東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




さきほどこのブログに書いたとおり、今日は朝から防災訓練が行われておりまして、訓練を行った公園の隣が投票所だったので、帰りに投票をすませてきました。いつも思うのですが、なかなかシブい投票所だと思います。

で、選挙のことはまた追って書くとして、帰ってきてから「サンデープロジェクト」を見ていたら楽天の会長兼社長の三木谷さんが、ドリームインキュベータの堀紘一さん(久しぶり~)と一緒に出演されていた。当然だけど、お二人とも見識が高く、志も高く、落ち着いたお話を聞くことができた。

三木谷さんが、多くの大手企業が失敗したネットショッピングモールでの「楽天成功の秘密」を聞かれたときの答えが印象的。

「私たちはそこ(ネットショッピングモール)に命をかけてますから」
「24時間、働いてますから。大手企業とベンチャーのスピード感は全然違います」
「意思決定のプロセスが全然違う。○○会議の承認を得るだとか、そういうのはない。経営者の判断力と推進力が全然違う」

上記の言葉の中で、「大手企業」という言葉を「中小企業」に変更しても、そのままあてはまる。「このところ、ベンチャースピリットを忘れていたんじゃないか」と改めて思った。

自分が経営する会社は、もともと中小企業の100%子会社という形でスタートしているし、多くのベンチャーたちがしのぎを削る東京と違って、のどかな静岡という地で事業を展開しているから、ほっておいたらスグに「中小企業化」する。中小企業にも「いい面」と「よくない面」があって、いい面がたくさんある中小企業なら、それはひとつの立派な企業運営の形態だと思っているけど、自分としてはやはりベンチャー的な色合いが濃い、エキサイティングな経営をしていきたいと思っている。三木谷さんの言葉には心動かされるものがありました。

それから「なぜ日本ではベンチャー企業は成功しないのか」という質問に対する堀紘一さんの答えが絶妙。

「日本では、起業家を尊敬しないからね」
「霞ヶ関に勤めてるとか、大学教授だとか、そういう人たちが偉いんだよね」

さらに「なぜ、起業家は尊敬されないのか」という問いに

「価値観、行動様式が違うから理解できないんだよね」

その上で、ベンチャーには「既存の行動様式にうまく溶け込んでいるようなフリをする必要がある」と。

う~ん、おもしろい。堀紘一さんらしい答え。絶妙だと思った。

自分流に言うと、「礼儀と義理、これをきちんと守れば、遠慮することなく、臆することなく、行動に移していっていい」と思う。特に、若いときに成功すると、普通にしていても生意気に思われてしまうかもしれないし、「出る杭は打たれる」という部分もあるかもしれないけど、負けないで、信じた事業に打ち込むべきだ。

若くて、ITに詳しく、ネットの可能性を理解していて、その上で礼儀正しく、義理堅い、起業家をたくさん知っている。そういう人たちは間違いなくこれからでてくるし、世の中を変えていくと思う。自分も、もう若くないし、まだ成功はしていないけど、ベンチャー的な色彩を帯びたグッドカンパニーを目指して、これからも経営していきたい。

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