定期購読している週刊ダイヤモンド。その大きな理由のひとつはずっと続いている連載 野口悠紀雄さんの「超 整理日記」があるからだ。世界や日本で起きている経済現象を整理して理解していくのに、これ以上的確でわかりやすく書かれている記事はいろいろな雑誌を見てもないんじゃないかな。少なくとも自分はこの記事から「これから日本経済はこうなっていく」とか「景気はこうなっていく」ということを予測するようにしている。
自分が経営している会社は 年商まだ5億円に満たない企業で、輸出して外貨を稼いでいるワケでもないので、「日本経済がどうのとか、円高がどうの なんて言ってもしょうがないんじゃない?」 という意見はごもっとも。自分も年商5億の会社が50億になるくらいの市場力は日本経済にはあると思っているし、人口もまだ1億人以上いるし、GDPも中国に抜かれたとはいえまだ世界3位だ。だから難しいマクロ経済の話しなんかしてないで、もっと目の前の仕事に打ち込むべし、と。
目の前の仕事に打ち込むのは、そんなことは当然のこととして、マクロ経済の把握も正しくできている方がいいに決まっている。だから自分はこういう分野の情報INPUTも好きだし、自分なりに「これからこうなる」とか「これからこうすべし」という方向を考え、打ち出すようにしている。
今回の記事では
・ヨーロッパの金融危機は日本にとってリーマンショックほど大きな衝撃にはならない
・アメリカは先端産業に強みがあり、金融危機を起こした張本人なのに、経済は回復している
・アメリカの問題は利益を得るのが一部の人に偏っていることで、失業率はあいかわらず高いままであること
・日本国債の価格が上昇しているのはバブル
・円高が進行しているのは、実はバブルではない。名目為替レートを見るのではなく、実質為替レートを見るべき
・経済危機を克服できるかどうかは、結局産業力による
・日本は大手企業のテレビ事業の大赤字など、基幹産業が揺らいでいる。強い産業を持つ努力をするべきだ
ということがよくわかった。とても納得感があります。
こういう情報もINPUTした上で、「自分たちの会社はどういう方向に向かうべきか」を決めていく。
そういうことを考えるのは好きだし、大事なことですよね。
貴重な情報をわかりやすく届けて下さる野口悠紀雄さんとダイヤモンド社に感謝。
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