「自社のホームページはこれでいいのだろうか」
「ブログを始めたけど、書く内容はこれでいいのだろうか」
「会社のホームページと自分のブログの住み分けをどう考えるのか」
「もっと効果的に営業支援することはできないだろうか」
「もっと効果的に自分の考えを社員に浸透させることはできないだろうか」
「お客さんにホームページを作ることをすすめる理由は何なのか」
いまさらと思うかもしれないけど、そんな疑問はいつもあった。お客さんの状況を聞きながらケースバイケースで提案をまとめてきたけど、もう一つはっきり霧が晴れきらない感じはいつもあった。「勝つためのインターネットPR術」はそのあたりの疑問に答えてくれる。わかりやすくて、やることも明確になる、とても参考になる本だ。
まず会社のホームページは「自社メディア」と捉え、新商品情報、イベント情報、施工事例、求人情報など、会社として世間に発表したいことは必ず自社ホームページで発表していく。これまで新聞やTVなど、マスコミに取り上げてもらうのはたいへんだっだし、当然紙面も限られるわけだが、自社サイトなら詳細に告知できる。日々会社としてのニュースを見つけて、客観的に発表する力をつけ、サイトの集客力を高めていく。
一方で社長ブログは「マイメディア」だ。発表した新商品のメリットやイベントにかける思い、入社希望の学生に向けたメッセージなどを熱く、主観的に語る。またたまにはプライベートや趣味のことも書き、自分自身の人となりを伝え、会社を多角的にPRしていく。「忙しい」などという言いわけはしないで、社長の仕事と心得て毎日書く。会社サイトとリンクもはり、名刺にURLも印刷して、PRする。
ネガティブ系の情報を自ら発表できるメディアもホームページくらいだ。ある製品を使っていただいた場合、ユーザーからどのような問い合わせが入ったのか。Q&A集を膨大に掲載したり、万が一不具合が起きた場合にはまっさきにホームページで対処法などを告知していくべきなのだ。自画自賛の宣伝広告に辟易とした一般の消費者はこういったトラブルに対してまじめに取り組む企業姿勢を評価してくれるようになった。
また「荒らし」や誹謗・中傷にも恐れることなく、事実無根の記事であれば会社として厳然とコメントを返し、自社サイトでも「いわれのない中傷」であること告知しておく。ニュース性の高い大手企業の方がこのあたりはリスク管理を求められるところだが、中小企業でもこのあたりはポリシーを決めておく必要がある。いずれにしても誹謗・中傷が怖いからホームページやブログをやらないというのはNGだ。
ホームページとブログの活用方法、これから具体的にどう取り組むかが明確になる。会社を伸ばしていくのなら ホームページと社長ブログの取り組みはこれから避けて通れない。商品情報は営業、イベント情報は販促、求人情報は総務などと任せきりにして、それぞれの内容や語られる思いに整合が取れていないと、ホームページは誰でもみれてしまうだけに、信憑性が低下してしまう。
ネットPR、恐るべし。でもこれは明らかにチャンスだと思う。
著者はライブドア社長の堀江貴文さんとNews2uの神原弥奈子さん。日経BP社から。
業種業態を問わず、ホームページ・ブログに関わる仕事をする人には必読の書だと思う。
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