大好きな田坂広志さんの著書「プロフェッショナル進化論」。経営者はもちろん、ひとつの部門を任されている責任者の方々、また真のプロフェッショナルとしてこれから社会で活躍したいと思っている方々。必読だと思います。
いつも「ビジネス書評」を書くときは その本の表紙の写真を掲載していたのですが、今回は実は5/11(金)に浜松町の「談」という本屋さんで田坂さんのサイン会があったので参加したのでした。そのときの様子をwebook(ウェブック)でおなじみの真之助さんが撮影して下さって、写真をメールで送って下さったのです(田坂さんと相対し、緊張している後ろ姿の人が自分です (^_^;) )。だから今回はそのときの写真を掲載させていただきました。真之助さん、本当にどうもありがとうございます。
田坂さんはこれまでの著書で「知識社会では知識は相対的に価値を失っていく」。そして変わって価値をもつものは「言葉で表せない知恵」であると述べられてきた。
言葉では表せないような知恵。ノウハウやセンス、さらに言えば「心構え」や「心の姿勢」のようなものを備え、周囲の人たちにわかりやすく伝えることができる人、「技術 + 心得 を持った人」を「プロフェッショナル」と呼び、これから活躍するのは「プロフェッショナル」であるとおっしゃっていた。田坂さんの本から プロフェッショナルになるための様々なノウハウやスキルを学んできた。
今回の著作ではその「プロフェッショナルがさらに進化していく」とおっしゃっている。それを強力に後押ししているのが「Web2.0革命」。Web2.0革命とはどのようなものか。それによってプロフェッショナルの能力が、いかに拡大していくのか がわかりやすく、例によって独特のタッチで語られている。
Web2.0革命で自分の情報を発信するパーソナル・メディアを持ちやすくなったけど 「良き影響力をもつ『自分だけのメディア』を育てる」 ということについて語られているところで
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「パーソナル・メディア」は、世の中に大きな影響力を持ち始める。
言葉を換えれば、このメディアを中心に「読者コミュニティ」が生まれ、
その大きさが社会への影響力になっていく。
「読者コミュニティの社会への影響力」とは何か。
これまで、多くの場合、「サイトへのアクセス数」や「メールマガジンの読者数」などが、その「影響力の指標」として用いられてきた。
しかし、実は、「ウェブ2.0革命」の時代には、この発想が、古くなる。
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と書かれている。ここから先の分析と発想と思考は圧巻。とても深くて、感銘を受けた。
部分的にピックアップしたのでは その深いところまでお伝えできないので、興味をもたれた方、一読をお奨めします。
いつも田坂さんの著作では「思想」と「視点」をいただき、活力を注入されることが多いのですが、今回の「プロフェッショナル進化論」では もちろん「思想」と「視点」もいただけるのですが、Web2.0革命期の「行動スタイル」や「情報発信」について具体的なアドバイスもいただける。
Web2.0革命によって想像を絶するほど変わっていく世の中で、自分流の正しい情報収集・発信術を確立し、進化したプロフェッショナルとして仕事に邁進していくために。今、一読をお奨めいたします。
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