東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




まさしくすじ書きのないドラマ。今年のフジサンケイクラッシックには感動した。
正直、「勝負あった」と思った。しかしそういうアマチュアの常識を覆す、素晴らしいプロの技と精神力を見せつけられた。
そして、それが20歳と18歳の若者が繰り広げたというのも驚き。この若さでこういう経験をした二人が、この先どこまで伸びるのか。本当に楽しみ。
同時に、自分も含め多くの大人たちは、仕事をしていれば その道のプロのはずで、それぞれの世界でこれだけのプロ魂をもって仕事しているのか。「もっとがんばらねばっ!」と大いに気合が入った。

写真は最終18番ホール パー4の石川遼選手の第2打。ドライバーショットが左のバンカーにつかまり 残り173ヤード(だと思った)を8Iで打った第2打。これがスーパーショットで、ピン1メートルにピタッと落ちて止まった。こんなバンカーショット 後にも先にも見たことがない。この時点でTOPの薗田選手とは1打差。バーディーを取ってようやくプレーオフだから、普通はドライバーショットがバンカーにつかまったところで、「ベタピンは無理だし、よくてパー。勝負あった」と思う。それが そんなことはみじんも思わず、事実このスーパーショットを打ってみせるところが、プロ中のプロの技。そして精神力。本当に素晴らしいと思った。年齢とか関係なくプロ中のプロだ。パターも沈めて勝負はプレーオフへと進むことになった。



多くのギャラリーが見守る18番ホールグリーン周辺。

石川選手は最終ホールの前5ホールくらいは、あと数センチというような惜しいバーディーパットの連続だった。ギャラリーからため息がもれる。本人も相当くやしそうだった。どのパットも入ってもおかしくないのに。「ツキがない」と思った。ただ 素晴らしかったのはショートしてはずしたパットは1つもなかったこと。惜しくもはずれていたけど、どのパットもカップオーバー、徹底的に攻めていたのだ。

一方薗田選手は17番ホール パー5で会心の第2打で2オン。あわやイーグルかと思わせるバーディー。この瞬間石川選手とは2打差。「勢いがある」と思った。最終18番ホールはトラブルに見舞われ、あわや大たたきのピンチだったけど、それを救ったのはなんとポールの旗。グリーンまわりの深いラフから打った第4打は風になびく旗に「つかまれ」てピンのそばにポトリと落ちる!テレビ放送でも「まさしく神の手!」と言っていた。あの旗にあたらなければ、旗が風になびいていなければ、あの第4打はグリーンをオーバーして大たたきになっていたはず。ボギーになったとはいえ、「ツキも勢いも薗田選手にあり」と思った。そして上記の石川選手の最終18番ホール。1打差になったとはいえ、第1打は左のバンカーにつかまってしまった。しかしここで誰もが驚くスーパーショットで、最後の最後でバーディー。プレーオフとなったのだった。見応えあった。




薗田選手にも本当に勝たせたいと思った。自分が言うのもおこがましいほど素晴らしい選手だと思う。
テレビ中継は時間切れで プレーオフの様子は放送されなかった。写真は、後からNHKのニュースのときに撮ったもの。中継のときは写真を撮るのも忘れていた。
プレーオフの様子がテレビ中継できなかったのはそれでよかったと思った。どちらかが勝つというより、どちらかが負けてしまうのを見るのはつらいと思ったのだ。そのくらい両方の選手に勝たせたかった。もちろん勝負はどちらかが勝ち、どちらかが負けるけど、共通しているのはどちらにとっても素晴らしい経験だということ。この経験を糧にしてさらに大きく成長していくのだと思う。両選手には「素晴らしい経験ができてよかったですね。お疲れ様でした」と言いたい。同時にぼくらも仕事の場で、こういう経験を味わいたいと思った。


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