のオフィスにするために社員みんなで、棚を手作りし、レイアウト変えた。ネットワークOSはNetWare、WindowsNTと変わっていった。OKIからマイクロラインという水平インサータプリンタが発売されたときは、業務システムの伝発業務がラクになると大いに喜んだ。が、まもなくNECのPC-PR700Jという水平インサータプリンタを中心に扱うようになった。一人1台のパソコン環境、メール文化が定着するまで、あっと言う間だった。
コマンドベースのMS-DOSマシンが当然の時代に、圧倒的にすぐれたGUIをもつMacに憧れたが、値段が高い。会社では「Macを買うならDOSマシンを2台買ってくれ」と言われ、つい衝動で自宅用にMacを買ってきてしまった。ヨメさんにずいぶん怒られたが、その結果 ヨメもパソコンに目覚め、その後、なんと小学校でパソコンの先生を11年もやることになった。夫婦そろってパソコン関係の予算は青天井となり、ブレーキ役が不在の状態になってしまった (^_^;) 。
そんな 懐かしいパソコンソフトたちだけれど、今日パッケージを処分することにした。そう、時代は変わっていくのだ。
IT業界における、これからの技術革新は圧倒的に「ネットのあちら側」でおきる。「ネットのこちら側」で、ソフトをパソコンにインストールして使うことは、もちろんなくなるわけではないけれど、これまでのような技術革新はもう起きない。Windows95が発売されたときはあんなにワクワクしたのに、VISTAが発売されたときは「もういいじゃないか」って感じだった。そのことが象徴している。
これからは「雲のように巨大なインターネットにアクセスすれば、恵みの雨が受けられる」クラウド・コンピューティングの時代だ。
「恵みの雨」として降ってくるものは、これまでは地図であったり、時刻表であったり、コンテンツ中心だった。これからは動画はもちろん、いよいよシステム/データも降ってくる。これからは大手でも中小でも同じシステムが使えるし、システムベンダー側からみれば、全ユーザー同時にバージョンアップ対応していくことが可能だ。「雲」にアクセスするのはパソコンだけとは限らない。茶の間のテレビ&リモコンもそうだし、何より携帯。これまでの携帯が電話から進化したものだったのに対して、これからの携帯はパソコンが携帯化したものに変わっていく。その変化はエキサイティングだ。
The Times They Are a-Changin' 「時代は変わる」 もうパッケージの箱が部屋を占拠することもなさそうだ。
技術革新の中心が「ネットのあちら側」に移っても やっぱりワクワクしているし、楽しみだ。
これまでのパソコン、周辺機器、ソフトたちに感謝しつつ、新しい時代への対応を進めよう。
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その場所は「Yahoo!オークション。」
商いの基本を思い出すために、会社の了承を得て私も色々出品していますが、昔(20年前)のパソコン雑誌は1冊1,000円~3,000円で売れています(^^)
ただし中途半端な10年前くらい(2000年前後)のものは二束三文です。(あと10年くらい寝かせないと売れない??)
経験則から言うと、1980年代後半のものは高く売れますよ。
私は個人の趣味のオークション活動で給料の20%くらい稼いでいます(笑)
例えば、漫画の「キン肉マン」などは当時の定価と同じ価格で売れたりします。
そうでしたか。自分はこの業界にいながら、実はオークションは1回しかやったことがありませんでした。それも買う方。そのときは、買えるのか買えないのか、なかなかはっきりしなくて、面倒だと思ってしまったのです。
出品の方は、したことなかったですけど、確かにもったいないですよね。ハイ、ヤフオクの件、心しておきます。