久しぶりに阪本啓一さんの本を読んだ。前回読んだのは2000年になったばかりの頃だと思う。「パーミションマーケティング」という本で、当時米YAHOO!副社長だったセス・ゴーディンの著作。全米でベストセラーになった本で、それを阪本さんが訳したものだ。
あの頃は「パーミション」(認可というような意味)という言葉が大流行し、「メルマガを送っていいという認可を多数の人から獲得し、メールを駆使したパーミションマーケティングを展開する」ことこそが最先端であると信じた。
その後、メルマガは気を抜けば即スパムと化す危険にさらされながらも発展し、今ではTVCF、新聞広告、オリコミ広告、雑誌広告、Webなどと並び重要なメディアの一角を占めるまでになっていると思う。
久しぶりに手にした阪本さんの本は「仕事でワクワクするためのリーダーシップの教科書」。例によって「やる気のオーラ」がほとばしる全面的に明るい本だ。この中でたいへん気になった一節を中略しながら紹介する。
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「育成計画がなければ人は育たない」という章で
(自分自身は)育成してもらった記憶がない。全部実務を通じ、現場で自分の身体を使って覚えた。だから教えず「見て覚えろ」「身体でつかめ」と言えば、それはそれで「一見」済んでしまう。いきおい、「OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)」という、わかったようなわからないような「仕事を通じて教える」方向に行きがちなのだ。
しかしこれは別名「手抜きの無計画」と言える。「見て覚えろ」は楽だ。できないのは君の覚えが悪いから。おれが君の頃は、何も教えてもらわなかった。先輩から盗んだものだ。
育成計画をもっていない組織は実に多い。「自然と覚えるものだと考えていましたから」 幻想である。覚えない。
育成計画を立てることで、自分も学ぶ。
毎日夕方報告会をする。営業でも直帰は認めない。部下が帰るまで待つ。自分が遅くなるときは待っていてもらう。待つ、待たれるが、お互いの間に「愛」を育てる。コミュニケーションは多ければ多いほど良い。「やり過ぎ」はない。
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いや~、グサッときた。OJT。まさしくウチの会社じゃん (^_^;) 。そう、やっぱりきちんとした育成計画をもたないと。
いつも繰り返される幹部社員との会話は
「今月は予算は達成できそうか?」
「あと○万円です」
「じゃ、A社とB社の案件を売り上げないと」
「もう、全員一杯で、手が足りません」
層が薄いんだよね。ウチの会社では全社員は毎年「目標管理」を自ら書き、設定しているけど、それでは自分の部下の目標を言える上司は何人いるのか。いないよね(すいません、自分もそうです)。
これじゃいけない。せっかく設定した目標はフォローしてあげないと。部下がそれぞれの目標を達成することこそ、上司の目標に他ならない。
いろいろないいことがたくさん書かれていて、かつ読みやすい。すごくいい本だけど、今回はこの部分だけを紹介させていただいた。
即、実践する。幹部の育成マインド(含む自分)を改善するのだ。社員の皆さん、お楽しみに。
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4月に向けて不安もつのってきています。
そこにOJTの話しですか!
自分は精一杯頑張るしかないです!
よろしくおねがいします。
今は学校頑張ってます!
ブログ、続いていますね。ときどきおじゃまして読ませていただいてます。すごく面白いですよ。
いよいよせまってきましたね。
楽しみにしてます。
4月から、こちらこそ、よろしくお願いしますね~。
なんと言う偶然!
実は、阪本啓一さんの「リーダーシップの教科書」の
本文デザインを担当したものなのです。
前から、チラチラこのサイトはチェックしてましたが
今日、この掲示板に気付きまして
思わず投稿してしまいました。
わたしも、あの本にはすごく思い入れがあるんです!
こんなに近くに読者がいたのには
すごく嬉しく入ってしまいました!
ご愛読ありがとうございます
えーーこちらこそ びっくりです。
なんとあの本のデザインを担当された方がTTTにいらしたなんて。
あの本、青空のイメージがいいですよね。ノリのいい文章も、読んでいてすごく元気がでてきます。
えー、よろしければお話しをお聞きしたいんですけど、お忙しいですか?
以前にも一度、TTT住人のオフ会をやったのですが、そろそろ2回目もいいですよね。
機会があれば、ぜひよろしくお願いしまーす。