1年前のブログでも同じことを書いている。
考えてみれば、これまで、ほとんどが直感によるかじ取りだったような。
それなりに本も読んでいるし、セミナーにも出ているけど、やはりいちばん
経験として重要なのは、ビジネスの現場で、本番の意思決定をし続けてきたこと。
その時、その時で、社員やビジネスパートナーやお客様と真剣に向き合い、
懸命に考えてきたこと。
IT業界一筋に30年やってきた積み重ねが、大局観を与えてくれたような気がする。
考えることを省く力、現象に直面したとき、正しい対処法が浮かんでくる力。
いつか、そういう力が身についてきたような気がする。
頭の回転の速さだけで比べたら、20代、30代の人たちには絶対にかなわない。
知識の量も、今はインターネットの時代で、検索すればいくらでも出てくる。
知識の量で、差をつけるのは難しい。
だから、40代、50代、たぶん60代も、大局観で勝負。これだと思う。
もちろんデジタルな、データによる経営も着実に浸透してきている。
意思決定のスピード、発言の正確さで、若い世代にかなわなくなってきたら
そのときは世代交代。それを見極めていかないと。
ただ、60くらいまでは、がんばりたい。直観力を磨こう。
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突然で申し訳ないんですが、大局観って見通しを立てることと違いますかね?
というのも、僕のいまの心がけが「見通しを立てること」だったので質問させていただきました。1日の仕事の中でも行き当たりばったりにならないように取り組んでます。
そこで、この大局観がびびってきました。今の自分と松田社長が考える大局観では、やはり意味合いが少し異なるのでしょうか?
wikipedia によれば
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囲碁や将棋、チェスなどに置いて、部分的なせめぎ合いにとらわれずに、全体の形の良し悪しを見極め、自分が今どの程度有利不利にあるのか、堅く安全策をとるか、勝負に出るかなどの判断を行う能力のこと。
大局観に優れると、駒がぶつかっていない場所から意表を突く攻めを行うなど、長期的かつ全体的な視野のもと手を進めることが可能となる。
反対に大局観が備わっていなければ、盤上の一部での駒のぶつかり合いや、短期的な駒の損得しか考えられなくなる。
多分に直感的なもので、コンピュータでは再現が難しいとされる。
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ということらしいです。ぼくが使った大局観の意味も、上記に近いかなぁ。
大局観って、もともと将棋や囲碁から生まれた言葉なんじゃないかな。
でも、ビジネスにも、人生にも、あてはまる大切なスキルというか、「視点」のような気がします。