仕事納めのときのスピーチ

「ＩＴ革命」が単なる飾り文句ではなく、本当に進行している。そのことに注目すべき。それをいちばんわかりやすく表してくれたのが、Ｌ社とＲ社のプロ野球進出競争。ずいぶんマスコミを賑わしたけど「ＩＴ企業の躍進」を印象づけた。そしてトドメはＳ社のフォークス買収。これからプロ野球界も変わっていくと思う。

野球は注目度が高いのでマスコミが取り上げるけど、それ以外でもＩＴ業界は様々な分野で大きく動いているし、躍進している。新しい会社やテクノロジーが生まれ続けている。まさしく「ＩＴ革命」、その変化は激しい。そんな中にあってＩＴ企業の当社はどうか？ かつてＳ大学様の物件ではＬ社と競合して勝ったこともあるし、地元の県や市のホームページ入札案件では強さを示し、担当の方々からも喜んでいただけている。いい仕事ができていると思う。
ただ、Ｌ社やＲ社やＳ社のような劇的変化は残念ながら当社には起きていない。

一人ひとりの能力を見る限り、力量はついてきた。あとは自分たちが本当に「変わろう」と思うかどうか。自分たちに「変わろう」という気持ちがなければ、どんなに素晴らしい人と出会っても、講演を聞いても、本を読んでも、何も変わらない。「変わろう」と思うこと。このことが大切だ。

変わるには勇気がいる。変わらなくても、それはそれで幸せだ。そんなに困っている人はいない。変われば、今まで知らなかった素晴らしい状況を手に入れるかもしれないけれど、新しいリスクも確実に背負う。そして二度と元には戻れない。

それでも自分は本当に「変わろう」と思うことにする。みんなもぜひそう思ってほしい。２００４年は どうもありがとう。劇的な変化が訪れる２００５年もどうぞよろしく。